レビューメディア「ジグソー」

細かい配慮の行き届いた製品

IODATA製USB3.0対応、3TBの外付けハードディスクです。

型番は違いますが、HDCL-UTシリーズと同一の商品です。

公式サイト:http://www.iodata.jp/product/hdd/hdd/hdc-la/

※「HDC-LAシリーズ」の対応機種は、「HDCL-UTシリーズ」と同じとなります。対応情報では、「HDCL-UTシリーズ」の項目をご確認ください。

取扱説明書やガイドなど:http://www.iodata.jp/lib/product/h/4661.htm

更新: 2015/04/25
スペック

HDCA-UTのマイナーチェンジ版?

筐体を見ていただけると分かると思いますが、以前レビューさせていただいたHDCA-UTとスイッチやコネクタの位置を含めて背面がソックリです。

気が付く違いは前面のデザインと、ACアダプタのデザイン、ゴム足が横置き、縦置き時ともに4か所→2か所に減っている点です。

コストカットとも言えなくないですが、特に振動が大きいとは感じません。

付属品はUSB3.0ケーブル(1m)、ACアダプター、取扱説明書、レグザとアクオスの接続かんたんガイド、放熱に関する使用上の注意(周囲から5cm離す、重ねて設置の禁止)です。

USB3.0ケーブルのコネクタは(A-B)の仕様です。

最近はMicro-Bコネクタを使ったものも多くなっていますが、個人的には通常のBコネクタの方が強度があると感じるので好きです。

ケーブル自体は少し固めで、コネクタにSS(Super Speed)の文字があります。

ACアダプタはコンセントへの差し込みを考慮した横挿しタイプです。

コンセントが横に並んだ電源タップなどへ挿したい場合は、左右端以外だと他のコンセントが塞がってしまいます。

他のACアダプタを差さないようにラベルが書かれています。相変わらずこれは良いです。

 

USB2.0接続時は緑に、USB3.0接続時は青に光ります。

また、特に問題はありませんが、電源を切っていてもUSBケーブルを接続していると、何十秒かに一回チカッと点滅する挙動をします。

BUFFALOのHDDでも起こった現象です。

どういった理由で起こっているのかは不明です。

 

組み立て自体は日本で行っているようです。

 

輸送時の衝撃に配慮したと思われる空気の入った袋に囲まれて梱包されていました。

更新: 2015/04/25
性能

内蔵HDDの速度は十分に発揮。ただ発熱には少し注意。

USB3.0接続なので、内蔵HDDの速度は十分に発揮できています。

中に入っているHDDはSeagate製ST3000DM001-1ER166です。

このHDDは発熱が多いのか、室温20度程度で放置していてもHDDの温度がSMART読みで40度を超えるので、なるべく風通しの良いところに設置するのが無難だと思います。

デバイスマネージャからは「I-O DATA HDCL-UT USB Device」と見えます。

Seagateの型番が表示されないためか、Seatool(Verison 1.2.0.10)では発見したドライブに表示されませんでした。

Western DigitalのData Lifeguard Diagnostic for Windowsでは表示されました。

気になる方は注意をしておいた方が良い点だと思います。

更新: 2015/04/25
まとめ

安定した動作

特に挙動に不安定な点は見られず、安定して使用できています。

あとは耐久性の問題なので、何かあれば追記していく形になると思います。

 

ACアダプタの誤挿入を防止するためのラベルや丁寧な説明書など、国内メーカーらしい配慮の行き届いた製品です。

  • 購入金額

    10,000円

  • 購入日

    2015年04月頃

  • 購入場所

    NTT-X

8人がこのレビューをCOOLしました!

コメント (4)

  • Schrödingers Katzeさん

    2015/04/29

    HDCA系の外装が変わっただけのものだと思います。
    デザイン的にはシンプルで嫌いじゃないんですが、スマートだけどスタックできないので、折角シンプルでスマートに出来てても、結局ぽつんと置かざるを得ない。
    http://www.iodata.jp/product/hdd/hdd/hdcl-utc/
    こっちの簡易パッケージ版かな。
    ACアダプタも以前の機種と同じですね。
    USB経由で返す値は違うので、ファームは違うようですか。

    ACアダプタの形状は、結局どういう場所に挿されるかわからないので、スリムだけど場合によっては凄く邪魔なデザインで、集合タップお断りデザインになってますね。
    放熱については、設置条件は厳しいのに広告で効果をうたいすぎ。まぁ、樹脂パーツで言うほど放熱効果があるわけが無いんですけども。
    コンパクトでも、必要とする体積が大きければ余り意味が無いのですよね。
    素直に、スタックできる強制冷却が可能なモデルで安いやつが欲しいなぁとおもいます。

    HDDが、速度をあきらめて遅いモデルがあれば、それでもいいのですが、そういう動きはなさそうですし、実際に設置環境で結構な温度に自然放熱ではなってしまうので、無理して大丈夫です!って広告打つのは買って温度を確認されたときにどう思われるかを考慮したほうがよさそうな気がするのですけども。テレビの足元に!とか、ファンレスでも熱問題の心配はいりません。とか、「金沢って室内でもとっても涼しいところなんですね!」って嫌味言われるレベルです。前提条件が常にidle状態なら辛うじて納得できなくも無いかなと。放熱をうたい文句にするとマージンを期待して周囲温度を気にしない設置、ソレに伴う故障の増加…なんて事もありそうなのが嫌な広告です。使い方が激しくアクセスしない(熱源が熱を出しにくい)、狭いところに閉じ込めない。室温が比較的低いなんて条件なら、そーかもしれませんねといえそうですが、そういう気を使う製品って「ファンレスにしては…という枕詞が無い状態で優れた放熱効果をうたう」のはちょいと不誠実ではないかと思うのです。

    ただ、HDCAもそうですが、安さに特化されていて、中身もパーツの削減に頑張って嵌め細工みたいになってますね。コンセプトが悪いとは言わないけども、うたえない効果を広告に盛り込んでしまうなら、そのうたい文句に恥じない製品の設計をすべきだとは思います。ACアダプタも、形状か、プラグ周辺の実装が変わるだけでおきやすくなるのですけれども、これもコストなんだろうなぁ。

    状況によっては安く、それなりのパフォーマンスが出るっていうのは、いいところなんだとおもいますけどね。
  • likemidさん

    2015/04/30

    ファームウェアについては手元でも調べてみましたがよく分かりません。

    スタック、重ね置きで複数台の使用は、同社のネットワークHDDに2ドライブ以上に対応したモデルがあるので考えて無さそうです。

    放熱については検証のが難しいので本文には書いていませんが、同じような筐体のHDCA-UTの1TBは全く不安を感じませんでした。
    ですので、筐体の放熱性不足というよりは、今回中身に入っているST3000DM001-1ER166の発熱が少し多すぎるのではないかと考えています。
    十分な放熱についても同社はネットワークHDDを使うよう考えているのかもしれません。

    個人的にはIODATA、HDCA系の筐体は固いツメなどが無くてネジ3本で綺麗に分解できるので使いまわしが効いて好きです。
    組み立ての手間や材料費を考えるとツメだけになりそうなものです。

    ACアダプタも本体に内蔵すればコンセント問題もなくなりますが、そうなると本体が大きくなってほかの問題がおきそうです。

    そんなこんなで、総合的には制約のなかで上手く考えられている製品だと思っています。
  • Schrödingers Katzeさん

    2015/04/30

     設置環境については、HDCAでも、同じのが入ってるロットがあるので、「チェックをしたのかも怪しい」気はします。ロットによっては、WDGreenが入っていたりするのですが、SEAGATEのは、7200rpmのモデルなので、普通に発熱するモデルで、「中身を入れて売ってる」商品なので「考えないのは論外」です。HDDや、モデルを選んだのは、I-O DATAなので、SEAGATEが発熱するドライブばっかり作るからだ…と責任転嫁は出来ないです。最低限の仕様は確認のうえ入れてるとは思いますが、それこそ地域で周囲温度が変わってきますし、アクセス頻度が高いと、やっぱり発熱しますしね。「高い放熱性を実現しました。ファンレスでも熱問題の心配はいりません。」って表記は、アクセス頻度が高く、関東以南で夏場だと、首を傾げられてしまう表記です。何も言わなければこんなもんかと思わなくも無いですけど。
     HDJ/HDJA辺りが上位モデルで、どちらかと言えば、電源の冷却という側面が大きそうですが、電源内蔵で、空冷ファンが付いていますから、「NASでどーぞ」ではなく、ローエンドが「安く大容量でコンパクトに」というコンセプトで作られているように見えます。
     HDJAは知らないのですが、HDJは、あーコレじゃお値段下がんないなって思うくらいはちゃんと作ってありました。ねじ三本では開きませんが、構造自体は(シールでメカクシされていますが)シンプルで、ちゃんとしたつくりです。
     が、あえて放熱性ばっちりみたいなことを穴も少ない樹脂製パーツで構成した製品で宣伝してしまうのは、余りよろしくないと思うのです。大丈夫な印象をもたれるということは、その要素についてマージンを期待されるということに繋がります。
     ですから「商品の問題」というよりは「宣伝の仕方」ですね。

     ACアダプタについては、尻尾の部分がアタッチメントになってるだけで済む…んですが、値段を考えると、無理は言えません。が、こういう形状ですよと、明示すると買ってからありゃー…ってことがなくなることを思えば、コンパクトなアダプタ!とか言いつつ物理形状を冷却効果の変わりに説明しとくほうが「書かれていないことによる勘違いで発生するがっかり感」は生まずにイメージして買えるんですけどね。

     アダプタは形状が特殊なので、場所を選ぶのはちょっと使いづらいです。が、コンパクトですし、条件によっては(集合タップではなく3分岐のたこ足タップとか)、逆に形がわかってたりすれば設置しやすいこともある形状です。ですから、「ダメ」というより「言うべきことを黙ってて、言わなくていいことを言ってるから買った後に困る可能性のある広告」がちょっと買う側に立ってないかなぁと言う感じです。

     コンパクトなACアダプタや、シンプルな筐体構造と、価格、ファンレス構造は、利用条件さえ満たせば優れた点だと思います。あとは、買ってから、「これじゃない」って思わせない売り方の方の工夫が必要かなぁと。
     マウント穴はあいてるのに、固定ねじ2本ですしね。固めなんですが、嵌め殺しと違って、素直に綺麗にあいてくれるという点は私も好きです。なので、ファンのコネクタと場所があれば(付いてなくても)なぁってパカっと開けるたびに一寸頭をよぎります。低発熱のドライブでも閉じ込めることにはちょっと抵抗がありますし。地味にUSBの動作モードがちゃんとLEDで確認できるのも、安いだけの製品だと省略しそうなところなんですがそういうところはきちんとしてますし。
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