以前から「3万円くらいまで下がってきたら買ってみよう」と思っていた製品です。
同社製のヘッドフォンアンプとしてはポータブルタイプのREX-KEB02AKを既に使っていて、(購入)価格の割には極めて高い満足度を示しているわけですが、より上位の製品を使ったらどうなるかという点に興味があったのです。もちろん店頭展示品での試聴は可能ですが、自分の環境で使ってみないと何ともいえない部分がありますからね。
生憎3万円までは下がらなかったものの、それに近い金額の特価品が出ていたので買ってみました。
10万円を超える標準価格を考えると安っぽい箱です。まあ、別にこだわるべき場所では無いのかもしれませんが…。
外装はシンプルですが、安っぽいという感じではありません。高級感を感じるほどではありませんが個人的には悪くないと思っています。
いわゆるHi-Fiサウンド
到着してから数時間色々なソースを鳴らしっぱなしにして、最低限のエージングを済ませた状態で試聴しました。電源投入直後はひどい音だったのですが、1時間ほど使った辺りから一気に良くなってきました。
比較相手はLUXMAN DA-100ですが、これはUSB接続ではなくPCに内蔵したオーディオインターフェース、DigitalAudioLabs CardDeluxe CDX-01の同軸デジタル出力からの信号を入力する形で使っています。こちらの方が明らかにワンランク以上音質が向上しますので。
また、ヘッドフォンは以下の2本を使いました。バランス接続対応のヘッドフォンを持っていませんので、RAL-DSDHA2の本領を発揮させられない部分はあるのですが…。
結果としては、組み合わせるヘッドフォンによって印象が大きく変わるというものでした。
ATH-AD10との組み合わせでは、全般的にDA-100の方が好印象でした。ATH-AD10とRAL-DSDHA2との組み合わせでは力感やキレが充分に表現されず、180g重量盤LPから音源を作成した「The Seventh One / TOTO」を聴いても、ベースが痩せてドラムの歯切れも悪くなり、表現が全体的に薄くなってしまいます。DA-100で感じられた、音楽を聴く楽しさが感じられないのです。
一方でMDR-1Rとの組み合わせではRAL-DSDHA2の印象が極端に変わってきます。ベースの厚みはもう一歩欲しくなる部分はあるのですが、ドラムのキレは充分に出ていますし、MDR-1Rの持ち味である微細な部分の表現力が存分に発揮されるのです。DA-100との組み合わせでは少し淡泊なキャラクターに感じられるMDR-1Rが、これほどの表現力を秘めていたのかと驚くほどです。
以前も少し書きましたが、DA-100は老舗オーディオメーカーが作っただけあり、音楽の聴かせ方が巧いという部分があるのですが、RAL-DSDHA2は良くも悪くも真正直な音という印象を受けました。どちらがHi-Fi的な音といえるのかといえば、それはRAL-DSDHA2の方でしょう。しかし、日常的にどちらを使いたいかといえば、それは今のところDA-100の方かなという気がしています。普段は音に集中して良し悪しを評価するために音楽を聴くわけではなく、音楽を楽しみたいわけですから。
RAL-DSDHA2については、バランス接続のヘッドフォンを入手した時に再評価する必要があるでしょう。また、アナログライン出力も用意されていますので、スピーカーを使った試聴についても後日行ってみたいと思っています。
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購入金額
32,800円
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購入日
2015年03月26日
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購入場所
NTT-Xストア
harmankardonさん
2015/03/26
以前,5万円で見つけて,悩んだことがありました.
今見たら,39800円に値上がりしています.
jive9821さん
2015/03/26
この価格は、昨日の正午(厳密には11時過ぎ)から今日の正午前までの限定価格ですね。この時間帯だけ7千円引きのクーポンがありました。本当は3万円割れを期待していたのですが、どうもそこまで下がる気配がしなかったため、ここで手を打ってしまいました。
もっとも、ヘッドフォンアンプも大事ですが、その能力を引き出せるヘッドフォンの入手がむしろ急務だったかも知れません…。
jive9821さん
2015/03/27
・・・harmankardonさん、おひとついかがですか?
harmankardonさん
2015/03/27
RAL-DSDHA2は,DSDが2.8MHzだけなので,バランスはありませんが,この値段ではKORGのほうが気になっています.
jive9821さん
2015/03/27