PC-9800時代に買いあさったパーツ類は、後から考えると何のために買ったのか自分でもわからないようなものもあります。
この製品も当時たまたま見つけて思わず買ってしまったというものなのですが、そもそもノートPCでFM音源やMIDI音源が必要な使い方をするような機会も無く、完全に放置され続けてきました。
今となってはPCカードスロットを装備しているノートPCなど殆ど現役レベルでは残っていませんし、後継規格となったExpress Cardのスロットを持っているPCすら多くはありませんので、この類のカードを使う機会というのも既に無くなっています。
また、対応環境自体がPC-9800またはPC/AT互換機とはいえ、Windows 3.1となっています。後にWindows 95用のドライバーはダウンロードで提供されるようになりましたが、WDMドライバーは用意されておらず、Windows 9xまででしか動作させる術もありません。
ただ、PC/AT互換機向けにはMS-DOS向けのイネーブラーが用意されていたため、MS-DOS上でもWave TableによるMIDI音源を利用することが可能となっていて、用途によっては非常に役立つ製品だったということも出来ます。
ノートPCにハードウェア音源
主な仕様は以下の通りとなります。
形状:PCMCIA TypeII 準拠
対応OS:Windows 3.1/95
対応PC:PC-9800シリーズ・PC/AT互換機(PCMCIAスロットを装備するもの)
また、音源部の仕様は次の通りです。
PCM:16bit/48kHzまでのステレオ入出力
MIDI:OPL4 GeneralMIDI準拠(音色数128+リズム47)同時発音数24
FM:OPL3 同時発音数18、4オペレーター
あいにく私が入手したのは発売から数年経過した時期であり、既にWindows 95やMS-DOS/Windows 3.1で動かしているノートPCが殆ど残っていない(厳密に言えばその世代の環境は既に使わずに放置していた)状況で、このカードも全く使われないまま今に至っています。
ごく一部のユーザーにとっては非常に有益な製品だったようですが、私の許では全く活かされずに終わってしまった製品です。PC-9800シリーズのMS-DOSでMIDIが上手く使えれば面白かったのですが…。
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購入金額
0円
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購入日
不明
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購入場所
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