先日同じSAMSUNG製のTLC NAND採用モデルとなる、下位のEVO 32GBを購入してレビューを掲載しました。
これはシーケンシャル速度はまずまず、ランダム速度は優秀、価格の割には充実した内容という辺りの評価となりました。
そこで、比較的実売価格差が小さい上位のPROを使ったらどうなるか気になり、ついでに購入してみました。今回もAmazonのセール品です。
仕様面では
・防水
・耐衝撃
・耐磁
・耐温度
・耐X線
と記載されている辺りは同じで、スピードグレードもClass10 UHS-1という点に違いはありません。
唯一明らかに違うのが公称速度性能で、こちらはRead 90MB/s、Write 80MB/s以上をそれぞれ謳っています。
さらに製品を見ただけではわかりませんが、NANDもEVOシリーズのTLCに対して、2bitのMLCが採用されているということになっています。
上位らしい性能だが、実用上の違いはあるか
外観上は、EVOでオレンジだった部分がシルバーになったという程度で、いかにも同じシリーズであることを表しています。
早速いつも通りの環境でベンチマークを実行してみました。
公称値に僅かに届かないものの、さすがに高速であり、これまで私が使ったSDHCの中ではSanDisk Extremeと共に最速クラスといって差し支えないでしょう。
ただ、EVOとの比較ではランダム性能は大差ないどころか、4K(QD32)の書き込みではEVOよりも誤差とは思えない範囲で劣っている辺りが少々気になります。
それでも概ね弱点と呼べる部分はないといえる結果ですし、NANDのグレードがEVOよりも上がっている分信頼性という意味でも有利でしょう。
総じて出来は良いといえるのですが、EVOとの価格差を考えたときに、値段なりの満足感がプラスされるのかといえば、それはなかなか難しいかもしれません。大抵の用途であればEVOの方で充分でしょうからね。
私がこの速度を活かせる程度に高性能なカメラでも持っていれば話は違うのですが、そうでなければ敢えてこちらをもう一度買おうという気分にはなれそうにありません。
もっとも、今後フラッシュメモリー価格も上がって行くであろうことを考えれば、この程度の値段で済むうちに買っておくのも悪くはないようにも思えます。その意味ではまずまずの満足度といったところでしょうか。
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購入金額
2,980円
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購入日
2014年12月14日
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購入場所
Amazon
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