レビューメディア「ジグソー」

今度はSTXⅡ

ASUS製PCIe対応サウンドカード Xonar Essence STXⅡです.すでにSTXを3枚持っていますが,STXⅡは初めてです.

もうPCIeサウンドカードは,その役割をほぼ終えようとしていて,唯一内蔵サウンドチップでは満足できない一部のゲーマー用となってしまい,オーディオ用はUSB-DACに完全に移行しています.

そんなPCIeサウンドカードのなかで,HiFiオーディオ用の最終モデルとも言えるのが,2015年発売のXonar Essence STXⅡです.

 

 

STXからSTXⅡへの変更は,一部パーツの見直しがされ,ハイグレード品が使われています.中でもオペアンプは,標準でオンボード上にMUSES8820,MUSES8920で,さらにLME49720とMUSES8820が付属します.

基板デザインは一見一緒のように見えますが,よく見ると回路パターンも変更されており,新規の基板から設計し直されたようです.発売当初は,STXⅡの発売価格に疑問が殺到しましたが,単なる値上げではなく,それなりに見直しが入っていたようです.これは,事前情報のハイグレードパーツの採用では,2000円しないくらいのものなので,STXの流用で,実売価格が倍以上というのはおかしいと言うものでした.よって,わざわざSTXから買い換える意味はなく,すでにオペアンプを交換済みのユーザーはSTXⅡには魅力を感じなかったようです.

 

 

DACはPCM1792Aがそのまま継承されています.付属品には,上記のLME49720とMUSES8820のオペアンプの他,オペンプ交換用の工具まで付属します.その他は,STXと同じものです.

 

今では貴重となったHiFiオーディオ用サウンドカードのSTXⅡですが,中古価格でもSTXの倍以上しており,それなりに人気のようです.一部の新しいマザーボードでは動作に不具合が出る場合もあるようですが,ASUSがきちんとドライバを提供しているのが大きな要素だと思います.X470の環境下で,Windows11でもWindows10のドライバで動作はしています(ASIOでヘッドホン出力のデフォルトモードのみ利用).

 

ただ,STXでは問題なかったスペアナ機能がSTXⅡでは動作していません.全機能を確認していないのですべて機能しているかも不明ですが,純粋なヘッドホン出力でのASIO動作は問題ありませし,ヘッドホンのゲイン切り替え機能も動作していますので,使用上の問題はありません.EQやDolbyの有効にすると,明らかに音が劣化します.

STXとSTXⅡとでは,ドライバもソフトウエアも異なっており,STXのドライバではSTXⅡは認識しませんでした(STXとSTXⅡの2枚差しで,同時認識するかの確認はしていません).

 

音質は厳密に聴き比べたわけでもなく,オペアンプも同じ組み合わせにしていないので断言できませんが,STXⅡのほうが線の描写が太く,迫力があり,よりリスニング向けになっていると感じました.

それでも,価格差が倍以上あり,オペアンプを自分で買って交換すれば,STXでも十分であり,STXのほうがコスパが良くて,おすすめです.ただ,STXのほうが年代的に古いので,STX+2000円の価格までなら,STXⅡを買ったほうがお得です.

  • 購入金額

    0円

  • 購入日

    2022年02月頃

  • 購入場所

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