先日、ジャンク扱い品のヘッドフォン、OPPO PM-3について取り上げました。
動作には全く問題は無かったのですが、イヤーパッドがボロボロで革部分が崩れてしまっていて、置いておくとイヤーパッドの破片が粉状に残ってしまうという有様でした。ベストなのは当然イヤーパッドを交換することですが、部品としても売られていません(中国から買うことが不可能ではなさそう)し、交換も代理店サポート送りとなってしまうため、代理店が放出したジャンク扱い品ではそもそも修理を受けてくれない可能性が低いという問題があります。
そこで対応策として考えられる選択肢としては、
・中国方面からイヤーパッドを取り寄せ
・現在のイヤーパッドの革部分を自力で貼る
・イヤーパッドにカバーをかぶせる
というものがあります。
当然ながら完全に交換してしまうのが最も手っ取り早い解決策です。しかし、部品が手に入っても着脱も結構難しく、破損してしまう可能性も決して低くはありません。
イヤーパッドだけを修繕するという手もありますが、本体からの取り外しも難易度が高いということを考えると、イヤーパッドを修理している間にヘッドフォン本体の方を破損してしまう危険性もあります。そうなると、現実的な解は「イヤーパッドにカバーをかぶせる」となります。
しかし、普通にヘッドフォンカバーを装着するだけでは、出音に大きな影響を与えてしまいます。そこで有用な手段となり得るのが、今回取り上げるスーパーストレッチヘッドフォンカバー「mimimamo」となるのです。
やや高価だが、音への影響が小さいことは好印象
mimimamoは、元々ヘッドフォン装着時の快適性を追求して開発されたヘッドフォンカバーです。「スーパーストレッチ」の名の通り、約280%まで伸びるという伸縮性能と通気性の良さが特徴です。
しかし私が求めたのはそのような要素では無く、PM-3のイヤーパッドを完全に覆うことが出来て、音への影響が極力少ないものという条件でした。
この製品自体は今までポタフェスやヘッドフォン祭りなど、この分野のイベントで何度も見かけていて存在はよく知っていました。
しかし、私がメイン機として愛用しているヘッドフォンはSENNHEISER HD650/6XXであり、この製品に使われる純正のベロアイヤーパッドがかなり快適な装着感を特徴としているのです。したがって、今までmimimamoを使うという発想は全くありませんでした。そのため、装着感なども今回初めて試す形となりました。
今回はPM-3やHD650等に適合するという、Lサイズの品を購入しました。
一見すると、薄手の布で出来た普通のヘッドフォンカバーでしかありません。
しかし、mimimamoはユーカリを主原料とする繊維「テンセル」を使い、肌触りの良さと通気性・伸縮性を併せ持つことを売り文句としているだけあり、実際にPM-3のイヤーパッドに装着した状態で使っても、装着感・音質共に不自然さを感じる部分が殆どありません。
強いていえば特に中~高域のアタックの頭が僅かに弱くなる感じはあるのですが、元々PM-3がかなりクッキリとした描写をするヘッドフォンであるだけに、出音に問題がある感じはしませんでした。
きちんと装着すれば、イヤーパッドの破片が落ちてくるということもなくなり、PM-3が実用レベルで使えるようになります。
どのみちOPPO Digitalがこの分野から既に撤退している以上、正規購入されたユーザーの方でもイヤーパッド交換サービスを受けられる期間はそう長くはない可能性があります。そうなると、純正イヤーパッドを長持ちさせる意味も含めて、mimimamoを導入する意義は充分にあります。
開発者の方は、ヘッドフォンを長時間使うことによる耳の蒸れを嫌ってこの製品を作り上げたそうですが、個人的には装着感の合わないイヤーパッドへの対策や、イヤーパッドの寿命を延ばす意味での導入に意義がありそうに思えました。
-
購入金額
2,430円
-
購入日
2019年12月15日
-
購入場所
ヨドバシ.com
ZIGSOWにログインするとコメントやこのアイテムを持っているユーザー全員に質問できます。