入手経緯
ITmedia PC USERさんが創刊20周年を記念して、昨年(2014年)12月に「特大・読者プレゼントキャンペーン」を実施されたのですが、今回のモチモノ登録はその第1弾で幸運にも当選した賞品です。
キャンペーンに応募した時は詳しく知らなかったのですが、『Venue 8』はデルさんが日本国内で初めて発売したAndroidタブレットで、しかもLTEモデルも投入して注目を浴びたそうです(私の応募理由はそのような背景に関心があったからではなく、すでにWindowsタブレットを所有していたので、Androidタブレットも欲しいなぁという単なる物欲に過ぎません)。尚、プレゼントで頂戴した機種は「LTEモデル」になります(私にとっては、LTE対応も宝の持ち腐れですが……)。
製品写真
それでは、Venue 8の外観を見ることにします(クリックで拡大写真が見られます、以下同じ)。
賞品機種のカラーはレッドでしたが、ワインレッドと表現すべき色合いでしょうか。アウトカメラ周辺は少しばかり隆起しています(左から2枚目)。また、<DELL>のロゴを基点にして円状の溝が彫られていますが、これは滑り止めの効果も狙っているのかもしれません。4枚目(一番右)の写真では、<intel inside>の薄いデザインを確認できます。
保護フィルムを貼ったあとの撮影で申し訳ありませんが、液晶画面になります。物理ボタンの類は一切ありません。真ん中の写真はインカメラ(左)と周囲光センサー(右)です。右の写真はレビューとは無関係ですが、フィルムの貼り付けに失敗した箇所……使用上の影響は少ないのでこのまま使い続けるつもりです。【後日、こちらで紹介したように修正することができました】
左側の2枚は「上部」を撮影したもので、電源ボタンとヘッドフォン / マイクロフォンコンボジャックがあります。右側の2枚は「底部」を撮影したもので、スピーカーが備えられています。
「右側面」を撮影した写真。USBコネクターと音量ボタン(左から2枚目)、microSDカードスロットとmicroSIMカードスロットがあります。カードスロットは保護カバーに覆われていますが、カバーは取り外すことができません(左から3枚目と4枚目)。
最後に「左側面」ですが、ここには何もありません。
主な仕様
仕様詳細については、デルさんの公式サイトもご確認ください(モチモノ登録の公開時点で、直販では「WiFiモデル」しか取り扱っていない模様です)。以下では私の調べることができた範囲で紹介していますが、誤りがあればご指摘ください。
■ OS ■
Android 4.4(KitKat)
■ CPU ■
Atom Z3480
- バースト周波数2.133GHz、2コア
- インテル HD グラフィックス(Imagination PowerVR G6400)
■ メモリ ■
1GB(LPDDR3-1066)
■ ストレージ ■
16GB(eMMC)
■ 拡張スロット ■
microSD / microSDHC / microSDXC(最大64GBまで)
micro-B USB2.0(トリクル充電用)
microSIM(LTEモデルのみ)
■ディスプレイ ■
8.0インチ、IPS式液晶ディスプレイ(静電容量方式タッチ機能)
1920×1200(WUXGA)
■ ワイヤレス通信機能 ■
IEEE 802.11a/b/g/n/ac
Bluetooth 4.0
■ Webカメラ ■
200万画素(インカメラ)
500万画素(アウトカメラ)
■ バッテリー性能 ■
17.29Whr(4550mAh)
1セル
■ その他 ■
ヘッドフォン / マイクロフォンコンボジャック(モノラル)
Miracast対応
GPS(LTEモデルのみ)
CPU-ZとSD Insight
以下のスクリーンショットは、『CPU-Z』から得られたシステム情報になります(クリックで拡大画像が見られます、以下同じ)。
また、『SD Insight』を使ってストレージの製造メーカーを調べてみました。このアプリによれば、ストレージはHynix製であると判断できます。
LTEモデルの補足
サポートしているバンド(Band)は、1、2、3、4、5、7、8、10とのコト。キャリアの対応は次のようになっています(参照記事「『Venue 8』は買いか?」)。
- バンド1(2100MHz)- ドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイル
- バンド3(1800MHz)- ドコモ(東名阪)、ワイモバイル(旧イー・アクセス)
- バンド8(900MHz) - ソフトバンクモバイル
プレインストールアプリの紹介
プレインストールされたアプリを紹介するまえに、初期状態におけるストレージの空き容量を確認しておきます。スクリーンショットではSDカードの容量も表示されていますが、これは手元にあったキングストンのSDカードを挿入していたからです(クリックで拡大画像が見られます)。
それでは、プレインストールアプリの一覧です(ウィジェットは割愛しても構いませんよね?)。リンクは「インストール済み」として確認できたものを挿入しました。
- カメラ、カレンダー、ギャラリー、ダウンロード、ドライブ
- ハングアウト、ブラウザ、マップ、メール、音声検索
- 時計、写真、診断ツール、設定、電卓
- 名刺認識、連絡帳、Chrome、Dell Cast、Dropbox
- Evernote、Gmail、Google、Google+、Google設定
- Inside Venue、MaxxAudio、Movie Studio、Playゲーム、Playニューススタンド
- Playストア、Playブックス、Playミュージック、Playムービー&TV、PocketCloud
- POLARIS Office 5、Skitch、YouTube
Chromeが使えない
Windowsパソコンとの同期を図るべく、『Chrome』(バージョン40.0.2214.89)を試してみましたが、これが見事に使えない代物。ページの読み込みが遅すぎるだけでなく、操作全体が我慢できないほどにもたつくのです。Venue 8の搭載メモリが1GBと少ないため、これが原因かもしれないと考えました。そこで『Memory Booster Lite』(バージョン6.0.0)を導入してみましたが、状況は一向に改善しません(空き容量は、メモリが200MB、ストレージも9GBを確保できていました)。
■ Chrome(左)とブラウザ(右)の画面比較 ■
このままでは埒が明かないので、標準アプリである『ブラウザ』(バージョン 4.4.4-31)に替えてみると、やっと実用に耐えられるように……(ページの切り替えでもたつくこともありますが、私的には許容できる程度になりました)。Chromeが使えないのはちょっと困りますね。
ベンチマーク(1) -AnTuTu Benchmark-
私が調べた範囲では『AnTuTu Benchmark』が定番アプリとのコトでしたので、早速Venue 8でも走らせてみました(クリックで拡大画像が見られます、以下同じ)。
ランキングでは、スマホとの性能比較が表示されます。タブレットとしての性能は判断しづらいかもしれませんが、参考までに掲載しておきます(Non-verifiedがVenue 8になります)。
ベンチマーク(2) -3DMark-
本来の使いかたではないかもしれませんが、ゲーム機としての性能を測るために、Windowsパソコンではお馴染みの『3DMark - The Gamer's Benchmark』を走らせてみました(クリックで拡大画像が見られます、以下同じ)。
Best Devicesでは、Androidデバイスのベンチマークスコアが比較できるようフィルターをかけました。Venue 8(3000シリーズ)よりも上位がリストされています。トップ10(左上)には、先日発売されたVenue 8(7000シリーズ)もランクインしていますね。【計測日:2015年2月1日】
マルチユーザー機能とゲームアプリ
マルチユーザー機能はAndroid 4.2から搭載されたもので、メインユーザー(デバイスの所有者)とは別に、たとえば「家族とデバイスを共有する」などの目的で新しいユーザーを追加できる機能です。現時点では、タブレットでの利用が想定されているかと思います(参照記事はこちら)。
このマルチユーザー機能で作成したユーザーで、『パズル&ドラゴンズ(パズドラ)』、『モンスターストライク(モンスト)』、および、『ぷよぷよ!!クエスト(ぷよクエ)』を試してみました。いずれも新規スタートになります。
■ パズドラ ■
そもそも起動しません。一瞬アプリが起ちあがる素振りを見せますが、すぐにホーム画面に戻されてしまいます。運営会社さんに問い合わせてみたところ、「一つの端末で複数のデータを作成する事はできない仕様」とのコトで、メインユーザーでなければ遊ぶことができないみたいです。
■ モンスト ■
ニックネームの入力までは進めましたが、データのダウンロード段階で次のようなエラーが表示されます(メモリは200MB以上、ストレージも9GB程度を確保していました)。現在、運営会社さんに問い合わせています。
■ ぷよクエ ■
タイトルまでは確認できましたが、その後にモンストと同じようなエラーが表示されます(メモリは200MB以上、ストレージも9GB程度を確保していました)。運営会社さんに問い合わせたところ、使用機種が非推奨端末のため、「ご質問いただいているマルチユーザー機能について明確な回答ができない」が、「推奨機種においてはマルチユーザー機能を使用してのログインは可能」とのコト。そして、「マルチユーザー機能を使用の際には設定が必要と思われますので、ご購入された店舗やキャリアにまでご相談」くださいとの助言を受けました。【只今、デルさんへ問い合わせ中*】
*デルさんへの問い合わせの顛末
プレゼント賞品のため購入者名義の確認で手間取りましたが、基本サポートはハードウェアトラブルに限られるという話でした。そして、本体設定や操作、周辺機器、ソフトウェアなどの問題は、有料であるプロサポートで受け付けますとのコト。そこまでしてこの問題に取り組むつもりもありませんので(メインユーザーでは遊べますので)、原因追究は諦めることにしました。
仕様上遊ぶことができない『パズドラ』はともかく、マルチユーザー機能で作成したユーザーで『モンスト』と『ぷよクエ』をプレイできた方はいらっしゃいますか? またその場合、特別な設定が必要でしたでしょうか? もしアドバイスがありましたら、どうぞコメントにてお寄せください。
【随時更新】検証したタイトル
以下では随時、マルチユーザー機能で作成したユーザーで起動を検証したタイトルを更新していきます(クリックで拡大画像が見られます)。もし検証して欲しいタイトルがありましたら、コメントにてお知らせください。
■ クイズRPG 魔法使いと黒猫のウィズ ■
- タイトル画面、ユーザー名の入力、初期カードの選択までは確認済み(2015年2月4日)
- アプリのダウンロードはこちら
■ ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル(スクフェス)■
- タイトル画面、新規登録、メンバー選択までは確認済み(2015年2月4日)
- アプリのダウンロードはこちら
周辺アクセサリー
まずは保護フィルムを購入しました。最近は保護フィルムを貼り付けないユーザーも増えてきているようですが、私は乱暴な扱いを自覚していますので傷防止の目的で貼り付けることにしました。
次は専用ケースです。持ち運びや、もしもの落下に備えることが目的。専用保護フィルムよりリーズナブルな点がアレですよね……私的には価格が逆でも不思議ではないと思います。
結びにかえて
まだまだレビューできる内容はたくさんあると思いますが、ひとまずここで終了とさせてください。 私自身、Androidタブレットを扱うのが初めてで、色々と手探り状態にあります。既存のWindows環境との効率的な連携は? そのためにはどのようなアプリを選べばよいのか? 勉強すべきことが山積みですので、それらを消化しながら内容を充実させることができればと考えています。
更新履歴
【2015/01/29】モチモノ登録を公開しました
【2015/01/30】周辺アクセサリーを追記しました
【2015/01/31】周辺アクセサリーを加筆しました
【2015/01/31】Chromeが使えないを追記しました
【2015/02/01】ベンチマークをベンチマーク(1)に改めました
【2015/02/01】ベンチマーク(2)を追記しました
【2015/02/03】マルチユーザー機能とゲームアプリを追記しました
【2015/02/05】デルさんへの問い合わせの顛末を追記しました
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購入金額
0円
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購入日
2015年01月28日
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購入場所
ITmedia PC USER(プレゼント賞品)
パッチコさん
2015/01/29
実はタブレットとしてのアプリの完成度はWindows<android
と勝手に思っていますが、キーボードやマウスがないことを考えると
androidは間違った選択ではないと思いますね。
千里一歩さん
2015/01/29
コメントありがとうございます。
■ デル、3万円切るアンドロイド端末を国内初投入
上の記事にもあるように、あくまで「日本国内」で初めて発売したAndroidタブレットですから、国外だともっと若いナンバーかもしれません。それから先日、『Venue 8(7000シリーズ)』という後継機が発売されましたね(公式サイトはこちら)。今後はもっとバリエーションを増やしてくるかも?
takamizuさん
2015/01/30
競争率は高かったと思いますね。
タブレットが増えると、どれをメインにしようか悩みませんか?
千里一歩さん
2015/01/30
コメントありがとうございます。
競争率は……他にも魅力的な賞品(ゲームパソコンなど)が挙がっていましたので、そちらに流れたのかもしれません。あと、「どのタブレットをメインにするか?」を悩むまえに、部屋のコンセント不足が喫緊の問題になっていますw
白輝望さん
2015/02/14
メインの記憶容量が16GBは少し心許ないですね。microSDが使えるとはいえ・・・。
千里一歩さん
2015/02/14
レビューだけでなく、日記のほうもご覧いただきありがとうございます。
結局、マルチユーザー機能の件については原因追究を諦めてしまいましたが、たとえばビジネス用とプライベート用でアカウントを分けている場合に何かしらのアプリで同様の症状が起こったら困るだろうなという思いつきで、プレミアムレビューでもないのに突っ込んで調べてみました。
記憶容量が16GBしかないのもアレですが、メモリが1GBしかないことが常用目的では辛いですね。適宜メモリの解放をしてやらないと、すぐに動作が重くなります^^;