レビューメディア「ジグソー」

標準ズームの弱点を解消したパンケーキズーム

OLYMPUS PENシリーズのレンズキットに付属する標準ズームは、沈胴式を採用し未使用時に短くなるが、それでもコンパクトと言えるほどではなく、使用時には手動での繰り出し操作が必要になることと、伸長時のレンズ長が長く、スマートとはいえないことが、PENユーザーにも不評な点だ。

 

標準ズーム(縮長時)
未使用(縮長)時

標準ズーム(伸長時)
使用(伸長)時(広角端でこの状態)

 

そんなユーザーの要望からか、それとも流行りの電動ズームを採用したかったのかは不明だが、2014年の2月に、世界最薄のパンケーキズームが発売された。

現在では、E-PL6/E-PL7/E-M10などには、EZズームレンズキットとされ、レンズキットの標準ズームとなっている。

今後は、オリンパス製ミラーレスにおける標準ズームとしての座を、交代していくのだろう。

http://www.olympus.co.jp/jp/news/2014a/nr140129zuikoedj.jsp

 

そんな、パンケーキズームのコンパクトさが、ずっと気になっていたのだが、レンズ単体で購入すると割高感があるため躊躇していたが、今回購入してみた。

 

更新: 2015/04/11
デザイン性

パンケーキ(17mm F2.8)と変わらないコンパクトさ!

世界最薄を謳うだけあって、そのコンパクトさは抜群!

 

今までの標準ズームとは比べるまでもなく、パンケーキレンズ(17mm F2.8)と並べても、その大きさはほぼ同じだ。

 

従来の標準ズームと比較・・・
従来の標準ズーム(右)と比較・・・

17mm F2.8と比較
17mm F2.8(右)と比較・・・

 

 

E-PL5に装着すると、大きめのコンデジよりも少し大きい程度。

 

電源OFF時
電源OFF時

電源ON時
電源ON時

 

 

 

更新: 2015/04/11
実用性

従来の標準ズームは出番がなくなる・・・

更に、別売りの自動開閉式レンズキャップを装着することができる。

 

自動開閉キャップ装着状態
自動開閉キャップ装着状態

電源を入れるとレンズキャップが開く
電源を入れるとレンズバリアが開く

 

 

自動開閉式レンズキャップを付けると、そのコンパクトさや、電動ズームの操作性と併せ、ミラーレスでありながら、コンデジ感覚で使うことができる。

 

ただし、自動開閉式レンズキャップを付けると、若干コンパクトさが薄れることと、フィルターの装着ができなくなってしまう。また、元々純正レンズフードが用意されていないだけでなく、サードパーティ製レンズフードも無いため、結果的に、フィルター/フードは使用することができない。

 

とは言っても、このカメラの使用場面におけるフィルターやフードの必要性や使用頻度と、コンデジ感覚の利便性を比較すると、この方が良いのかもしれない。

 

今までは、コンパクトさを優先するため、17mm F2.8を常用レンズとしていたが、今後はこのパンケーキズームを常用としてもいいと思える。

 

  • 購入金額

    30,500円

  • 購入日

    2015年04月04日

  • 購入場所

    カメラのキタムラ 静岡石田店

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