レビューメディア「ジグソー」

低予算ゲーミングマシンには最適?

BTOパソコンのVSPECを運営している㈱ウィズテックさんからPCフォーラム雷神力開設記念
第二弾のプレゼント企画で本商品が当たりましたのでレビューさせて頂きます。(2014/9/15)

 

 ※2015-1-14 HDD整理をしていたら5GHzでお亡くなりになる直前の写真を発見

 総評手前に挿入

 

【スペック】
製品名 Pentium G3258
コードネーム Haswell
コア数 2
スレッド数 2
定格クロック 3.2GHz
プロセスルール 22ナノメートル
TDP     53ワット
メモリ     DDR3 1333
メモリバス チャネル数 2
統合型グラフィックスコア Intel HD
ハードウェアデコーダ  Intel Clear Video HD
ハードウェアエンコーダ  Quick Sync Video 2.0
ソケット LGA1150

 

【レビュー構成】
【ケース】SilverStone RAVEN05


【CPU】本商品Intel Pentium Processor G3258 比較用CPU intel Core i7-4790K


【M/B】ASRock Z97 Anniversary ・ASRock Z97 M OC Fomula


【CPUクーラー】Phanteks PH-TC14PE OR


【メモリ】G. SKILL F3-2666 F3-2666C11D-16GTXD (DDR3-2666 8GBx2)
【ビデオカード】Palit GeForce GTX 670 JetStream 2GB OC (NE5X670H1042-1042J)


【SSD(システム)】プレクスター/plextor PX-128M5P


【HDD(データ)】TOSHIBA DT01ACA200
【電源】HEC COUGAR GX(V2) 800W/80PLUS GOLD (HEC-GX800V2)

※本文中で、CPUのオーバークロックを示唆する表記がありますが、メーカー想定外の行為になりますので壊れた場合は保証の対象外になります。
自己責任でお願い致します。

 

【レビュー】

本商品はPentiumシリーズ20周年を記念して作られたCPUで、特徴としては定格3.2GHzのTDP53W
倍率フリーの2コア2スレッドで、GPUはHDグラフィックス、
Turbo BoostにもHyper-Threadingにも対応はしていないが、QSVには対応しているという基本に

忠実というか、


この価格でこれだけの性能があればじゅうぶんでしょ!

 

っていうシンプルな構成になっています。

Pentiumといえば、最初の出会いは今の会社に入社した14年も前のPentium4 3.4GhzのPCで、
広告を作るのにイラストレーターやフォトショップを快適に使えるように支店長にお願いしてDELLのBTOパソコンで50万弱したものを買ってもらいましたが、G3258ちゃんなら4万もあれば、同程度のPCが組めちゃう事を考えると年取ったな~とおじさん時の移り変わりに愕然としてしまいます。

 

 

【各種ベンチ】
※グラフィックボードはGTX670を使用
i3-4130のみ、HDグラフィックスでグラボの使用無し

 

-3D Mark-

i3-4130とG3258の4.5GHzまでオーバークロックしたものは、ほぼ数値が一緒になります。

グラボを付けることが出来ない会社PCなので、Physics 関連の数値になりますが、
i3のCPUとG3258の値段差を考えると、オーバークロックでお手軽に性能が追いついていくのは
十分メリットがあると思えます。

 

 

各種ベンチマーク一覧

 

ーCHINEBENCH R15 cpuー

 

G3258・3.2GHz:244
G3258・4.5GHz:333
G3258・4.8GHz:348
i3-4130・3.4GHz:327
i7-4790・3.8GHz:774
i7-4790K・4.4GHz:852

 

ここでもG3258・4.5GHzとi3-4130のスコアーがどっこいどっこいに
その他はコア数に順当なスコアです

 

ーSuper PI/MOD1.5 1Mー

G3258・3.2GHz:12.246秒
G3258・4.5GHz: 8.455秒
G3258・4.8GHz: 8.422秒
i3-4130・3.4GHz:11.792秒
i7-4790・3.8GHz: 9.354秒
i7-4790K・4.4GHz:8.543秒

 

スーパーPIでは、4.5GHzのG3258と定格i7-4790Kがどっこいどっこいの数値に

 

4.8GHZにオーバークロックすると8.422秒と定格のi7-4790Kと同じくらいの数値になります。

 

ーFF14新生エオルゼア キャラクター編 最高品質ー

G3258・3.2GHz:10611
G3258・4.5GHz:10927
G3258・4.8GHz:10920
i3-4130・3.4GHz:816(HDグラフィックス4400)
i7-4790・3.8GHz:10911
i7-4790K・4.4GHz:11058

ードラゴンクエストⅩ 最高品質ー

G3258・3.2GHz:16558
G3258・4.5GHz:19279
G3258・4.8GHz:20078
i3-4130・3.4GHz:計測していません
i7-4790・3.8GHz:20086
i7-4790K・4.4GHz:20342

特筆する点としては、
FF14新生エオルゼアやドラゴンクエストⅩなどレンダリング処理の軽めのゲームでは
グラフィックボードを同じものを使えば、ベンチスコアはほとんど変わらない点が挙げられます。

 

ーガンダムオンラインー

定格の3.2GHzでは、開幕スタートダッシュで、だいたい10位前後くらいになってしまいますが、
4.0GHzにすると10位以内くらいになり、
4.2GHz以上でスタートダッシュでは1~3位くらいになります。
爆風がすごいので、prime95重負荷をpassした設定でも3機くらいからまとめてバズーカーを喰らうと
あっさり青画面になってしまいます。
少しだけ盛って4.8GHz1.702Vでプレイをしてみるとスタートダッシュでは、ほぼ1位!
これだけ盛っていてもCPU温度は最大61度、平均54度くらいなので、
あたりCPUなら常時5GHzでもいけそうでしょうか?

 

【オーバークロック】

私の個体はハズレ個体で4.5GHzを達成させるのに殻割り前は1.425V必要で、
大型空冷CPUクーラーのPhanteks PH-TC14PE OR をつかっても4.7GHzでは100度の大台達成をしてしまう困ったちゃんでした。
これは殻割りするしかない!
と思いi7-4790Kに続いて二度目の殻割りに挑戦
万力とドライヤーを使った比較的安全な方法で殻割りをしてみましたが、
この価格帯のCPUであれば、失敗を恐れず殻割りが出来るかと思います。
ちなみに万力はホームセンターで1300円の小さなタイプです

 

 

全ての個体で起きる現象かどうかは分かりませんが、殻割りをすると私が殻割りをした2個体はどちらも
0.03から0.05V電圧を下げる事が出来ましたので、4.5GHzも殻割り前は1.425V必要だったのが
1.395Vでprime95重負荷時短バージョンを通すことが出来るようになりました。

4.8GHzまでは各種ベンチを通すことが出来ましたが、苦戦をしたのが3DMarkのSKY DIVERで、
これ以外のベンチは1.646Vで通って行ったのに、毎回鎖鎌がたくさん降ってくるところで青画面に
最終的には1.702Vで何とか通すことができました。

 

5GHzもポストはするものの、スクリーンショットをとった瞬間に青画面になるなど

けっこう無茶をさせて最終的には逝ってしまいましたが、

FIVRのバランスを変えるとvcoreを下げれたり、
オーバークロックについてかなり勉強が出来る良いCPUです。

個体差が大き過ぎるのはもう少し選別して売りに出してもらいたいものですが、価格を考えれば
おみくじ要素を強くしておかわりをたくさんさせようとするintelの戦略か!と勘繰ってしまいますw

 

お亡くなりになる直前の写真
お亡くなりになる直前の写真

 

総 評

pentium G3258は言わずと知れた倍率ロックフリーのオーバークロックをガンガンして下さいというCPUですが、
2コア2スレッドの非力さは否めません。

 

しかし、その非力さもオーバークロックをすれば、そこそこのラインまで引っ張ってくることが出来る素敵CPUです。

 

ゲーム用途で言えば、4.5GHz前後にオーバークロックをするとCPUの演算能力は

i7-4790Kの定格4.4GHzと遜色のないラインまで引っ張っていくことが出来ますが、

さすがにBF4のようなCPU処理能力をフルに使うゲームには向いてなさそうです。

 

低価格でゲーミング用途のPCを作りたい時に、G3258+GTX760で、

おおよそ市場価格が約3万5000円前後と、
i7-4790K単品の価格とどっこいどっこいというコストパフォーマンスは、かなり魅力的な組み合わせだと思います。

 

現在最安値が6,780円(9/15時点)と諭吉でお釣りがくる価格にもかかわらず、

メモリーはDDR3-1333に対応となっていますが、

G.SKILL F3-2666 のXMP設定もあっさりとpassする懐の深さも持っていて、

オーバークロック遊びだけでなく、QSV対応でエンコード用途にも充分対応できる素敵CPUです。

 

実際に、よっぽどマニアックな事をしている人以外なら必要充分な性能をもっていて
会社で使っているi3-4130と比べてもほとんど遜色のない性能を持っています。
ただし、オーバークロック前提ですが・・

 

マザーボードをオーバークロックの出来る物を用意しなければなりませんが、
z87の最安値なマザーと組み合わせてあげればオーバークロックが出来る分i3と比べても非常にコストパフォーマンスが良いPCを作ることが出来ます。

※i3の価格で、CPUとマザーが買えちゃいます

 

当然GPUはHDグラフィックスと一番最低ランクの物になりますので、グラフィックボードを追加することが前提にはなりますが、内蔵グラフィックスでもホームサーバーや録画機、ネットブラウジング程度のサブ機には充分な性能です。

  • 購入金額

    8,000円

  • 購入日

    2014年07月27日

  • 購入場所

    ウイズテック

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