収録曲は以下の通りです。
1 A Man And A Woman
2 The Possibility Of Life
3 Aguas De Marco (三月の水)
4 Girl Talk
5 Samba In Your Life
6 Nice 'N' Easy
7 Send Rain
8 Speak Low
9 Haute Girl
10 Girl Talk (JVE Remix)
11 Nice 'N' Easy (JVE Remix)
12 Samba In Your Life (JVE Remix)
一応12曲入りですが、終盤3曲はジョン・ヴァン・エプスによる収録曲のリミックスであり、実質的には9曲入りのミニアルバムと解釈した方が良いでしょう。
シカゴにおける活動では余り目立ちませんが、彼のソロアルバムをご存じの方であれば、以前からボサ・ノヴァに通じる要素が散見されていたことにお気づきかもしれません。特に前作に当たる「Subtelity & Passion」制作時に、プロデュースを担当していたハンク・リンダーマンの存在が本作の制作へと繋がるきっかけとなったということです。
実は「Subtelity & Passion」でハンク・リンダーマンが弾いていたアコースティックギターのフレーズのいくつかが、ボサ・ノヴァの大御所ジョアン・ジルベルトの演奏を思わせるものであったというのです。ロバート自身は以前からジョアン・ジルベルトを敬愛していると公言していて、ボサ・ノヴァを含むサンバ系の音楽も好んでいました。
そこにとある筋から全編ボサ・ノヴァという作品を作ってみてはどうかという提案があり、本作が制作されたというわけです。
本人は本作の出来にはかなり手応えがあったようで、それだけにファンからの反響が予想外に乏しかったことに落胆していたようです。ファンサイトにもメッセージを寄せて「とにかく聴いてみて欲しい」と訴えていました。
ここで私が持っている本作のジャケットです。
これはサイン入りを買ったというわけではなく、2010年の1月に開催された「ロバート・ラム公開インタビュー&サイン会」でサインを入れていただいたものです。実は当初は「山野楽器で購入したCDジャケットへのサイン」という条件のサイン会だったのですが、参加者から「自分の思い入れのある作品にサインが欲しい」という要望が多く寄せられたことから、「購入枚数に応じて任意のアイテムへのサイン」という形に変更された会でした。
私も数枚家からCDジャケットを持参していたのですが、買ったCDが1枚であったことからロバート自身の思い入れが強いこの作品を選びました。サインの際にこのジャケットを差し出したところ、やはり本人も「Oh! Samba!」と喜んでいました。ファンサイトの管理人の方とも直接話をしていたそうなのですが、やはり「過去の作品だけではなく現在の作品をファンが楽しんでくれることがとても嬉しい」ということです。
本作は例によってCDの入手が面倒(MP3ダウンロードはAmazon等で可能です)なのですが、割合あっさり目で都会的な印象の音作りであり、ボサ・ノヴァのファンから見れば物足りなさを感じる部分があるかもしれませんが、幅広い音楽を満遍なく楽しむような音楽ファンには受け容れられそうな作品です。
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購入金額
1,667円
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購入日
2008年06月25日
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購入場所
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