このPIX-DVRM/FW1はFireWire(IEEE1394)接続のDVD-RAMドライブですが、DVDと名前が付くメディアの内で、このドライブが書き込みに対応するメディアはDVD-RAM Version 1.0準拠の片面2.6GB/両面5.2GBのカートリッジ入りメディアだけでした。DVD-RAM Version 2.0以降の片面4.7GB対応メディアについては、読み出しすら出来ません。
逆にDVDとは一見関係のない、PDのメディアの読み書きに対応しています。そもそもデバイス名としては「DVD-RAM」ドライブではなく「PD-2」ドライブと表示されていましたからね。この初期のDVD-RAM自体が、PDを改良した規格であったことから、このような形となっていました。
それだけに名前こそDVD-RAMドライブではあったものの、実質的には改良型PDドライブであったというのが、この製品の実際のところでした。
もっとも、当時はMOもメディア1枚で1.3GBの記録に対応するGIGAMOがある程度出回った程度の状況でしたし、メディア1枚で最大5.2GBもの容量に対応するDVD-RAM Version 1.0でもそれなりの存在価値がありました。バックアップメディアとしては十分すぎる容量でしたし、専用の書き込みソフト等も必要ない手軽さも大きなメリットでした。
もっとも、後にDVD-RAM Version 2.0が発表され、DVD-RAM Version 1.0との間の互換性が極めて低いことが判ると、DVD-RAM Version 1.0存在価値が急速に低くなっていき、メディア・ドライブ共にあっという間に市場から消えて行ってしまいました。
私自身は対応メディアは箱で買って持っていましたが、やがてDVD-RやDVD+Rを使うようになるとDVD-RAMは全く使わなくなってしまい、まだ未開封のままのメディアも残ってしまっています。
DVD-RAM Version 1.0は決して悪い規格ではなかったと思うのですが、他のDVDとの互換性の低さがネックでした。PDから使っていた私にとっては特に使い勝手は良かった製品といえます。
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購入金額
0円
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購入日
不明
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購入場所
CLWさん
2014/05/14
確かに、出た当時に導入しようか物すごく悩んだ記憶があります。
jive9821さん
2014/05/14
私はPC-9800系のPCを大量に揃えていた関係上、中には標準搭載のドライブがPDだった機種もあったのです。MO程使っていたわけではないのですが、それでもPDから読み出す必要があったときに、このPIX-DVRM/FW1が活躍してくれました。
ただ、DVD-RAM自体にはあまり印象がなく、結果的にDVD-RAM Version 2.x系に対応したドライブを入手したのはかなり後になってからでした。
はにゃさん
2014/05/15
PDはすきですけどね。
jive9821さん
2014/05/15
この頃まではHDDで扱うデータとリムーバブルメディアで記録出来るデータとの間に大きな容量差が無かったんですよね。今ではHDDのバックアップをリムーバブルメディアでという発想自体が厳しいですから….