レビューメディア「ジグソー」

RaspberryPi という小型の Linux 基板と組み合わせて使う DAC 基板

 

いよいよ頒布開始になりました。
http://nw-electric.way-nifty.com/blog/pcb_market.html

購入前検討記は、「気になっていたもの」リンクを参照してください。
ここでは、製作記事をまとめてゆきます。


 

さて、私の手元にも基板が到着しました。

今回は、手ハンダオプションは指定せず、自分で表面実装部品のはんだ付けを行うことにしました。

一応、仕様書の予習はそれなりに進めてあります。ここでは仕様書では読み取りにくいポイントも含めて紹介してゆきたいと思います。

実際、実物を見るとかなり小さい基板ですね。実装密度もそこそこです。

セラコン、チップ抵抗はもとより、PCM5102A、NJM2863Mが強者です。

クリームはんだを使おうかな・・・と思いつつも、たかじんさんが同梱してくださった0.3mmはんだ線とフラックスで製作を進めてみようと思います。


<手順1>表面実装部品の取り付け。

まず、セオリー通り背の低い部品から順に実装してゆきます。

セラコン、チップ抵抗・・表面から実装したほうが良いです。裏面を先につけると2.2uFが意外に大きいため、表面の実装時にグラついて作業がしにくくなります。

NJM2863Mまでは、付属の0.3mmはんだ線で取り付けたのですが、ちょっと慣れなくて、

PCM5102Aは、クリームはんだを使いました。orz.

チップLEDは今回、初めて実装したのですが当然ながら、極性があります。

基板上には、「K」マークがついている方向がカソードです。

チップ側は、データシートを見ればわかりますが、チップの裏側に凸マークが刻印されていて、突起側がカソードです。

間違えないように取り付けます。LEDチップのハンダはできるだけ薄めにはんだを載せてください。この細かな作業に手が震えるwww


 <手順2>固定抵抗、コンデンサ類の取り付け。

これはたやすいでしょう。部品点数も少ないのであっという間に終わります。

コンデンサをつける前にPICマイコンのソケットをつけておいたほうが邪魔にならなくてよいかも。

LPFの抵抗はREY、フィルムコンはWIMAにしました。

また、電解コンはUTSJで、ギンギラギン仕様にw

 

 



 

 <手順3>ソケットの取り付け

RPiとの接続を行うためのソケットが2つあります。

GPIO(2×7pin)、I2S(2×4pin)

I2S用は、指定部品が2×5pinなので足を2つ切り落とします。

RPi側のピンも切り落としてピン数を揃えておきます。

裏面から取り付けます。I2SソケットはRPi側の実装部品と干渉を避けるため取り付け位置を考慮しながらセットします。

 

RPi側の基板にもピンを取り付けます。

 

DAC基板は完成しました。

 


<手順4>RPi基板との合体

RPi側のI2Sピンを取り付けたらDAC基板と接続します。

1ピンの位置に合わせて取り付けます。

残念ながら、ケースの高さを超えてしまいました。

これは有る程度、予想していたのでケースの四隅にスペーサーを取り付けて半屋外仕様にしてみようと思います。w


 

製作完了。無事、出音できました。

 

基板側のLEDは電源投入時に点滅し、あとは消えてしまうんですね。

DACのフィルター切り替え表示LEDはこれから試してみます。

IRリモコン等のチェック&エージングを行います。


さて、出音した段階の印象は・・・

イイですね。割と自然な鳴り方です。DAC1242-1.5のほうが定位感、クリアさでは勝っていると思いますが、初期の出音からこの音ですから相当なポテンシャルです。

エージングが進めば良い方向に変わってゆくと思います。

USB-DDCも不要になり、LAN接続だけなのでとてもシンプルなシステムになります。

 

volumio v1.2Beta + mpd-0.18.9で動かしています。

うまく動作しない等のレポートもありましたが、大丈夫です。

Volumio側の設定ですが、特に必要ありません。

唯一気になっていた、MPD設定は自動的にIrBerryDAC用に切り替わっていました。

 

「MPD Configuration」-「Audio Output」は、「sndrpihifiberry」です。 


 <リモコン操作が便利!>

次に、IRリモコンの操作確認を進めてみました。

AppleRemoteを使って「MENU+6秒長押し」ペアリング操作を行います。

操作方法は、マニュアルを参照してください。

基板には2つのLEDが実装されていて、1つはリモコン操作コマンド受付状態を点滅でPRします。

もう1つは、デジタルフィルタのモード表示。「プリリンギングフィルタ」モードの場合、LEDが点灯します。

VolumioMPDの「Play・STOP・Pause」「NEXT・Prev」がリモコンで行えるので非常に便利。

いちいち、PCから操作しなくともリモコンさえあればPlayListさえ作っておけば自由自在です。

(シャットダウン、PlayListの編集ができれば完全にPCレス)

これはとてもありがたいです。


 <ケースの仕上げ>

というわけで、スペーサーをかませて屋根を作ってあげました。

風通しいいですねー、夏場も乗り切れますよw

もう、これでいいかw

あとは、背面にアクリル板でRCAジャック、DCジャックを取り付けてしまえば終了。

 


 

<とりあえずの総評>

表面実装基板の取り付けはちょっと疲れましたが、デジタル回路基板の製作にはつきものなので、これは慣れるしかありませんね。

それでも3時間くらいで組み上がりました。

あとは、極性のある部品の取り付け、PICマイコン、DAC-ICなどの取り付け方向など

あらためて慎重に取り付ければそれほど難易度は高くないと思います。

非常にコンパクトで、シンプルなシステムになるのでクールなガジェットだと思います。

さすが、たかじんさんのセンスの良さを感じさせます。

RPiと合わせても\10,000程度で作れるのでコスパも高いと思います。

 

「IrVeryGoodDAC」です!w 

 

ケースもさまざまあるので、自分の好みに合わせてチョイスする楽しみもありますね。

あとは、5Vの安定化電源の製作など検討していきたいと思います。

このような基板の頒布をしていただいた、たかじんさんにあらためてお礼申し上げます♪

<とりあえず完>

 

  • 購入金額

    4,200円

  • 購入日

    2014年03月06日

  • 購入場所

    たかじんさんの頒布

20人がこのレビューをCOOLしました!

コメント (41)

  • CR-Xさん

    2014/03/06

    来た、来た!
    手はんだOPなしで関東なら週末発送/着ありでは?
  • mr_osaminさん

    2014/03/06

    いえいえ、今回は後発でじっくり行こうかとw
    先達の皆さまの製作記をじっくり見ながら進めていきます。
  • mr_osaminさん

    2014/03/06

    あらためて思いますが、デジタル回路はハードだけではなくソフトも絡むので
    さらに難易度が高くなりますね。

    IrBerryDACは、原則RPiと連動して動作する設計になっているのでソフトウェア制御との関係性は切っても切れません。

    IRリモコンの動作条件について、質問を出してみましたがPICマイコンのソフトウェアがRPiのLinuxOSと連携して動作するので、RPi側の環境設定も合わせて考えないといけません。

    「ハード制御+ソフト制御」この組み合わせの動作原理を理解しておかないと・・・


    頭では理解できるのですが、物事はそう単純ではなさそうです。
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