先日EOS Kiss X5の望遠ズームを、ダブルズームキットのEF-S 55-250mm F4-5.6 IS IIからEF-S 55-250mm F4-5.6 IS STMにリプレイスしたところ、思った以上の快適さに驚いた。
そこで、標準ズームも購入してみた。
わたしの55-250mm STMのレビューを見たatsuo@tokyoさんが、先に購入したのと同様、キットからの放出品と思われる中古扱いのものだ。
届いたものは、レンズ単体(前後キャップ付き)と販売店の1ヶ月保証書のみだったが、レンズ自体は、未使用と思われるとても程度の良いものだった。
新品だと3万円前後、キタムラ等の中古で2万円程度、ヤフオクの平均落札価格が10,500円程度なので、新品同様でありながら12,900円+送料500円は良い値段で購入できたと思う。
X5の標準ズームと並べてみた。
右がX5のキットレンズのEF-S 18-55mm IS II、左が購入したEF-S 18-55mm IS STMだが、STMの方がわずかに長い。
見た目では、STMの方がズームリング、ピントリング共に幅広くなっているが、特にピントリングの幅広化は操作性の向上に繋がっている。
どちらのレンズも、写真の位置(32mmくらいか・・・)が一番短く、広角(18mm)側、望遠(55mm)側のどちらにズームしても全長が伸びる。
ともにプラマウントだし、とっても軽いレンズなので、見た目だけでなく手に持った感じも高級感は感じられない。しかしこの軽さは、取り回しの良さに繋がる部分でもある。
55-250mm STMのレビューにも記載したが、2つのレンズの違いは、AF駆動モーターがDCモーターからSTM(ステッピングモーター)に変更されたことと、光学設計を見直し、インナーフォーカスタイプになったこと。
AF駆動モーターのSTM化は、静かで速いAFを実現した。
もともとAFの遅いレンズではないが、STM化で更に速くスムーズになっている。
フルタイムマニュアルフォーカス対応になったことも大きい。(フルタイムマニュアルフォーカスとは、シャッター半押しで合焦した後で、ピントリングを回してピントの微調整ができること。)
DCモーターの場合は、AF/MFの切り替えが必要なため、僅かなピントずれの修正がしづらかったが、STM化によるフルタイムマニュアルフォーカス対応で、使い勝手が大きく向上する。
STM化による唯一の欠点は、ピント合わせがモーター駆動なので、電源OFF時にピント調整ができないことだ。
その為、マウントアダプタを使用して、E-PM1で使うこともできない。
インナーフォーカス化によるメリットは、ピント合わせ時に前玉が回転しなくなったことと、レンズ長が変わらなくなったことだ。
前玉が回らなくなったことで、PLフィルターの使い勝手が大幅に向上する。
PLフィルターは角度によって効果が変化するため、前玉が回転するタイプのレンズでは、合焦後にフィルターの角度を合わせ直す必要が有る。
このことは、静物ならまだ良いが、動き物を撮影する時にはシャターチャンスを逃すことにも繋がる。
これが、今回購入を決めた一番の理由と言っても良いくらいだ。
もう一つの恩恵は、レンズフードが花型になったこと。
今までは、皿形とも言える浅いフードだったが、上下左右が深くなり、立派なフードになった。
この見た目の違いも正直嬉しいね。
肝心の使用感だが、AF駆動音は聞こえない。無音のままスッとピントが合う。
旧レンズと付け替えて確認すると、その差は歴然だ。
ライブビュー時のAF速度は、ほぼ同じだった。
X5購入以来、キットの標準ズームは18-55mm(35mm換算で29-88mm)というズームレンジの狭さから、SIGMAの高倍率ズームを常用していた。
ところが、昨年10月から通い始めたEOS学園は、キヤノン主催のためサードパティー製レンズは(使っちゃいけない訳ではないけど)使いにくく、EF-S 18-55mm IS IIを使い始めたところ、その軽さとは裏腹に、写りも良い上に寄れる使い勝手の良いレンズであることがわかった。
でも、PLフィルターを使う撮影実習では前玉の回るレンズは使いにくいので、SIGMAの17-70mmを使ったわけで・・・
次回(3/8)の撮影実習でもPLフィルターを使う予定なので、EF-S 18-55mm IS STMが活躍してくれる!
写りも良くなっているらしいので、楽しみだね♪
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購入金額
12,900円
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購入日
2014年02月24日
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購入場所
Amazon
atsuo@tokyoさん
2014/03/01
室内で撮影していると今まではジーコジーコ音がしてからシャッター音がしていたのが、いきなりシャッター音がするのでちゃんとピントが合っているのか、最初心配でした(^^;
あと花形フードという見た目もポイント高いですよね。サードベンダーの様にレンズに付属してくれるとなお良いのですが。
ねおさん
2014/03/01
初めてSTMを使った時は、MFになっていると思いましたw
で、切換SWを確認するとAFになっている。
次に疑ったのは、AF駆動不良。
で、近くにあるもの、離れたところにあるものと、被写体を変えてもピッという合焦音とともに、ファインダー内の像がクリアに見えるので、これがSTMの威力なんだと分かりました。
レンズフードは、是非とも同梱して欲しいですね。