そしてWindows7までかたくなに企業用のPro(fessional)を購入していたcybercatにとって民生用の無印の数が同数になった初のエディションとなった。
企業用のエディションは民生用のそれとは異なりいろいろな機能が付加されている。
Hyper-Vで別OSを動かすことができることや、サポートするCPUソケット数が多い、ドメイン参加できるなどの差は今でもあるが、一般消費者にとっても大きかったのは最大RAM容量だ。64bit版においては、Windows Vistaでは一般消費者用のHome Premiumが16GBなのに対してBusiness(以上)は128GBだった。Windows 7ではHome PremiumはVistaと変わらず16GBだが、Professional(以上)はさらに拡張されて192GBとなった。2014年11月現在、8GBのメモリモジュールは1枚9,000円前後から入手でき、16GB超のメモリを載せることが非現実的ではなくなってきている。
しかし、Windows 8/8.1ではこの制限が一挙に8倍に拡大され、一般消費者向けの無印の8/8.1でも128GBがサポートされた(企業用「Pro」以上は512GBまでのサポート)。
今回構築したPCはもともと企業用のXeon系ソケットのLGA2011 v3を標準とするX99チップセットのM/B。従って「メモリスロットは8つある」。そして最大サポートRAM容量は「64GB」。Windows7までのエディションであれば、企業用を選択しないとハード側の最大RAM容量が活かせないところだった。
これがWindows 8(.1)であれば無印の一般消費者用のエディションでも128GBとハード側の制限が先に来る。ここがWindows 8系の最大の利点だ。
Windows 8から実装された高速スタートアップという機能がある。これを検証した。
今回構築したPCの構成は以下の通り。
CPU:Intel Core i7-5960X Processor Extreme Edition
(Haswell-E、8C16T、定格3.0GHz、TB時最大3.5GHz、L3キャッシュ20MB)
CPUクーラー:CORSAIR H100i (簡易水冷)
M/B:ASUS X99-A (OC Socket-LGA2011-v3互換-、X99チップセット)
メモリ:Crucial CT8G4DFD8213 ✕ 8 (PC4-17000(DDR4-2133)、8GB、合計64GB)
SSD:Intel SSD730 240GB
ビデオカード:ASUS STRIX-GTX750TI-OC-2GD5
(NVIDIA GeForce GTX 750 Ti、ビデオメモリGDDR5SDRAM2GB)
電源:CORSAIR RM850 (850W、80PLUS GOLD)
PCケース:CORSAIR Air 540
OS:Windows 8.1 64bit(本品)
コントロールパネルの電源オプションから「高速スタートアップ」をON/OFFし、BootRacerで検証した。
..が、BootRacerでは「高速スタートアップ」だと「再起動扱い」になってWindowsブートが正確に測れないことが多く(実際の時間と異なる)手計測で測定した。
本PCはCPU内蔵グラフィックスではないからか、それともメモリを多く積むからか、起動時のデバイス認識の時間が長く、他のWindows 8系PCのように瞬速起動!という感じではないが、高速スタートアップ無効時に約27秒だったWindowsログオン以降~完全起動までの時間が19秒へと2/3になる。アップデート時には切っておかないときちんと終了しないなど、若干の使い勝手の問題はあるが、よく使うPCであれば「ON」にしたときの効果は高いので有効に利用したい機能である。
Windows 8(.1)は企業用のエディションによらずとも一般的な作業には充分な広さのメモリをサポートした一般消費者向けのエディションである。企業用のOSとの価格差は少なくない(5000円弱)ため、今までサポートRAM容量の問題で企業向けエディションを選択していたのであれば、オススメできるエディションである。
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購入金額
0円
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購入日
2014年10月20日
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購入場所
5 Reviews ICE Tower秘宝
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