1985年にハドソンから発売されたファミコン用のシューティングゲーム(移植作)。
『プーヤン』は1982年にコナミが開発したアーケードゲームで、本作はそのファミコン版。高橋名人の著書『名人はキミだ!』によれば、「プログラムを担当した中本伸一さんがほぼ1週間で移植作業を終えた」という逸話が語られています。
プレイヤーは母ブタを操り、連れ去られてしまった子ブタの《プーヤン》を助けるために、得意の弓矢でオオカミたちを退治することが目的。ゲームは全3ステージ(通常ステージが2面とボーナスステージが1面)の構成で、1周すると難易度が上がって再び第1ステージから始まります。各ステージでは、ゴンドラに乗った母ブタを上下に移動させながら、風船を持ったオオカミたちを次々と射落としていきます。
キャラクターが可愛らしいうえに、随時挿入されるドラムロールも感じが良くて、万人受けしやすい印象を受けます。その一方で、意外とテクニックが要求される難しさも認められます。例えば、アイテムの肉を使えば、タイミングを見計らってオオカミたちを一網打尽にできます。また、オオカミたちも盾で矢を防ぐのですが、弾かれた矢はそのまま真下へと落ちますので、それを利用して直下にいるオオカミを狙い落とすこともできます。そういう訳で、ゲーマーを自認する方々にとっても、攻略のしがいを感じられるのではないでしょうか。
※2013年12月27日現在、以下のバーチャルコンソールが配信されています。
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購入金額
4,900円
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購入日
1985年09月20日
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購入場所
Schrödingers Katzeさん
2013/12/27
というか、ハドソンって移植するときいつもは大味なのに、この作品はSE含めて、よく再現されてると思います。
コナミ自体がSEに凝ってたのもあるのですが、あのドラムロールとか、破裂音なんかは、とてもよくできてます。
普通にポートを叩いて出る音より、ずっと面白い音が出てるんですよね。
ファミコンだったら、ΔPCMとか、方法はあるんですが、クロックから、逆算して、インターバルタイマの周期作ってしまったらしいです。
最近のCPUは命令の実行速度一定じゃありませんから難しいでしょうけどねぇ。
というか、元がKONAMIなので、その時点で、楽しさは安心って感じではありますが。
千里一歩さん
2013/12/27
>SEの制御~
仰るとおり、タイトル画面やステージの合間で見られるブタたちの行進シーンでは、ドラムの音が滑らかで素晴らしく思いました。また、オオカミの唸り声も何とも言えない感じでしたね。ハドソンは『迷宮組曲』もありましたし、サウンド面でも侮れないメーカーだと思います。
>元がKONAMIなので~
ゲーム内容はシンプルでしたので、女の子受けも良かった気がします。
Schrödingers Katzeさん
2013/12/27
サウンドのスタッフというより、コンバートの手法ですから、どちらかというとプログラマのほう。
サウンドさんが大活躍なのはもうちょっとあとの話ですね。
国本剛章さんあたりが一番イメージとして中心にいそうです。
複数のパートが1パートに押し込まれてるようなのが特徴的だったような。
あと、クラシックのフレーズを多く引っ張ってきてたりするのもそうかな。
見た目に反して結構ステージ進むと難しいのもお約束w
かげちゃんさん
2013/12/27
千里一歩さん
2013/12/28
>「ほぼ忠実に」作られている~
生憎アーケード版はプレイしたことがありませんので、どれだけ忠実に再現できているのかは判断できません。でも、いかにも機械的なサウンドが当たり前だった当時のファミコンのゲームと比べれば、間違いなく記憶に残るものだったと思います。
>サウンドさん~
国本剛章さんの参加は、どうやら『チャレンジャー』以降のようですね。『プーヤン』より1か月後の作品でした。
>クラシックのフレーズ~
開発期間を短縮する目的だったのかも知れませんが、ファミコン初期は本当にクラシック曲が多かったですよね。
>見た目に反して~
アーケードで長々とプレイされると儲けになりませんからねw ファミコン版は難易度を落としても良さそうですけど、絶妙なバランスで難しくなっていくゲームのほうが珍しかったように思います。
千里一歩さん
2013/12/28
仰るとおり、可愛らしくてシンプルなゲームですが、難しいものがありますね。最初のほう(3周程度)はもう少し易しくても構わないと思いますw
Schrödingers Katzeさん
2013/12/28
アーケード版。
http://www.youtube.com/watch?v=AGPOMYpOSfc
ファミコン版。
似ていても違う音源であることを考えれば、よく移植されてると思います。
コナミ自身が移植したグラディウスだって、SEは、「わかりゃいいか」だったくらいだったですし。
千里一歩さん
2013/12/28
比較動画のリンク、ありがとうございます。観た感想を述べると、「アーケード版の画面は細部まで作りこまれているなぁ」というのが第一印象。それでも、ファミコン版はよく特徴を掴んで消化できているとは思います。音に関して言えば、ファミコン版は「ドラムのひと叩きずつがはっきり聞こえる」感じですね。
Schrödingers Katzeさん
2013/12/28
まぁ、画質、音質は動画サイトの場合、エンコードの問題もありますので、なんともいえないんですが、オリジナルのほうはイントロで「あるーひ♪もりのなか♪」って英語でキャプションが付いていて、熊さんじゃないけど繋がりあるのねwと。
というか、元のKONAMIの音作りがちょっと凄いと思ったりもします。
効果音自体は、プレイヤーに対する状態のフィードバックですから、別にノイズをプスっと鳴らしたりするだけでも必要十分なんですが、頑張って再現を試みたところが、頑張ったなと。
千里一歩さん
2013/12/29
>解像度そのもの~
ハード的な違いを差し引いても、アーケード版はしっかり作りこまれていると思います。ゲーム的にはシンプルな設計なのに、画面デザインやサウンドなどの面でユーザーの心を掴んでいますから。
>元のKONAMIの音作り~
サウンドだけに限りませんが、何かにこだわりを見せているメーカーはやっぱり強いと感じますね。もちろん、肝心のゲームシステムは重要には違いありませんが、それにプラスアルファを付け加えられる点は非凡な技術力や発想力の表れだと思います。