先日プライム会員であれば4,980円で購入できるという低価格タブレット、Fireタブレットを発表したAmazonですが、前世代ながら上位仕様となるこちらを購入してみました。
ハードウェアの基本仕様は最上位モデルFire HDX 8.9とほぼ同様ですが、画面サイズが7インチに小型化されている分液晶の解像度がやや低くなっていたり、背面カメラを持たないなど細部の違いがあり、価格差もそれなりに大きく開いていました。現在はFire HDX 8.9は継続販売されているものの、Kindle Fire HDX 7は終息しています。
今回は量販店で購入していますので、初期設定で自分のAmazonアカウントと紐付け作業を行う必要がありました。Amazon直販の場合には自分のアカウントが設定された状態で送られてくるそうです。逆に言えば直販で買う場合にはギフトオプションを設定しない限りは自分のアカウントが設定された状態で発送されますので、他人に使ってもらう場合などは注意が必要です。
本製品の技術仕様はこちらからご覧いただけますが、CPUはQUALCOMM Snapdragon 800 2.2GHzと発売時期を考えれば高性能なものを採用していますし、液晶も7インチながらWUXGA(1,900×1,200 Pixel)と高精細で、タブレットとしての基本性能は意外と高いものとなっています。当時としてはかなり戦略的なモデルだったのではないでしょうか。
Fireシリーズ(現在は「Kindle」の名称は単機能電子ブック端末のものとなっていて、マルチメディア対応タブレットデバイスは「Fireタブレット」シリーズとなっています)はAndroidベースの専用OSである「Fire OS」を採用しています。本機の出荷状態ではFire OS 3が導入されていますが、初期設定終了時にすぐにアップデートの案内が表示され、現時点ではFire OS 4.5.5で動いています。
Amazonのサービスだけで使えば抜群の快適性
本機はあくまでもAmazonが提供するサービスやコンテンツを快適に活用することに主眼が置かれたタブレットですから、Amazonが提供しないサービスはほぼ何も使えないということになります。一応ストアアプリはありますが、あくまで最低限というところです。
利用開始時点でAmazonのアカウントと紐付けしていますので、過去に自分が買ったコンテンツは一目で利用できるようになっています。
▲そういえば買ってあった「Foot Of The Mountain / a-ha」
以前買ってあったmp3データがありましたが、購入済みの一覧が簡単に表示できるため、きわめて手軽に利用することが出来ます。
ビデオなども丁度プライムビデオのサービスが開始されたことから、さほど種類は多くないものの追加料金なしで見られるものが用意されましたし、書籍は青空文庫データが見られるためAmazon提供の無料本も含めて約4万5千冊が追加料金なしで読めるようです。
せっかくの基本性能の高いタブレットではあるのですが、あくまでAmazonが提供するサービスに特化しているため、その良さを十分には活かせていない印象を受けてしまう端末です。
それでも4桁価格の端末としてはきわめて高性能ですし、ある種の割り切りを持って使えば便利な端末であることは間違いありません。Amazon以外の他社サービスに目もくれないユーザーであれば文句なしにお薦め、Amazonもそこそこ使うというユーザーであれば十分に活用できる、Amazonは使わないという方は買ってはいけない。そんな端末です。
-
購入金額
9,158円
-
購入日
2015年09月20日
-
購入場所
コジマ
ZIGSOWにログインするとコメントやこのアイテムを持っているユーザー全員に質問できます。