AREAによると、Windows 8と対応ホストを組み合わせることでSSDの転送速度をさらに引き伸ばし、USB 3.0の転送速度を超えた高速なデータ読み出しを実現できるとのこと。
というのを見つけて、気になっていたので買ってみました。
価格は、1,680円と、とってもリーズナブルです。
HDDケースから、直接5cm程のUSBケーブルが出ていて、そのケーブルがHDDケースに収納できるので持ち運びには最適だと思います。
USBケーブルには、爪が掛かるような出っ張りがあり、収納したケーブルが取り出すい工夫が施されています。
付属品に、電源供給用USB端子の付いた、Y字型USB 3.0ケーブルが付属しています。
2.5インチHDD/SSDで、USB 3.0仕様の5V 1,500mAを超えるものは最近見かけないので、USB 3.0接続であれば、動かないHDDは殆どないと思います。
USB 2.0接続の場合は、USB 2.0の仕様で、500mAしか出力されないので、古い2.5inch HDDなどは動かない場合があるので、電源用補助ケーブルが必要になります。
このケースは、工具無しで簡単にSSD/HDDをインストールできます。
Century シンプルボックス2.5 CSS25U3SV6G(シルバー)やCSS25U3BK6G(ブラック)と同じで、本体ふたにロック/アンロックの小さなスライドスイッチが付いていて、アンロックにしてふたをスライドさせれば簡単にSATAポートにアクセスできます。
このケースは、9.5mm厚迄のSSD/HDDに対応しているので、最近の7mm厚SSD/HDDを入れる際には、付属の2.5mm厚スペーサーをふたかドライブに貼ってふたを閉め、スライドスイッチをロックに移動します。
ものの15秒もあれば、SSD/HDDをセットすることができます。
1,680円という価格からして仕方ないのでしょうが、ケース本体は樹脂製打ちっぱなし(塗装なし)みたいで、決して高級感もありませんし、排熱も考慮されていません。
このケースは、USB 3.0で接続するとオレンジ,アクセスがあるとグリーンに点滅するボタンが付いています。
USB 2.0で接続するとレッド,アクセスがあるとレッドが点滅します。
低価格なので、ホワイト/ブルーLEDのような、高価なLEDは使えないのだと思います。
インジケータではなく、ボタンと記載しましたが、表示部はボタンになっていて、基板上にタクトスイッチが搭載されています。
ボタンを押しても何も起きません。確認していませんが、ケースに8㎝ CD-ROMが付属していましたので、多分バックアップソフトか何かの起動用だと思います。
それでは、ベンチマークです。
これまでの測定と条件を揃えるため、今回も計測には、SAMSUNG 840PRO 256GBを使います。
このSSDは、ランダムデータでの計測と圧縮に適した0 fillデータでの計測の差が少なく、リード/ライト共に高速なので私のお気に入りの一つです。
先ずは、PCに接続してデバイスマネージャーから、UASP接続されていることを確認します。
ASMT 2105 SCSI Disk Deviceと表示されていますので、UASP接続されていることが分かります。
Crystal Disk Info.です。
これまでのUASP対応ケース同様、Crystal Disk Mark Nano Pico Editionでベンチマーク。
接続も従来通り、ASRock Z87M OC FomularのZ87接続のUSB3.0ポートです。
OSもWindows 8 Pro (x64)と変わっていません。
0 Fillデータでのベンチマーク結果が…
このSSDは、USB 3.0規格に対応したHDDケースに入れているので、USB 3.0の仕様である5Gbps=640MB/sが仕様の上限のはず。
ましてや、SAMSUNG SSDが、640MB/sを超えた速度が出るなんて…
気を取り直して、再計測しましたが、変わりません。640MB/sオーバーです。
それでは、1000MBに計測容量を変更して再度計測!
1000MBでも同様です。
ケース自体がキャッシュメモリを搭載していたり、ケースに載ってるチップが圧縮/伸長でもやっているのでしょうか?
ケースの価格から考えてもあり得ないと思います。
元々、ランダムデータでも圧縮に向いたデータでも速度差が少なく高速に読み書きできるSSDなのに、0 fillデータの計測だけがとんでもなくハイスコアです。
ひょとして、計測アプリのせい?
最新のCrystal Disk Markで計測し直しです。
なんと、Crystal Disk Mark 3.0.3であれば、納得できる測定値が表示されます。
もしや!と思い、Crystal Disk Mark Nano Pico Editionのダウンロードページを確認すると、
Nano Pico Editionは、Crystal Disk Mark 3.0.1をベースにユーザーインターフェイスを変更したもので、Windows 8には非対応でした。
これまでの計測値と互換を保つため、比較表には、Crystal Disk Mark Nano Pico Editionで計測した値を表示しますが、実力は、Crystaal Disk Mark 3.0.3の値が正しいと思います。
ランダムデータは正常な測定値が表示されていると思います。
今後の計測に関しては、Nano Pico Editionが、バージョンアップされるまでは、Windows 8/8.1環境では、本家のCrystal Disk Markを利用させて戴こうと考えています。
これまでのケースと比較すると、性能面だけでいえば、Owltechと並んで優秀なスコアでした。
コストパフォーマンスでは、最高!ということになります。
PC直付であれば、ケーブルを持ち歩く必要もありません。
あとは、樹脂の打ちっぱなし、塗装なしの筐体と、アルミ製で放熱に優れた筐体の差に300円の価格差をどう判断するかだけだと思います。
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購入金額
1,680円
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購入日
2013年11月06日
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購入場所
東映ランド
mkamaさん
2013/11/16
Nano Pico Editionの件、参考になりました。
タコシーさん
2013/11/16
対応してないのですね....勉強になりました...
Picardさん
2013/11/16
私も、これまで異常を感じなかったので、Windows 8 Pro x64環境でで使ってきました。
Nano Pico EditionのWindows 8/8.1対応に期待したいですね。
Picardさん
2013/11/16
参考になれば幸いです。
HDDケースはレビューを余り見かけないので、やってみました。
sthidejiさん
2013/11/16
とても参考になりました。
Picardさん
2013/11/16
本家のCrystalDiskMarkのサイトを見ると、3.0.2が、Windows 8対応で、3.0.3が、Windows 8.1に対応しているようです。
私もこれまでは、sthidejiさん同様に、Windows 8環境で問題なく使ってきました。
今回初めてこのような異常値を経験し、気づく事が出来ました。
非対応というより、正常動作が保証されない。というのが正しい表現かもしれません。
きっちょむさん
2013/12/29
Picardさん
2013/12/29
私も、このような明らかな異常値が出なければ、確認する事も無かったと思います。