OCNモバイルONE マイクロSIMパッケージは、所謂格安SIMに該当するNTTコミュニケーションズが提供するMVNOサービスだ。
今回、Every Pad Proを入手したので、その導入から組み合わせについて書いていきたい。
パッケージはAmazonにて購入、購入金額は1409円であった。
宅配便によって届けられたパッケージはシンプルなパッケージで、NTTより提供されたSIMカードと簡単なマニュアルがあるのみ。
細かな設定や、各種プラン変更などは別途オンラインで行う必要がある。
初心者向けとはお世辞にも言えないが、初心者は格安SIMに手を出す事は無いという割り切りだろうか。
2015年5月からは原則キャリアの携帯電話端末もSIMロックが撤廃される見込みだ。
もちろん、いきなり全ての端末がSIMフリーになるという訳では無いだろうし、Appleを含めたハードウェアメーカー、携帯電話事業者の施策がどのように変化してくるかも定かで無い現状では、MVNO各社にユーザーが大挙して流れるという状況にはならないだろう。
だが、今後一般化が進むであろう事も目に見える状況である事に変わりは無い。
OCNに限った話では無く、各社とも初心者に向けた配慮を今以上に充実させる必要はあるだろう。
筆者は自宅での通信にOCNを使用しており、同時にクレジットカードをあいにくと持ち合わせていない。
今回このパッケージを選択したのも、大多数のMVNOが格安SIMの決済にクレジットカードを必要とするのに対して、一手間が必要ではあるものの口座振替での決済にも対応しているのを確認した為でもある。
OCNモバイルONEのホームページには基本的にクレジットカードでの決済であると書かれているのだが、2015/02/13現在でこのページに口座振替には電話にて対応との事が明記されている。
電話にて接続されたオペレーターに口座振替の手続きを打診すると、まずインターネット使用に対してOCNを使用しているかを問われた。
ここで、使用している旨を伝えると、契約時に書面で発行されたIDとパスワードを照会され現在の利用状況が確認された。
現在すでにOCN使用料は口座振替にて行われているので、この口座に合算する形であれば直ちに使用が可能であると伝えられた。
同時に、現在使用している光回線に対しての利用料金が割引になるサービス等の説明があり、この対応が大変丁寧で好感が持てた。
結果的に筆者は既にOCNを光回線で使用していて、口座振替を使用していたという条件が揃っていた為、SIMカード到着の翌日から使用する事が出来たが、条件に当てはまらない場合は郵送にて書面が届き、それらに必要事項を記入して返送した後に回線が開通する運びとなる。
この期間は1ヶ月~2ヶ月とされているが、筆者と同じ様な使用形態であれば電話一本で処理が完結するため、十分に検討の余地はあるだろう。
さて、肝心のEvery Pad Proでの使用に関してだが、拍子抜けする程に簡単にLTEを掴む事に成功した。
設定は購入したパッケージに書かれているIDとパスワードか、OCNを既に使用している場合は固定回線の接続に必要なIDとパスワードを入力するだけだ。
パッケージに書かれている表記とWindows8.1のネットワーク設定の表記にずれがあるが、全くの初心者でなければ大きな混乱も無く設定を済ませる事が出来るだろう。
出来ればこのあたりも初心者を考えた表記、設定方法の流れなどが整備されればと思う。
これは、本SIMカードに関わる事では無いので詳細は省くが、Every Pad Proの通信はドライバの状況でかなり通信状況に差が出る為、ドライバのバージョンは出来るだけ最新の状態に保つ様にしたい所だ。
外に持ち出し、通信量などを確認してみた所、ツイッターをし、Webを閲覧し、ブラウザゲームを少々し、YouTubeを少々閲覧し…といった使い方で一日の通信量は100MB弱であった。
一日70MBのLTE通信のプランを選択した場合、動画の閲覧は容量的に無理があるだろう。
逆に言えばそれ以外の用途であればそこそこの頻度で使用しても70MBという制限は有意義に使えるものと考えられる。
自身の運用スタイルを確立していく作業が必要になるが、おおよそのスタイルが確立されれば大きな不満無く使用していけるのでは無いだろうか。
また、あらかじめ使用料が増える事が想定されるスケジュールがわかっているのであれば、事前にプランの変更を行う事も出来る為、柔軟に対応できるだろう。
簡単にではあるが、本SIMカードのレビューを書いてきたが、特筆すべきは電話によるサポートの丁寧さだ。
直接の関係は無いが、今後光回線とのセット販売が開始された時にもこの電話によるサポートは心強い限りだ。
電話応対を担当するオペレーターによって違いはあるだろうが、少なくとも相当な教育を受けたオペレーターがいるという事は間違いない。 全体のレベルが高いところにあるのだろうという事は今回電話をしてみて十分に伝わってきた。
どのMVNOにしようかと迷いがある方にも、この対応であれば十分に勧める事が出来る。
格安SIMの導入を考えられているPC初心者から中級者にお勧めしたい逸品だ。
実際の使用においては、可も無く不可も無くだが
電話によるサポートが極めて丁寧な対応で非常に好感が持てる。
何かあった時に相談しようという気持ちにさせる、この対応は格安SIMとは思えない手厚さで、ある程度の知識を持つユーザーならば気持ちよく話が進む。
もちろん対応するオペレーターによる差はあり得るが、すばらしい対応だった。
MVNOの今後に期待
いつでも、どこでも、という訳にはいかない。 これはMVNOが許された範囲での帯域で勝負している以上、我々ユーザー側がどうにか出来る問題では無い。
だが、電波強度の高い状態で通信する分には問題ないと感じた。
運用スタイルをユーザー自身で確立しつつ、今後のMVNOの利便向上に期待したい。
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購入金額
1,409円
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購入日
2015年01月29日
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購入場所
Amazon
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