楽天ブロードバンド LTEはNTTドコモのLTE網を利用したネットワークサービスです。875円からという低価格が魅力で通信速度や高速通信が可能な容量の異なる5種類のプランが用意されています。
今回のzigsowプレミアムレビューでは”エントリープラスプラン”と”ライトプラスプラン”の二種類から選択可能でした。両プランの違いなどは下記の表に簡単にまとめてあります。
二種類以外のプランや初期費用無料や基本料金割引などのキャンペーンについては説明を省略していますので最新の情報については楽天ブロードバンド LTEのサイトをご覧ください。
□楽天ブロードバンドLTE
http://broadband.rakuten.co.jp/lte/
どちらも特徴のある魅力的なプランですが自分は月額料金が安くて通信料の制限のないエントリープラスプランを選びました。
ライトプラスプランの3日で183MB制限については動画などを再生しなければ十分クリアできると思いますが、すでにスマートフォンを所有しているなら一ヶ月間と一日当たりのデータ通信量をパケット監視ソフトなどを利用して確認して自分にあうプランを選択することをお勧めします。
●制限時の速度について
エントリープラスプランはデータ通信が500MBを超えると通信速度は最大256kbpsに制限されます。256kbpsの制限時は低速のため動画再生などは無理ですがネットブラウズなどの転送速度をさほど使用しない用途には十分です。
簡易マニュアルとdocomoのSIMが送られてきました。
この他にアカウントやパスワードが記載された封筒が届きます。楽天ブロードバンド LTEの接続や契約内容更新などに必要になるので無くさないように保管しましょう。
SIMのサイズは”標準SIM / microSIM / nanoSIM”から選択可能指。
今回は現行端末で一番多く採用されているmicroSIMを選択しました。
この他にアカウントやパスワードが記載された封筒が届きます。
楽天ブロードバンド LTEの接続や契約内容更新などに必要になるので無くさないように保管しましょう。
SIM自体はdocomoが供給しているということでXi端末での動作は問題ないとは思いますが購入時に参考にと考えて所有している端末で動作確認を行ってみました。
楽天ブロードバンドのホームページの動作確認端末(エントリープラス/ライトプラスプラン)にない機種ですが全ての端末で問題なく動作しました。
接続に必要な設定もAPNの登録のみと簡単です。
各端末の設定項目については活用法にて紹介しています。
スマートフォンに加えて所有しているPS Vitaが3G対応モデルのため検証端末に追加しました。(PS VitaのSIMスロットは標準サイズのためSIM変換アダプタを使用しています。)
●楽天ブロードバンドLTEのテザリング利用について
docomoのXi端末と楽天ブロードバンドLTE SIMの組み合わせでテザリングをオンにするとデータ通信が遮断されてしまいます。これはdocomoの端末でAPNロックがかけられている事が原因のようです。
最近リリースされた端末はSIMロックの解除が可能ですが、SIMロックとAPNロックは別物ですのでSIMロックを解除した端末でもテザリングは出来ないという情報があります。スマートフォンなどの端末をモバイル・ルーターとして活用することを検討している方は注意が必要です。
SIM+APNロックフリーの端末やモバイル・ルーターとの組み合わせではテザリングが可能という情報もありますので後日検証を行う予定です。
(モバイル・ルーター EMOBILE Pocket WiFi LTE GL04Pで動作確認が取れました。)
端末の種類に応じた楽天ブロードバンドLTEの活用法
●docomo GALAXY Note II SC-02E
”設定>その他の設定>モバイルネットワーク>APN>新規APN(メニュー)”で上記の5項目の入力し保存して設定完了です。
●楽天ブロードバンドLTE 活用!
タブレットとスマートフォンの中間サイズで手書き入力にも対応することで人気のGALAXY Note II SC-02と組み合わせてdocomo Xiとの二台もち活用しています。
docomo GALAXY Note II SC-02Eはメイン端末から機種変更してXiテザリングで使用していたのですが、Xiテザリングはバッテリー消費と発熱の増加が激しくオン・オフ切り替えも面倒なのでdocomo GALAXY Note II SC-02E自体の使用頻度も少なくなっていました。
docomo GALAXY Note II SC-02Eに楽天ブロードバンド LTEを導入したことで使用頻度が増えました。スリープ解除ですぐにネットに接続できるのでXiテザリングに比べてかなり快適です。
テザリングを行わなくても通話中にdocomo GALAXY Note II SC-02Eでネット接続が出来るようになったのも便利です。通話中のネットブラウズはスピーカー(ハンズフリー)では周りに声が聞こえてしまうので場所によっては使えないのと、Bluetoothヘッドセットの購入も検討したこともありますがバッテリーの消費を抑えるにはBluetoothもオン・オフの必要があるためXiテザリング同様不便です。
二台持ちすることで通話やネット接続、アプリの利用などを状況にあわせて素早く対応できるので予想以上に快適です。さらに用途別に端末を使い分けることができるようになったおかげで以前ほどメイン端末のバッテリー残量を気にする必要がなくなりました。
●docomo GALAXY S III α SC-03E / AQUOS PHONE ZETA SH-06E
”設定>その他の設定>モバイルネットワーク>APN>新しいAPN 又は 新規APN(メニュー)”で上記の5項目の入力し保存して設定完了です。
●docomo NEXT series ARROWS X F-02E
”設定>その他>モバイルネットワーク>アクセスポイント名>>新しいAPN(メニュー)”で上記の7項目の入力し保存で設定完了です。
●docomo with series ARROWS V F-04E / NEXT series ELUGA X P-02E
”設定>その他>モバイルネットワーク>アクセスポイント名>新しいAPN(メニュー)”で上記の7項目の入力して設定を保存して適応して設定完了です。
●docomo Xi端末と組み合わせて簡易タブレットとして活用!
SC-02E以外の4種類の端末で動作テストを行ってみました。
F-02Eのみ設定する項目が増えますが検証を行った全ての端末で動作可能でした。
機種変更で使わなくなった端末や白ロムと呼ばれている中古端末に楽天ブロードバンドLTEを組み合わせれば維持費の安い低コストなモバイルネットワーク環境を構築できます。
この中ではクラス最大の5インチ液晶パネルを採用したF-02E / P-02Eとの組み合わせはタブレット代用としても使いやすくて良好でした。大画面を生かしたナビ(カーナビ)代用品としてもお勧めです。
”設定>その他の設定>モバイルネットワーク>アクセスポイント名>新しいAPN(メニュー)”で上記の5項目の入力して設定を保存して適応して設定完了です。
●LTE通信対応のXiタブレット
Sony製のXi対応androidタブレット Xperia Tablet Z SO-03Eと組み合わせてみました。
10インチクラスのタブレットでは495gと持ち歩くのが苦にならない軽量ボディーのSO-03Eと楽天ブロードバンドLTEと組み合わせることで屋外でもタブレット単体でフル性能を発揮!
高速なXiデータ通信と片手でギリギリもてる重量と10.1インチ高解像度液晶パネルのおかげで屋外でもネットブラウズやマップ(Googleマップ)などのアプリも快適です。
無料通話が魅力のdocomoのFOMA(主にフィーチャーフォン)と上記で紹介した” Xi端末 x 楽天ブロードバンドLTE”の端末と二台持ちして通話用とモバイルネットワークを分けることで基本料金(主にパケット代)を大幅に抑えることができます。
”端末を2台持つのは面倒”という方も多いと思いますがスマートフォンはフル活用すると機種にもよりますが”バッテリーが一日持たない”ことも多く常にバッテリー残量を気にしつつ活用することになります。
二台持ちの場合は”通話用のFOMA、ネットブラウズ用のスマートフォン”と用途別に分けることが出来るのでバッテリー残量管理が大幅に楽になるというメリットがあります。
今では必須アイテムとなっているモバイルブースター(外部バッテリー)を持ち歩く時点で二台持ちと変らない重量になることを考えると、2台持ちによる重量増に関しては問題なし。
パケット代が安くなる分、データ通信の速度に制限が付くので自分自身のモバイルネットワークの活用用途次第ではお勧めです!
SIM+APNロックフリーの端末やモバイル・ルーターとの組み合わせではテザリングが可能という情報を得たのでEMOBILEのモバイル・ルーター GL04Pを購入して試してみました。
”PCとGL04PをUSB接続して接続&設定ツールのインストール>設定ツールを起動>設定>WAN設定>プロファイルの設定(新しいプロファイルを作成)”で上記の4箇所を書き換えたら”かんたん設定”から作成したプロファイルを選択して設定を適応すると本体が再起動するのでその後すぐにモバイルネットワークに接続できます。
●モバイル・ルーターとの組み合わせでテザリング
モバイル・ルーターと組み合わせることで複数の端末を同時にモバイルネットワークに接続させることが出来るようになります。高速通信の500MBという容量と速度制限時の転送速度を考えるとテザリング用途には向いているとは言えませんが、SIMを抜き差ししないで複数の端末で同時に利用できるのはメリットです。
今回のテストのために用意したGL04Pの仕様で通信自体は3Gに制限されるようです。もとより下り速度が制限されているので事実上問題ないと思います。現在速度制限中のため通信速度は20~40KB/s(160~320kbps)で安定して動作しています。(翌月高速通信が復活した後に高速通信時の速度を計測する予定です。)
今回は2012年冬モデルのルーターを用意しましたが最新モデルでは連続通信時間も延びていますので価格が許せるなら最新のモバイルルーターとの組み合わせも良いと思います。注意点として全てのモバイルルーターで動作するわけではないので組み合わせたいルーターでdocomo系のSIMで通信が可能なのかを事前に情報収集しておく事をお勧めします。
docomoの端末ではテザリングが行えないという端末側の仕様があるので複数の端末で楽天ブロードバンドLTEを利用したい方は”SIM&APNロックフリーの端末”との組み合わせがお勧めです!
Sony PSVita 3G/WiFiモデルと組み合わせて携帯ゲーム機の性能をフル活用!
ということでオンラインゲームのファンタシースターオンライン2(PSO2)をプレイしてみました。
SIMの設定は「設定>ネットワーク>モバイルネットワーク設定(モバイルネットワークにチェックを入れる)>APN設定>手動で設定する」に進み上記の3項目を入力します。すぐにネットワークに接続可能です。
●ファンタシースターオンライン2(速度制限前)
500MBの高速通信中のオンラインプレイは快適です。特に問題ありません。
●ファンタシースターオンライン2(速度制限後)
速度制限時のオンラインプレイではロビーのNPCや他のプレイヤーの表示に時間が掛り厳しい印象です。フィールドでのソロプレイは問題ありませんが、マルチプレイを行うとタイムラグが発生し他のプレイヤーに迷惑がかかる可能性があるのであまりお勧めできません。
●実生活での楽天ブロードバンドLTE 活用法の感想
楽天ブロードバンド LTEをdocomo GALAXY Note II SC-02Eと組み合わせてdocomoのXiと二台もちで一週間ほど活用してみた感想です。
各端末でのAPN設定は簡単ですぐに利用できるのは魅力です。
設定の入力で注意する点については大文字と小文字の入力をミスしないようにすることでしょうか。入力する項目も5~7箇所と数分で済むのと一度設定した内容は保存されるので再入力も必要ありません。
500MBのLTE高速通信については通話は出来ませんがdocomoのXiと同等のサービスのためサービスエリアも広く電波も安定していてほとんど圏外になる事はありませんでした。アンテナの掴みについてはdocomoのXiと同等ですが通信速度の下りについては4~5Mbpsと制限されているようです。
今のところ特に不満はありませんが500MBの高速通信と250kbpsの低速通信をアプリで切り替え出来るといざという時に高速通信を使う事ができるので更に使い勝手が向上すると思います。
データ通信費の節約以外にも魅力あり
月額945円という低価格で256kbpsの通信速度+500GBの高速通信が付いた非常にお得な”楽天ブロードバンド LTE エントリープラスプラン”を活用してみた感想です。
端末との相性テストなどの検証後はGALAXY Note II SC-02Eと組み合わせで活用しています。楽天ブロードバンド LTEの検証に使用しているSC-02Eは非常に優れた端末ですが、サイズが大きいく携帯性に難ありのため同スペックのSC-03Eを追加購入し、SC-03EをメインにSC-02EをXiテザリングで活用していたのですがテザリングを行う端末側のバッテリー消費と本体発熱の増加が気になっていました。
テザリングのオン・オフもバッテリーの消費を抑えるためには必須で手間がかかるためXiテザリングの活用頻度は少なくなり同時にSC-02Eの使用頻度も少なくなっていたのですが、楽天ブロードバンド LTEのおかげでテザリングが不要になり活用頻度が増えました。加えてメインの端末で通話中も同時にネット接続の必要ウェブブラウジングや別の作業を行えるのでとても便利です。
用途別に端末を使い分けることが出来るようになったのでバッテリーの負担がすくなくなり一日あたりのバッテリー残量にかなり余裕ができました。
楽天ブロードバンド LTEはdocomoのネットワーク網を利用したサービスのため通話が出来ない以外は電波の受信感度、データ通信速度共にXiサービスと同等とかなり快適です。
高速通信の500MBについてはウェブ動画などを見る用途には容量的に足りませんが、ネットで情報を検索したりウェブメールをチェックするといったデータ転送量の比較的少ない用途では必要十分又は若干足りないくらいかと思います。自宅や職場、外出先でWi-Fi(無料Wi-Fiスポットなど)が利用できるなら十分な容量と言えます。
速度制限時については利用頻度の高いマップ(googleマップ)は問題なし。ウェブブラウジングについては画像の表示に多少時間はかかりますが予想より速くて快適でした。ただしアップロードはかなり遅くなるので制限時のオンライン ストレージの活用は厳しい印象です。
基本的にモバイルネットワークはネットで情報をチェックする用途がメインのため、活用法でも紹介しましたがFOMAのフィーチャーフォンを現在でも使っていたら間違いなく二台持ちでモバイルネットワーク用に購入していたと思います。
楽天ブロードバンド LTEはデータ通信コストを抑えつつも快適なモバイルネットワーク環境を実現している点がすばらしいです。5種類のプランから自分のスタイルにあったプランを選べるのも魅力です。
データ通信コストを抑える以外にも、バッテリー消費の激しいマートフォンをフル活用している方のセカンド端末用SIMカードとしてもお勧めです。
<2013/11/27>
・追加検証とテーマ2公開あわせて一部レイアウトを変更しコメントを追加しました。
<2013/11/28>
・”テザリングについて”を追記しました。
・画像を追加しました。
<2013/11/29>
・EMOBILE Pocket WiFi LTE GL04Pの検証結果とコメントを追加しました。
・画像を追加しました。
<2013/12/21>
・NEXT series ELUGA X P-02Eの検証結果とコメントを追加しました。
・画像を追加しました。
きっちょむさん
2014/01/24
端末を複数持ってる方にはかなり便利なアイテムみたいですねっ
会社の先輩が子供用の携帯を安く済ませたいと考えているみたいで、このSIMを紹介したところ、かなり興味があるようです。
そこで、一つ質問なのですが、DocomoスマフォでこのSIMを使う場合、もちろん通話やキャリアメール、専用APPは使えないと思いますが、iOSのAPP StoreやAndroidのGoogle storeにあるAPPをダウンロード&インストールして活用することは可能でしょうか??
具体的には、SkypeやLineでの通話などが可能かどうかも気になるようです。
Sheltieさん
2014/01/24
ありがとうございます。
SkypeやLineは利用していないのでなんとも言えませんがインターネットの情報では利用できるという書き込みを見かけたことがあります。ただし通信制限中はアップロードがかなり遅くなるのでアプリを利用した通話に関しては厳しいかもしれません。メールに関してはGメールが良さそうです。
アップル系端末は持っていないので分かりませんがandroid系は端末がGoogle storeに対応していればSIMのLTE(3G)通信経由でアプリのインストールは可能です。Wi-Fi経由でアプリをインストールできる端末でしたら問題ないと思います。
docomoの キッズスマートフォン や らくらくスマートフォン のようにGoogle store非対応端末(アプリのインストールが制限されている端末)ではGoogle store自体が利用できないのでアプリはインストールできないので注意が必要です。
きっちょむさん
2014/01/24
Lineが使えれば通話も殆どそっちで済ましてしまう事が多いですし、
少し高めのプランを選べば通信&通話も事足りそうですね。
さっそく先輩に報告します。
ありがとうございました~!
Sheltieさん
2014/01/24
お役にたてて何よりです。androidのGoogle Storeはgoogleアカウントに紐付けされているのでキャリアのSIMには依存していないので利用可能と思っていただければ良いかと。
Lineの音性通話時のデータ通信量が不明なのと通話頻度などで変わりますし、なんとも言えませんがライトプラスプランあたりでいけそうな感じもしますね。Lineを利用しているならパケット監視ソフトを利用して30秒や1分あたりの通話時のデータ量を計測すればプランの判断材料になると思います。