「デジモノステーション 2016年02月号」の付録として付いてきて話題になった、データ通信が 500MBまで無料で使える格安SIMが 2016年1月26日より正式に販売開始されました。
「ソネット、『0 SIM』の販売をスタート
~データ通信が毎月500MB未満まで無料、SMS、音声付きプランも提供~」
雑誌にはデータ通信専用の nanoSIMが付いてきたようですが、今回 SIMサイズが選べるだけでなくMNPにも対応した音声プランまで用意されました。
それこそ価格面だけ考えたら、メインSIM含め使用頻度の低い SIMは全部こちらに移したいくらいですが、注意書きに
「SIMカードはお一人様一枚までとなります。」
とあります。
「本サービスは予告なくお申し込み受付を終了する場合があります。予めご了承ください。」
ともあり、まだまだ So-netにとってお試しプランというところですかね。
メイン回線としても十分お得です
NTTドコモの4G/LTEネットワークに対応しており、下り 225Mbps/上り 50Mbpsの高速通信を月間通信量500MB未満のデータ通信ならば無料で利用する事が出来ます。それ以降は 100MB毎に100円かかります。
そして 2GB以上利用した場合は 1,600円定額で 5GBまで利用する事が出来ます。
データ通信だけでなく SMSも使いたい場合は月額 150円、音声通話も行いたい場合は月額 700円が加算された金額設定です。
注意しなくてはならないのは、音声プラン以外は 3ヶ月連続してデータ通信の利用が無い場合、自動的に解約されます。
音声プランで契約した場合、500MBまで高速通信が利用出来るSIMとしては現在国内最安でしょう。それに加え、留守番電話やキャッチホンなどのオプションサービス等もあり他のサービスと比べてもそん色ありません。
それこそ、私が現在メインで使っている回線を
こちらに変えてもデータ通信が通常毎月500MBくらいで済んでいるので、電話代を考えても本品の方がかなり安く済みそうです。
しかし、上記はまだ縛り期間中のため違約金が発生してしまうので、Windowsタブレットで使っているデータSIMを解約しこちらで使う事にします。
(プレミアムレビュー時は音声SIMでしたが、その後データ専用の YAMADA SIMに買い替えました)
現状、自宅でしか使っておらず使用頻度もかなり低いのですが、外で Windows PCを使いたい時に単体でネットに繋がるので、すぐ持ちだせる場所には置いています。
PCで使うので、今回「データ専用プラン」を 1月26日に申し込みました。
データ専用プランなので、WEBの申し込みページより利用する SIMサイズ及びデータ専用プランを選択した後、住所などの個人データと引き落としを行うクレジットカード情報を入力するだけで、申し込みが完了します。
開通に伴う初期費用は 3,000円で、私の場合は今後ずっと無料で利用する事になるでしょう(^^;
あまりに使用頻度が低いので、解約されないよう定期的に接続する事を忘れないようにしなくては。
そして、まだ販売したばかりだったせいか翌日の 27日に SIMが届き、別途29日に届いたメールには「サービス開始日 :2016/01/28」となっていました。
ただし申し込みページには「通常1週間程度でお届けします。」とあり、普通なら利用開始日より後にSIMが到着しそうですね。
開始日タイミングについては宅配サービスにて到着確認後にメールを送付している可能性があるので、人によって変わりそうですね。
そして今回「データ専用プラン」に申し込みましたが、今後「データ+音声プラン」に変更したい場合は、一度解約の上申し込み直さなくてはなりません。
各プラン間を解約無しに変更できないのは残念ですが、「データ専用プラン」はいつでも解約でき最低利用期間、解約違約金などは無いので、金銭的なデメリットはありません。
「データ+音声プラン」には最低利用期間が設けられ解約違約金が設定されていますが、「データ専用プラン」に変更した場合 0円運用が出来てしまうので、仕方が無いところでしょうか。
Windows 10での設定方法
Windows 10 PCで SIM運用している人はまだ少ないだろうと設定方法を載せようと思ったら、So-netでしっかりサポートされていました.....
※Windows 10 のモバイルネットワーク設定 (So-net モバイル LTE) | 会員サポート | So-net
しかし折角キャプチャを撮ったので、めげずに掲載します(^^;
まず、モバイル端末の電源を入れる前に SIMを挿し込んでおきます。
PCが起動したら、設定画面から「ネットワークとインターネット」を開き
続いて「携帯電話」を開きます。
しっかり電波の届く場所で設定しましょう。
上記で「NTT DOCOMO」をタップすると[詳細オプション]ボタンが現れるので、開きます。
(「自動的に接続」は利用状況によってチェックするか決めて下さい)
下の方に[インターネットAPNの追加]が現れるので、開きます。
後は SIMと一緒に送られてきた情報を入力すればよいのですが、Android端末では「認証タイプ」に[PAPまたはCHAP]という選択項目があるのですが、Windows 10はどちらかを選択する事になります。
そして、送られてきた情報には「IPの種類」などなかったので、当初[既定]を選択したのですが、接続する事が出来ませんでした。
そこでいろいろネットで探していたところ、先の So-netのサポート情報を見つけ、「サインイン情報の種類」と「IPの種類」を上記のように設定してやることで、無事接続する事が出来ました。
ちなみに上記画面で[保存]を行った後、前の画面に戻り、新しく作った[So-net]を適用します。
今まで使った事のある格安SIMでは、Windowsでの設定方法など提示しているところはありませんでしたが、さすが So-netですね。
データ通信量が多い人にはメリットは少ない
500MBまで無料で使えると聞いてすぐに飛びつこうと思った方は、まずは落ち着いて下さい。
確かに月間 500MBまでしか使わない人には、初期費用の 3,000円だけで使い続ける事が出来ますが、通常 500MBを超えて使用している人にとっては必ずしも最安の選択にはなりません。
例えば、1GBの場合と 2GBの場合を mineoのドコモプランと比べてみます。
(mineoと比べたのは単に私が利用しているからです)
◎ 0 SIMの場合は、1GB:600円、2GB:1,600円(5GBまで1,600円で利用可能)
◎ mineoの場合は、1GB:800円、2GB:900円(2GBの設定は無く、3GBまでの料金)
この様に、1GBくらいまでなら格安料金と言えますが、2GBまで使用するなら他にも安い所は沢山あります。
0 SIMに限らず MVNO(格安SIM)を選ぶには普段どのくらい通信量が発生しているかをしっかり把握していないといけません。
また、今回は通信量だけに焦点を当てていますが、同じNTTドコモの4G/LTEネットワークを利用していても、MVNOの会社によって速度が変わったりしますのでそこの会社の評判も調べた方が良いでしょう。
私はまだ 0 SIMはほとんど利用していませんが、So-netが先に提供していた他の通信サービスと同等で他の MVNOと比べても遜色ないと聞きつけ、選択しました。
(「デジモノステーション 2016年02月号」の付録SIMでの情報ですが)
更に音声サービスも使うようなら、各社で様々なサービスを展開しているので、データ通信だけでなく付加サービスが自分にとって有益かどうかも大きな考慮点でしょう。
とにかく月間 500MBまでしか使わない人には大変お得なサービスですので、サブのスマホ等の利用には最適なサービスであることは間違いありません。
そして、音声通話を伴うメインのスマホとしてもデータ通信量が普段月に 500MBも使わない人には絶対お奨めです。
【注意事項】
レビューと重複する点もありますが、0 SIMを申し込み及び利用にあたっての注意事項を、別記します。
・法人契約は出来ません
・SIMカードは一人一枚まで
・申込み日を設けられておらず、いつでも申し込める。ただし、月間 7,777枚まで。(2016年12月より)
私が契約した時は申込み日は設けられていなかったのですが、しばらくすると「0」の付く日にしか申し込めないように変更になっていました。
・プラン変更は出来ません
(例:「データ専用プラン」 → 「データ+音声プラン」等への変更不可)
プランを変更したい場合は、一旦解約後に申込みする必要があります。
・SIMサイズ変更は可能
ただし変更申し込みから SIMカードが届くまで手元にある SIMは使えなくなる。
また変更時など使えなくなった SIMカードはユーザーで廃棄(2016.12.4確認)
SIM切替手数料 3,000円(税抜)
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購入金額
3,240円
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購入日
2016年01月27日
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購入場所
So-net
北のラブリエさん
2016/02/04
開発用テスト機にiPad Proがほしいのですが、SIMはこれがいいかなあ。
リーダーさん
2016/02/04
atsuo@tokyoさん
2016/02/04
料金だけ考えると、DMM mobileは高速通信で 1GB 590円なんてモノもあり、自分の月間利用量の把握は大事です。
私はメインのスマホで 500MB程度なので、サブは全てこちらにしたいくらいなんですけどねぇ。
atsuo@tokyoさん
2016/02/04
現在ドコモで通話(ガラケー)だけの回線を持っており、通話無しで 783円払っていますが、0 SIMなら 756円で 500MBまでのデータ通信が付いてくると思うととってもお得です。
hatahataさん
2016/02/05
回線速度で計算上扱える最大のデータ量なんて決まってるんでしょうし、その最大データ量で今の月額料金を割り返してデータあたりの価格を決めて、あとは使っただけの重量制っていうのも選択肢にしてくれればいいのにと思うんですけどね。個人で使うのに24時間繋ぎっぱなしということも無いのでしょうから。
atsuo@tokyoさん
2016/02/05
使っただけの従量制ってなると、定額制以上にデータ使用量が常に気になりそうです(^^;
まぁ、今回の 0 SIMも 500MBを超えても何の通知も無いので自分でデータ使用量を注意していなくてはならないんですけど(^^;
0 SIMではユーザーページはありますが、あまり使い勝手は良くありません。
(添付画像参照)
使用したデータ通信量を表示するウェジェットを So-netが提供してくれると良いのですが、他の MVNOの会社含めそこまでやっているところはあまり無いでしょう。
代わりに私はフリーウェアのデータ通信量を表示するアプリをインストールしています。
あと、mineoでは通信速度を「低速/高速」に切替えるアプリを提供してくれています。
テキストや通話なんて低速で十分ですので、通常は「低速」にしておき必要時のみ「高速」に切替えるなんて事が出来ます。
0 SIMでも「低速/高速」を切り換えるアプリの提供をしてくれると、あまり注意しなくても 0円運用は簡単になるんですけどねぇ。
hatahataさん
2016/02/07
使える分を常に気を使って使い切るって使い方より、あまり容量を気にしないで、本当にもってるだけくらいの人、普通に使ってても500MB以内の人が使うって想定なんですかね。
でもそういうアプリが出てくれると更にありがたいですね。
atsuo@tokyoさん
2016/02/07
指定したアプリだけ高速で繋げるなんて、便利そうですね。
格安SIMをいくつか使ってきましたが、頻繁に使う回線の場合は基本料やオプション価格だけでなく、この手のアプリの有無やマイページの使い易さの重要性を結構感じています。
そうは言っても 0円で運用できる 0 SIMの存在は注目に値し、利用者の選択の幅を広げてくれました。
利用者はもっと自分の利用状況(使用用途)をしっかり把握し、MVNO各社の特徴を把握しないと不便&損しちゃいますね。