レビューメディア「ジグソー」

頑丈さが取り柄

私が液晶モニターへと移行するまで、長らくメインPC用のモニターとして使い続けた製品です。NANAO(EIZO)などの、当時画質の評価が高かった製品も他に持っていたにもかかわらず、CRTとしては最後まで常用され続けた製品です。

まだメインPCとしてPC-9821Xt13/C12を使っていた頃に導入して、その後Socket AM2のPCを組み立て、ビデオカードにGeForce 7800 GTXを使っていた頃まではこのCRTを使い続けたのですから、10年以上は使ったということになるでしょうか。

この製品のマイナーチェンジモデルとなる、PC-KM174R(Multisync 17ProII)はクロマクリア管と呼ばれるブラウン管を採用し、高画質が売り文句となっていたのですが、こちらのPC-KM174はごく普通のブラウン管を採用し、画質面でも特に優れたものではありませんでした。強いていえば出荷時の調整精度の高さや、各種調整機能の豊富さは上位モデルらしいものでしたが、単純な画質では下位モデルだったPC-KM175(Multisync 17AV)よりも劣っていたと思います。

当時はまだPC-9800シリーズの利用比率が高く、水平周波数24KHzに対応していたことが使い続けた理由となっていたのですが、それ以上にごく普通の使い続けることが出来ていたからそのまま使っていたというのが正確なところです。色々不満に思う部分はあっても、買い換えたいとまでは思わなかったということです。

後にこのCRTの買い換えとして導入した、HYUNDAI W241DGはメーカー非公認ではあるものの、水平周波数24KHzに対応していたことが判り、ようやくPC-KM174は完全に引退させることが出来ました。特に故障したというわけでは無かったのですが、消費電力や発熱などの点で耐えられなくなりつつあったのです。

以前は大量に持っていたこのクラスのCRTですが、多くは処分してしまいました。それでもいざという時のために、今でもこの製品は保管され続けています。
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    不明

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