Windows8が動作しているデスクトップ機やノートPCなら、8.1にアップしてもよいと思います。タブレットでは、ほぼ迷うことなく自動的に表示される更新を勧める画面にしたがってもよいでしょう。(MS的には選択の余地を与えたくないように見えます。)
スタートボタン、起動時のデスクトップの表示の変更でデスクトップ機やノートPCでも8は使いやすくなりました。ただし、同期の設定のこととMicrosoftアカウントが必須という点は注意が必要です。
8が使いやすくなったと言っても、Windows7からの移行というケースではアップするメリットより、互換性で問題が発生するリスクのほうが高いかもしれません。
もし、VistaやXPから移行する場合は、8.1しか選択肢がなければそれでもよいですが、むしろ安定したWindows7がよいと考えます。
【isoファイルからクリーンインストールしました】
「プロダクト キーのみを使用して Windows をアップグレードする」
http://windows.microsoft.com/ja-jp/windows-8/upgrade-product-key-only
から8のプロダクトキーで8.1のISOイメージを取得し、USBメモリに起動可能な形式で転送してインストールしました(USBメモリへの転送:WiNToBootic)。
結果的に、ストアから「Windowsのアップデート」するのではなくクリーンインストールできました。
インストール後、リリース後の更新を適用すると、1GB規模が1回と300MBが1回、小さな更新も数回適用されました。リリース直後にしてはちょっと多い気がしますが、いろいろあるのでしょう(Office2013を含んでの更新だったかもしれません)。
【こんなマシンでも】
現在、NUCとタブレットでWindows8を使用していますが、日々使用しているマシンで支障がでたら困ります。
よって、他のノートPCで試します。しかも、2009年発売のマシンで実用的な軽快さで使用できるかという点が気になります。ただ、メモリは最大の4GB搭載しました。
エクスペリエンスインデックスは3.3ですが、一応システム要件は満たしています。
【アプリケーション】
Microsoft Office Professional Plus 2013
Adobe CS6
Google Chrome
たぶん性能的にギリギリなPCと8.1の組み合わせでも、どれも実用上問題なく使用できます。
【使用感】
▶スタート画面
Windows8は、デスクトップ機には不向きなインターフェースでした。特に、スタート画面は、大きめなタイルアイコンが増えるほどに横スクロールが必要で、24インチの画面ではマウスの移動量が多かったりおよそ実用的とはいえないものでした。しかも、Windows8ではスタート画面をはじめアプリ画面、全画面アプリなど横スクロールの場面が多いのに、縦回転しかできないマウスのホイールに横スクロール操作を割り当てているので直感的操作がむずかしくなります。
ところがタブレットでは、画面も限られているし直接タッチ、スワイプで自然に操作できます。このスタート画面がなければwindowsをタブレットで使用することはできなかったかもしれません。
Windows8.1のスタート画面は、アイコンの大きさを小さく調整できたり、「スタート」と「アプリ」の画面を直接行き来できるボタンが付いたりして、Windows7までのスタートメニューに近い使い方ができるようになりました。
▶スタートボタン
Windows8では、スタートボタンがないので、終了時の操作が面倒でした。
非タブレット機ではマウスを画面の右上か右下に持って行き(チャームが出ます)、[設定]→[電源]→[シャットダウン or 再起動 or スリープ or 休止状態]という面倒くささです。そこでデスクトップ上に[シャットダウン or 再起動 or スリープ or 休止状態]がワンクリックでできるようにガジェットツール(Rainmeter)にスキンを設定して使用しています。
Windows8.1では、従来の方法に加えて、新設の[スタートボタン]を右クリック→[シャットダウンまたはサインアウト]→[サインアウト or スリープ or シャットダウン or 再起動]とマウスの移動量もクリック回数も少なくなりました。
[Windows]キー+[X]で出てくるメニュー項目にも[シャットダウンまたはサインアウト]が加わったので[Alt]+[F4]からの操作以外でもキーボードから終了ができるようになりました。
タブレット端末は、電源ボタンを押してスリープさせたり自動的にスリープさせるよな使い方が主でシャットダウンや再起動の操作は頻繁に起こらないため、8では思い切った変更をしたのかもしれませんが、8.1でデスクトップ機やノートPCにも配慮がされたということなのでしょう。
▶Windows7のように使う
次の2つを設定すると、デスクトップ機では快適です。8.1で可能になりました。
①起動後、スタート画面ではなくデスクトップを表示する。
②[スタート]ボタンをクリックしたとき、アプリビューを表示する。
いずれも、[タスクバーとナビゲーションのプロバティ]に追加された[ナビゲーション]タブから設定できます。
▶コントロールパネル
デバイスマネージャの出し方が変わりました。
8: [コントロールパネル]→[システムとセキュリティ]→[デバイスマネージャ]
8.1: [コントロールパネル]→[ハードウエアとサウンド]→[デバイスとプリンター]→[デバイスマネージャ](この出し方は8でも可能だった)
この程度の変更は他にいくらでもあるのかもしれませんが、よく使っていた機能が変更されるとまごつきます。
ちなみにコントロールパネルを出すには、
・[Windows]+[X]で出てくるメニューで選択
・[Windows]+[I]で出てくるチャームバーで選択
というキー操作もあったりして、キーボードショートカットを覚えておくと良さそうです。
▶SkyDriveのアカウント
すでにMicrosoftアカウントを取得しているかとか、インストールの状況にもよるのでしょうが、8.1のインストール時にアカウントと関連付けをするダイアログが出ました。スキップすることはできないようです。「Windows8のインストールにはMicrosoftアカウントが必要」とMicrosoftのWebにありました。
関連付けておけば、SkyDriveがOfficeアプリやカメラの保存先になります。
自動的にクラウドに保管されるのは、便利なようで気持ち悪くもあります。保存のアクションが明示的に行われない以上は、どういう挙動をするのかユーザーが把握しておく必要はありそうです。
SkyDriveを使用することは、容量が不足すればスペースを有償で広げるという想定も必要だし、情報を預ける先としてMicrosoftが信頼できるかということも一応疑うべきだとも思います。
しかも、Windows8.1では、エクスプローラにSkyDriveがはじめから(=SkyDriveアプリのインストールなしに)現れています。Office2013をインストールすると、SkyDriveProもインストールされます。
便利なしくみの選択肢が増えるのはよいけれど、使い始めは慎重になってしまいます。
▶SkyDriveとブラウザの相性
SkyDriveをGoogleChromeで開くとChromeの他のタブの動きが止まってしまうことが多いです。読み込めなくなって、タイムアウトします。そうなると、OS全体の挙動がおかしくなって、再起動が必要となってかなり迷惑です。IEで開けば問題なさそうです。
Excelなどのファイルは、Web AppでChrome内で開くことはできますが、ChromeからローカルのExcelで開くとエラーとなります。IEでは問題はありません。
▶SkyDriveで共有ファイルが読めなくなるトラブル発生
共有していたExcelのファイルがどのブラウザでもWeb Appで開くことができなくなったことがりました。
共有を保持したまま、ファイル所有者のローカルのExcelでは開くことができたので、そのまま上書き保存しました。その際、なんらかの修復ができたようで元どおりWeb Appで開くことができるようになりました。
共有先の人がどんな環境でどういう操作をするかわからないということもあります。
堅牢性という点では、GoogleDrive・Appの方に分があるように思いますが、Googleのスプレッドシートでは細かい書式設定ができないとか、Excelに比べて機能が少ないのでどちらを使用するか悩むところです。
▶同期設定のこと
同一のMicrosoftアカウントで複数のWindows8、8.1を使用すると、壁紙やタスクバーの設定が同期します。(結構、迷惑。知らないとびっくりします。)
8では「同期しない」がデフォルトでしたが、8.1は始めから「同期する」です。
しかも、8.1で「同期しない」設定にするメニューが深いところに移りました。
チャームの[設定]→[PC設定の変更]-[SkyDrive]-[同期の設定]です。
同期設定は解除しておいたほうが使いやすいです。
~~ 気づいたことがあれば追記します ~~
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購入金額
0円
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購入日
2013年11月23日
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購入場所
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