アンチウイルスソフトは、何故か東欧圏の製品が評判高い。
一時世界最高の検出能力で知られたKasperskyなんかもそうだが、現時点において世界最高の検出能力を誇る本製品も、東欧圏の製品である。
要するに、元々その筋(機密情報機関)の人たちが、東欧諸国の政権崩壊後に食うために始めたという経緯とか、世界最多のウイルス発信国であるロシアの脅威に晒されっぱなしという魔窟的な環境が、嫌が応にもこの手のソフトを進化させてきたということだろう。
んで、やっぱ東欧圏ではPCも頻繁に更新されたりしない訳で、性能が多少アレでも快適に動くものが必要になる。
結果、検出能力が高く、動作が軽いアンチウイルスソフトが作られるに至る。
本製品もそうした環境の生んだ製品ということで、登場当初から高性能かつ動作が軽快という評価を得てきた。
日本国内登場時、最初っから評判が良かった事もあって、代理店のキヤノンとか結構強気の価格設定をしていたわけだが、昨今のデフレが災いしてか、ノートンとウイルスバスターの二強を除いて低価格化が進行。
そして、ついに今年は五台同時、マルチプラットフォーム対応という、ユーザーにとって実に有り難い設定で、野心的な価格設定を見せてきた。
まあ、流石にキャンペーン価格ではあるのだが・・・・
五台まで登録OKで、WinとMacとAndroidで使えて、三年間更新OKで、5980円。
・・・・いやー、ご立派。実に美味しいですよ、ええ。
実は去年の11月にNorton360が自動更新されていた(デフォルトが自動更新ってナメてんのか!)ので、まだ200日以上も保護期間残っていたのだけども、知らずに自動更新されていたという点に結構ムカついていたので、二週間ほど悩んだのだけど乗り換え決定。
ノートPC買ったり。PS2/PCの運用開始したりで、アンチウイルスのアカウントが足りなくなっていたタイミングってのもあり、台数の多いこちらを購入した訳である。
ちなみに、この五台って数だが・・・・「同じ家の中で五台使う必要がない」という、他社よりも緩い規約となっている。驚くべき事に、友人と折半して使うこともOKだそうだ。
さて、肝心の製品についてだが、検出率は第三者機関で常にトップランクということもあり、実績は十分。
操作系も割と単純で、普段は定期スキャンするだけでよい。
誤爆対策のための除外機能もあるので、アプリ開発にて「コンパイル完了と同時に消去」という悲劇や、誤爆で動かないアプリが出ても、手動で回避する事が出来る。
なお、除外項目の呼び出しは「設定」→「コンピュータ」をクリックすると出てくる。
この項目の入っている位置が判りづらいソフトが多い中、ヘルプを参照することなく見つけ出せる階層に置いてあるのは珍しい。
動作については、評判通りかなり軽快。
メモリ占有量は、設定画面を閉じた状態で77.8MB、開いた状態で+9.3MB程度。
常駐状態の大きさが気になる所だが、昨今のPCで気にするような占有量ではない。
Chromeの1タブで32MBという事を考慮すると、相当に軽量な部類と言っていいだろう。
また、ネットが重い場合などのチェックに便利なのが、このネットワーク利用率の一覧。
怪しげなアプリが勝手にネットに繋がっていても、全部表示されるし、手動でネットワークアクセスを停止する事も可能。
また、面白い機能としては盗難防止機能がある。
これはAndroid版でも組み込まれている機能だが、万が一PCやスマホが盗難された場合でも、盗難設定(これはESETのアカウントに紐付けされる)がONとなった場合、ネットワークに接続されたら最後、そのPCの接続先IPを特定、Webカメラがある場合は犯人に気付かれないよう撮影し、それらの情報をESETアカウントに自動通報する。
つまり、ESETのインストールされたPCやスマホを盗んでも、ネット利用は犯人にとって命取りになるわけだ。
基本機能もしっかりしており、動作は軽快で、付随機能あり。
設定関連も判りやすい。
利用規約はユーザーフレンドリーで、お値段も結構懐に優しい。
・・・・うん、もうNorton要らないね(ぉぃ
ただ、例に漏れずというか・・・・このソフトも、デフォルトでインストールすると「クレジットカード登録がある場合、自動的に更新延長」されるので、インストールの際は各画面をきちんと確認しながらインストールしたほうがよい。
まあ、インストール段階でOFFに出来るだけ、Nortonよかナンボか良心的ですけど。
追記:2013・03・01
メインマシンが再起動後、凶悪なフリーズに悩まされるようになりました。
ESETを削除するとあっさり治るので、このソフトが引き金なのは間違いない。
スタートアップ全部とめる→効果なし
ESETのスタートアップチェックを全部はずす→効果なし
Norton360の完全削除ツールを使う→効果なし
サービスもとめてみる→効果なし
この時点でレジストリ直接覗いてみたところ、Norton360の残骸が山盛り。
入れた覚えがないNortonGostの痕跡まで検出される。
HAHAHA!、最後の最後までこれかよシマンテック!!(怒)
まあ、レジストリキーを手動で片っ端から消すとか、もう考えるだけでめんどい。
サウンドブラスターX-Fiのドライバも妙な動作することあるし、もうさっくりOS入れ直すことに。
→リストア後、まったく問題なく動作OK
・・・・・・・というわけで、Norton環境からの移行には相当の苦戦を伴います。
事前にセーフモードから実行するESETの削除ツールがないと、この現象出たら最後
「OS上のデータ救出、メールバックアップなど全部あきらめろ」
状態になるので、Norton環境からの移行を行う際は、先にESETの完全削除ツールをダウンロードの上、Cドライブの直下に展開しておくことを強く推奨します。
どっちも大概っちゃ大概なのですが、完全削除ツールが聞いて呆れるよ全く・・・・・
このトラブルで少々印象悪くなったので、星一個下げです。ぷんすか。
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購入金額
5,980円
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購入日
2013年02月28日
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購入場所
ちょもさん
2013/02/28
3年×5台でこの値段は安いですね・・・って、つい1カ月前に期限が切れるので、2台分ライセンス買ったばっかりだっていうのにーーー!!
家のPCの台数を確認したら、
メインPC、サブPC、寝室PC、リビングPC、嫁PC、嫁サブPC、ノート3台とかなりの台数(爆)だったので、追加で3年パッケージを買っちゃいました。
私のPC以外はMcAfee使ってるんですが、かなり重たいんですよね・・・
お得情報ありがとうございました。
Vossさん
2013/03/01
実はメインCPだけ、酷いフリーズ現象が発生して、現在対処手段を検索中。
ノートンの残骸が悪さしているらしいのですが、レジストリまで全部掃除しても駄目なので、正直お手上げかも・・・・。
ノートPCでは一切問題がないだけに、理由がさっぱりです。
はにゃさん
2013/03/01
BIOSを F14にするまでとっても不安定だったPCなのですが、
今朝方 ndis.sys以外の理由で突発再起動を数回起こしたので、
ESS5.0→6.0へのアップグレードを試みました。
・ESS6.0へのアップグレードは見かけ終了するけど5.0が起動する
・ndis.sys でBSoD→再起動→ログイン→1分ぐらいでBSoDループ
・アンインストーラも、一部 msi ファイルがなくなってるため、失敗
・ESET Uninstaller もお手上げ
という状態になりました。
5.0の残骸が悪さしているのはわかったので、
・IObit Uninstaller を実行し、レジストリ残骸を消去
・再起動
・ESS 6.0 インストール
・再起動
というシーケンスで解決しました。
直前のOS復元ポイントも壊れているので、ESSの問題ではなさそうですが、
作業後は問題なく動作しているようです。
Vossさん
2013/03/01
んで、やっぱ原因はNortonの模様。
キヤノンにも問い合わせしたのですが、明らかにレジストリに痕跡が残るとの回答。
削除ツールでも消しきれず、レジストリを手当たり次第に当って行くも、100箇所以上に残骸が残っているわ、入れた覚えの無いNortonGostの残骸まであるわで、もう正直完全にお手上げ。
現在、メインPCのOS全部消してリストア中・・・・
残骸でここまで不具合起こすESETも大概だが、完全削除ツールでも残骸残しまくるNortonは論外。
無料のAVASTだって削除ツールだけで消せた(ノートPCでは問題無く稼働中)というのに、業界トップクラスの価格付けておきながらこの体たらく。
まあ、色々問題(X-Fi周り)出ていたので、いい機会かもしれないですが。
Vossさん
2013/03/01
やっぱNortonの残骸が引き金の不具合ですね・・・・・。
それにしても、アンチウイルスでここまで苦労させられたの初めてだわorz
はにゃさん
2013/03/02
介入するポイントが、
・アプリケーション (Microsoft Office,メーラーなどにプラグイン)
・ユーザーモード内フック (APIを実現する dll など)
・ファイルシステムのドライバ階層
・ネットワークインターフェイスのドライバ階層
・カーネルフック
などになります。
NT以降はセンサーかつゲートの開け閉め用にフィルタドライバを挿入して、
そこから、自社のWindowsサービスを呼び出して、実際の判断を行っているとおもわれます。
でもフィルタドライバのようにカーネルモードで動作するモジュールのアンインストール処理が不十分だと、カーネルモード内で飛んでしまいます。
Symantecの場合でも、初期インストールしただけならキレイにアンインストールできたかもしれませんが、Live Update を繰り返しているうちに微妙なモジュールを突っ込んだか、アンインストール情報に矛盾が生じた可能性がありますね。
フィルタドライバはレジストリお掃除をしたりするとある程度回復するとおもいますが、
入れ替えられてしまった dll はOSの保護機能による復元があってもなかなか面倒です。
さっくりOS再インストールするのが早道でしょうね。
はにゃさん
2013/03/02
Norton360 がNorton Ghostの機能の一部を保持しています。
痕跡が出てくるのは不完全なアンインストールのせいでしょうけど。