80年代後半、ニコンが、キヤノンにぼろ負けしていたころのカメラです。負けていた理由は、とにかく格好悪いから。せっかく、アルミ製のボディを持ってたにも関わらず、表面がツルツルテカテカで、プラスチックのようにしか見えず、その性能とは裏腹に、おもちゃのような外観であることから、敬遠されていました。
しかし、F-801です。今で言えばD3桁シリーズです。世界初の1/8000secのシャッター速度を始め、その性能は完成されていて、単3電池駆動であることもあり、外観を気にしなければ非常に頼もしい存在であったそうです。
実際、ファインダーをのぞいてみれば、最近の安物一眼など、もうのぞく気も失せるほど明るく、ピントの山も掴みやすいです。
操作系も、F4直下に位置するモデルとしては、非常にシンプルで、説明書が無くとも直感的に操作できます。ただ、現在持つカメラの中で、一番上位となる801ですが、中古価格は崩壊しており、高くても2,000円程度、という状態のようです。
このF-801はずいぶん前に父の知人の方から、その他レンズと一緒に頂いたものです。その方は、レンズキャップ代わりにでも、と言っていたそうですが、自分的にはこの801が一番目玉と感じていて、届いたその日にフィルムを買ったほどです。
このカメラを弄っていると、アナログとデジタルの狭間の、妙な違和感を感じます。撮影素子や、ファインダー~レンズはどう考えてもアナログに属すのですが、右肩部には液晶と、今ではすっかりお馴染みのコマンドダイヤルが鎮座しており、当然オートフォーカスはバッチリ効きます。
イマドキのCPUレンズも、しっかり露出計を動作する、と思いきや、Ai時代の古いレンズでも露出計が動くように作られています。
自分としては、フィルムの事もあるので、おいそれと持ち出して写真を撮るわけにもいかないのですが、当時はこのカメラをぶら下げて、ぶらぶら歩くというのは、最高の娯楽だったのでしょうね。
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購入金額
0円
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購入日
2013年09月頃
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購入場所
父の知人
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