時は流れ、世はAF全盛。Nikonも既にF4からF5に移行しつつある時だった。
以前からずっと気になる存在だったけれども、
F4以降は、それまでのF一桁シリーズと比べて飛び抜けて価格が高く、
おいそれと手の出せる代物ではなかった。
F5がリリースされ、そのあまりにも巨大なボディに最早アマチュアの使える機種とは思えなくなっていた。
当時は店頭に両機が展示されており、自由にレリーズを切る事が試せたのだが、
意外な事に、私にはF5よりもF4のシャッター音の方が感性に訴えてくるものであった。
しかもレリーズショックがF5よりもF4の方が少ない事も意外だった。
悩んでいるうちに時間は経っていく。
F4の生産終了が間近に迫り、私はその最終ロットを焦って探し、購入に至る。
それまでMFレンズしか持っていなかった為、同時に当時のフラッグシップレンズであったf2.8通しの
20-35mm、35-70mm、80-200mmのEDレンズも次々と購入。
正直ボディ自体も重い上、レンズを付ければもはやこれは筋トレ用か?とも思える程のものがあったが、
さすがNikon、操作性は抜群、AF合焦速度も速く、F一桁機伝統のファインダー視野率100%が気持ちいい。
イマドキのカメラの様な液晶がどこにもないデザインが好きだ。
全てダイアル操作である。そこがまたいい。
写真を撮るという行為そのものが快感になる、そんな一台として今でも大のお気に入りである。
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購入金額
155,000円
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購入日
1999年01月頃
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購入場所
加藤カメラ 笠間本店
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