レビューメディア「ジグソー」

ウルトラブックの概念を覆す激安ノート

ウルトラブックといえば、「モバイルPCの新しい形」として生まれたものだと思っていました。

だから、基本的にB5ノートサイズか、それより少し大きい程度で、薄型。

SSDのみのゼロスピンドル構成で、メモリも含めてマザー・オンボード。

 

でも、最近出回ってるウルトラブックって、割と大柄な製品も多いですよね?

 

 

この、エイサー TimeLine M5 も、その初期のウルトラブックの概念から逸脱した、14インチサイズのウルトラブックです。

その特徴は、とにかく「ウルトラブックとしては、かなり安価」であること。

発売開始時点での価格こそ9万円台でしたが、Windows8の登場によって、旧OS搭載機として処分価格となった結果、私が入手した価格は57800円

 

ちなみに、この価格には「5年間延長保証5000円」が含まれます。

SSD搭載ノートとしても、ギリギリ納得出来る価格だというのに、ウルトラブックのロゴ付き。

 

・・・まあ、元々の価格では、延長保証別途で57800円だったのですが、

 

  販売店員「五年全額延長保証込みでどうです?」


・・・の一言が引き金となり、何故か財布にあった諭吉六人(本来は、保険その他の払い込み用に下ろしてあった)が消えていました(;゜ロ゜)

結果、再度サークルKまでお金下ろしに戻りました。

 

 

まあ、衝動買いではありましたが、結果として満足しています。

スペックは一般的なウルトラブックとほぼ同じです。


CPU:Intel Core i5-3317U(1.70GHz, L2-3MB)

MEM:4GB(2+2GB DDR3-1333 片方のみマザー・オンボード

VID:Intel Graphics HD4000(VRAM128MB)

HDD:128GB-SSD(Liteon M3M 128G SATA3)

DVD:日立LG HLDS GU61N(DVDRW8x CDRW24x DVDROM対応)

NIC:Broadcom Gigabit Ethrnet(1000Base-T)

Wifi:Qualcomm Atheros AR5BWB222(802-11a.b.g.n DualBand)

LCD:LEDバックライト・グレア液晶モニタ(1366x768)

Wei:1.95Kg


液晶がグレアパネルであること、解像度が1366x768であることが少々不満ですが、価格を考えると、これは仕方ないと思っています。

また、重量が割と重めで、2kg弱あるのもネックの一つ。

私の場合、どうせ車移動だから問題ない、と割り切った上での選択ですが、モバイル用途で持ち歩くには、サイズ・重量共に少々厳しい気がします。

 

面白い点としては、この手の製品では珍しく、光学ドライブを搭載しています


既に使うかどうか微妙な存在となっている光学ドライブですが、これくらいのサイズとなると、据え置きノート更新の選択肢ともなるので、必要な人には嬉しいところでしょう。


それ以外は、標準的なウルトラブックと何ら変わるところはありません。

光学ドライブの搭載や、14インチという液晶サイズから、バッテリーの持ちが悪そうな印象がありますが、バランス電源設定にてHD動画を回しっぱなしにした結果、5時間弱も連続動作する事が出来ました。

思っていたよりも電池の持ちが良いので、気軽にバッテリーで使えるのが嬉しいです。

 

安価でも、少々大柄でも、こいつは立派にウルトラブックでした。

 

 

また、安い安いと言ってますが、見た目に安っぽさは余り感じません。

天板部分と、パームレストはアルミ製で、ヘアライン・アルマイト処理がされています。

 

 

大柄な筐体を生かし、多少変則的ではありますが、キーボードのキーピッチは大きめ。

そのタッチは軽く、クリック感は適度。割とストロークもあるので、叩きやすいです。

キーボード・バックライトが標準装備されており、暗い環境での入力も楽々。

アイソレーション型のキーピッチに慣れてしまえば、割と快適な入力が出来ます。

 

 

というか、特筆すべきはタッチパッドのほうで、これが非常に快適です。

元々、タッチパッドで左クリックを殆ど使わない(タップに頼る)使い方をしていた私としては、独立スイッチがなくても、大して違和感を感じません。

また、マルチタッチに対応しているため、二本指によるスクロール、三本指による送る・戻る、四本指によるタスク切り替えなど、慣れるとマウスよりも速い操作ができるようになります。

 

一応、タッチパッド下部の左右がスイッチとなっており、その辺りだけ押すとクリック感があるのですが、ドラッグ操作や右クリックといった操作でも、慣れてしまえば違和感無く使えます。

なお、私は元々タッチパッドを余り使わない人ですが、操作に慣れるまでかかった時間は、30分程度でした。

 

 

こちらの写真は、本体背面です。

有線LANを備えているので、無線がない環境でもネットに接続出来ます。

USBは3.0対応ですが、USBはこの2つのみです。

2.0を含めて他に一切USBがありません。

このUSBの少なさこそが、本機における最大の弱点という評価が多いのですが、私はむしろ側面にUSBがないことのほうに不便を感じました。

USBメモリの接続以外、マウスを繋ぐくらいしかUSBを使わないため、個数は2個でも大して不満はありません。

ただ、一般的な据え置き利用においては余りにも少な過ぎ、不便を感じる事も多いでしょう。

この点は、後継機において必ず改良してほしいと思いました。

 

 

右側面のインターフェースは、このSDカードスロットとイヤホン端子のみです。

カードスロット・カバーは、引っ張って取り出すタイプで、SDカード搭載時は外に半分以上出っ張ります。

スロットへ入れっぱなしにすることも多いメディアだけに、メディア全体が入るタイプを採用して欲しかった所です。

 

 

 

但し、その性能は極めて優秀。

カードリーダーの内部接続はUSB3.0、またはExpressCard方式のようで、SDXCカードのR/W速度は、USB3.0接続カードリーダーを僅かながら上回る数値を叩き出します。

こういう部分で低性能なリーダーを使っている製品が多い中、きちんと性能を引き出せるものを積んでいる辺りは、非常に好感が持てます。

 

 

ついでに、内部SSDのベンチマークも併せて掲載しておきましょう。

搭載されているSSDは、Liteon"M3M”

このSSDは、日本ではPlextorブランドで発売されていた「M3」シリーズ製品で、mSATA版にあたるものです。


上の写真の、メモリの真上に付いているのが、M3Mです。

SATA3-6Gに対応しており、mSATA型としては屈指の高速動作を誇ります。

2.5インチ型の製品と比較すると、書き込み性能で少々見劣りする部分もありますが、消費電力の点で優位にあり、体感速度もかなり速く、快適です。

 

 

前面部です。

電源スイッチはここに付いていますが、殆ど使っていませんし、使いません。

理由としては、モニタを閉じてスリープさせるだけで十分だから。

私も最初驚いたのですが、ウルトラブックのスリープ機能はかなり優秀で、二日三日程度ならスリープ状態でもバッテリーは殆ど減りません。

つまり、一般的な利用方法(一日か二日に、一度は使う)においては、電源をシャットダウンしておく必要がなく、モニタを開けたら即起動というスタイルでの利用が可能です。

 

 

余り掲載されないであろう、裏面です。

下の左右はスピーカー用で、それ以外のスリットは全て吸気口です。

背面の排気口の大きさもそうですが、CPUの排熱量が低いこともあり排熱性能は高く、ファン音は囁く程度にも聞こえません。

非常に静かなので、モニタが切れていると電源が入っているかどうか判別できないほどです。

そのせいで、未だに電源が入っていないものと勘違いして、電源スイッチを押してしまったことが何度かありました(笑)



さて、こちらは先日掲載したメモリでも紹介した、本製品のExperienceIndex値。

ノートブックとしては、十分な性能です。

特に、高速なSSDの搭載によって、体感速度はかなり高め。

 

・・・ですが、いくらノートPCでも、

 

「買ってきたまんまで使う」なんて、私の矜持が許さない(ォィ

なんか弄れる余地が少しはあるみたいだし・・・・

というか、「弄れる余地があるならば、一寸たりとも残したくないと思うのは、人として当然」だと思うのです(違ぇ


そういうわけで、購入から僅か二週間後・・・・



光学ドライブの代わりに、データ用SSDが搭載され・・・・



メモリを8GBに交換して、一気に10GBへと拡張。


その結果、メモリ周りのIndex値も大きく向上しました。


ま、これで価格の割には特徴的なノートPCになったんじゃないかと思います。


ただ、実はまだ弄れる余地がもう一つ残ってるんだよね・・・・

本体内の奇妙な空きスペースが・・・・どう見ても、2.5インチ・・・


ただ、残念ながらこのスペースに収まるであろう位置には、SATAコネクタがありません。

同型機種に、SSD32GB+HDDのHybrid構成(i3搭載モデル)があるので、それで利用されていると思われるのですが、基板上にSATAコネクタがないのです。


うーん、こりゃ下位モデルと基盤設計が違うのかな・・・・・・って、んんん!?

 

この、ファンの下の空きコネクタ・・・・どっかで見た覚えが・・・・・



・・・・・・・・・・・To Be Continued?



2013年2月13日 追記

Ultrabooker Benchmark を、改装完了状態で取得してみました。



残念ながら、無改造機との比較でスコアがむしろ下がっていますが、OSからして異なる上に、ウイルスチェッカーその他の常駐アプリが入った、運用状態での取得なので、あくまで参考値。



しかし、構成情報(左)があらゆる意味でおかしな事になってます・・・・

 

  • 購入金額

    0円

  • 購入日

    2013年01月23日

  • 購入場所

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コメント (2)

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