先端部分が曲がった「柳刃」と呼ばれるモデルで、直線切りは勿論曲線も切る事ができる便利なものです。私は右利きなので右手で持ちますが、その時刃の向きが右に反るような形で持ちます。この持ち方で切れるのは直線と左り曲がりの曲線のみです。刃が右に曲がっているので右に切れそうですが、実は右曲がりには切れません。※緩やかなカーブや薄物なら右向きにも切れます。
ちなみにストレートな直刃の場合だと、薄物はともかく厚い金属は直線以外切れません。何故かというと、紙を切る時はあまり意識していないと思いますが、一般的な右利き用鋏で紙を切る場合、切っている途中で鋏の向きを左に曲げると、鋏から右側の切れた紙が柔軟に変形して鋏の下に潜り込みます。逆に右に向きを変えると、鋏の左側の紙が鋏の上に逃げてくれるので、右でも左でも自由に切る事ができます。
しかしながら、金属は紙や布等と違ってそれ自身が固いので、鋏の向きを変えようと思っても紙や布のように柔軟に変形してくれないので、結局向きを変える事ができないのです。
柳刃のように鋏の先端が曲がっていると、切った金属がその湾曲部分の内側に当たりながら通過することで、下向きにカールして鋏を避けてくれるためカーブも切れるといった案配です。ただ、切った右側の金属の面が広いとなかなかカールしてくれないので、この場合はかなり力を入れないと進まなくなります。
なお、切った右側の金属はカールしてしまい、使いものにならなくなる事が多いです。
薄い鉄板や1.5mm厚程度のアルミ板ならスイスイ切れます。それより厚い物も切れますが握力が続きません…
かなり固い物を切る時に握力が足りなくなる時があります。そのような時、台に鋏を乗せて体重を掛けて何とかしようとするのですが、体勢を安定させるために体を鋏に密着させたりします。そして、切れた瞬間、鋏の持ち手側でお腹の肉を挟んで『ギャー』となった事が何回かあります(笑)※同じ状況になった人も多数見た事があります。
これもまた、一生使えそうな逸品です。
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購入金額
4,000円
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購入日
1983年頃
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購入場所
御徒町 工具店
はにゃさん
2013/01/13
切りすぎたら終わりってことで、失敗が怖かったです。
もう一回チャレンジしてみたいところですけども。
izappyさん
2013/01/13
機会がありましたら、是非再チャレンジしてみてください。もしやるとしたら何が作りたいですか?
私が中学生の時は、同じくトタン板でチリ取りを作りましたが、ちょっと切り過ぎて設計変更を余儀なくされた記憶があります(笑)
あと1mm切りたいと思って、慎重に切ろうとするのだけれど、なかなか進まないので、ほんの少しだけ力を増やしたつもりが、力み過ぎて一気にズバっといったりして。。。
はにゃさん
2013/01/14
反りが出たりした分は当て木をして木槌で叩くとかでいいんでしょうか?
izappyさん
2013/01/14
はにゃさん
2013/01/15
これはちゃんとした場所と作業台がないといかんですね。