先月ハイレゾ対応Walkman SONY NW-A16を購入したばかりですが、それに近い価格で売られていたiriver Astell&Kerm AK100の展示処分品を見つけてつい買ってしまいました。
AK100はヘッドフォンアンプ部のゲイン設定に難があり、ポータブルアンプとの組み合わせ推奨といわれる製品ではありますが、32GBメモリー内蔵のDAPとして妥当という価格であれば悪くはないのではないかと考えたのです。
当然試聴の相手もNW-A16として、ヘッドフォンもSONY MDR-1Rを組み合わせてみることにしました。
バランスは意外と良い。が…
前述したヘッドフォンアンプの弱点はメーカー側も理解していたようで、その部分を中心に改良を施したAK100 MkIIが日本市場では投入されましたね。
MDR-1Rはそれほど鳴らすのが難しいというヘッドフォンではありませんので何とかなりますが、もう少しアンプに力を要求するヘッドフォンでは、これでは確かにまともに鳴らないでしょう。
今回はせっかくハイレゾ対応DAP同士での試聴となりますので、24bit/96KHzのハイレゾWAVのソースを中心に利用しました。自前で用意した「THE SEVENTH ONE / TOTO」の重量盤LPから作ったものと、「CHICAGO XXXVI "NOW" HD Studio Master」公式音源です。
NW-A16との比較では、低域方向の厚みに勝るAK100の方が、第一印象では良好でした。しかし、どちらにしても低域方向の解像度や力感はまだまだといったところです。量はともかく質は大したものではありません。
一方、中高域は一見どちらも綺麗に鳴っているのですが、解像度も質感もNW-A16の方が一枚上手です。AK100の音はバランスこそ整っているのですが、質感も分解能もまだまだでした。
もっとも、一見すると整った音であることは事実であり、あまり細かく聴き込まなければ「高音質っぽく」音楽を楽しむことが出来るのはAK100の美点かもしれません。静かな場所でじっくりと聴き込むと不満点は色々出てくるのですが、あまり集中せずに聞き流しているとこれが結構高音質に感じられるのです。これはある意味音楽の聴かせ方は巧いということなのかもしれません。
また、先日購入したSENNHEISER MX685 SPORTSを組み合わせてみると、NW-A16よりも低域の量感が勝っている分だけバランスが良くなり、これも好印象です。
AK100単体で快適に利用するには、高能率で明るめの音のヘッドフォンを組み合わせてやるのが良いのではないかと感じます。そうでなければ、最初からポータブルアンプを組み合わせてしまうのが正解ではないでしょうか。
幸い手元にはAKシリーズとの組み合わせを前提に用意された、RATOC REX-KEB02AKがありますので、近いうちに手頃なデジタルケーブルを用意して繋いでみたいと思います。
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購入金額
23,800円
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購入日
2015年01月16日
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購入場所
harmankardonさん
2015/01/16
さらに,REX-KEB02AKがあるならなおさらです.
jive9821さん
2015/01/16
本当は昨年末に随分金を使ってしまいましたので、この類の買い物をするつもりは無かったのですが、中古の相場よりも大幅に安いとなると、ついつい手を出してしまいました…。
NW-A16を買わずに、NW-A865辺りと比較している分には素直に楽しめたかもしれないという程度の音質は持っている製品だと思います。あとはREX-KEB02AKと組み合わせて楽しみたいと思います。