レビューメディア「ジグソー」

東芝 REGZA 32BC3

お手頃価格でそこそこキレイなIPS液晶テレビ。
コスパは良いが、値段なりと妥協が必要な点も。

東芝の液晶テレビREGZAの普及価格帯モデルです。
自分の部屋に設置する用として購入しました。

今まではSONY KV-28DX550というブラウン管のワイドテレビを使っており、
アナログ放送とPS3等のゲーム、DVDでの映画や音楽を楽しんでおりました。
画質は勿論、音質もブラウン管の巨大なスペースを有効活用したスピーカーから出力
されるサウンドはコンポに負けるとも劣らないモノで、不満なく、愛用していましたが、
アナログ放送終了と共にお役御免とあいなり、この32BC3への購入に踏み切りました。

すでにリビングルームではREGZA 32R1という2010年に発売されたモデルを購入しており、
恐らく問題無いだろうと思いつつも気になっていたのは、

 ・倍速駆動を搭載してない事による、残像の出具合。
 ・サウンドが貧弱では無いかどうか?

この2点が懸念点としてありました。

前者はスポーツ番組や描写の激しいゲーム等を映しても、自分の目には全くと言って良い程、
気にならず、色合いもクセが無く、映り込み等も無く、不満という不満はありませんでした。
また、ゲームに関してはほぼ東芝の独擅場と言っても良い位、他社が手をつけていない
レスポンス性能に処理能力を集中させるゲームダイレクト2の搭載により、
アクション性の高いゲームでも違和感無くプレイ可能でした。

(※余談ですが、客室部屋に置いてある、SHARPのLC-26E7というテレビで
 格闘ゲームやシューティングゲーム程レスポンス性を問われないであろう、
 野球ゲーム「プロ野球スピリッツ」を試してみた事があるのですが、
 このREGZAやソニーのブラウン管でやっていた様なタイミングでバットを振っても
 2〜3テンポ遅れて振る様な感じになってしまい、ゲームになりませんでした。
 この経験が有る分、余計にこのゲームダイレクト2のありがたさを痛感しました。)

さて、後者についてですが、同じ東芝REGZAと言えど、
32R1は実売7万程度した中〜高性能モデル。
32BC3は約3万程度で買える廉価モデル。
当たり前ではありますが、やはり埋め合わせる事が出来ないコスト分の差は存在しました。
前者は低〜中域がWEGA程ではありませんが、ある程度豊かに鳴っており、
ユーザー設定で低音・高音を増強、サラウンドをオンにする事で、
「あ、これなら外部スピーカーをつなげなくても良いかな?」という感じにはなるのですが、
後者は一見、前者と同じくらいの開口部があり、スピーカーを内蔵するスペースが有る様に
見えるのですが、低域はスカスカ、中〜高域はほっそりとした鳴り方で、
いわゆる、PC用のモニタとして売られている液晶モニタに毛が生えた程度の鳴り。
ユーザー設定で低・高音を弄っても迫力不足と言わざるを得ない感じに留まってしまいます。
まあ、値段なりという事で、不満であれば外部スピーカーを接続すれば、
自分好みに鳴らす事も可能という、埋め合わせが出来る。
と考えれば納得が出来る部分かも知れません。

あと、これも値段相応と言える部分では有りますが、
ベゼル部分は単純にプラスチックなので、部屋の照明の当たり具合によっては
ベゼルが光を反射して若干、それが鬱陶しく感じ事があります。
この辺はマットな樹脂性?のベゼルを採用している上位モデルや他機種等では
それが抑えられている様子でしたので、コストダウン分の影響の一つという事なのでしょう。
液晶テレビが普及し、ベゼルが狭くなっている現在ではあまり見られない
不満点という事でもあります。

また、この値段で外付けHDDを接続する事で留守録にも対応していますので、
ひとまず、そこそこ満足いく画質で自分の部屋用にテレビが欲しいという層には
十分なスペックである。と言えると思います。
不満点も書きはしましたが、満足いく買い物でした。

そうそう、追記させて頂きますが、東芝のサポート体制!
個人的にこの恩恵にはあずかっていないし、これで得した!と思えるモノでは
無かったのですが、電波に乗ってやってくるソフトウェアアップデート。
直近では2014年1月に行われています!
確か、買ってから2〜3回はチマチマ安定性の向上という名目で行われていた記憶は
あり、本当に軽微な対応っぽい事が行われていたのですが、
ここ1年位はすっかり見聞きしなくなったな〜と思ってた所へのアップデート。
逆手を取ると、「?。。。じゃあ割と不完全な製品だったの?」と思われるかもしれませんが、
前述の通り、更新前・後で体感的には全く変わらず。
少なからず自分としてはやった意味あったのかな?位の感覚でした。
(不具合があって改善している場合もあるけど、
恐らくあまり出くわさないのでは?というモノ)
つまり、製品として出せるレベルでの完成度での出荷、
でも東芝としてはもう少し完成度を高められるという事で行っていたアップデート。
というイメージです。

何が言いたいのかと言うと、この価格帯の製品でも「これでいいや」で終わらせない
ユーザー目線でのサポート体制を敷いているんだと感じたという事です。
「いや当たり前だろう」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、
これ、自分の中ではかなりポイント高くて、
こういう手間を低価格帯製品にもキチンと掛けてくれるなら
中〜高価格帯のグレードの製品も安心して買える担保になると思うんです。
チマチマとしたアップデートは上記の様な感想に留まっても
次に繫がる信頼を勝ち取るのはこういった細やかな目配りだと思います。

製品への直接的なレビュー対象では無いかもしれませんが、
大事な部分かなと思いましたので記載させて頂きました。
  • 購入金額

    32,000円

  • 購入日

    2011年12月01日

  • 購入場所

    ヤマダ電機LABI渋谷店

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