発売直後の不具合連発による大狂乱、楽天による評価システム全削除等、炎上方向で話題になった、楽天のブックリーダー。
ただ、初期に見られた不具合の大半は既に解消されており、ハードとしては米国で好評だった製品ということもあって、読書端末としては中々に良い製品。
少なくとも、普通に使う分には既に不具合と呼べるものは無くなっている。
楽天アカウントと連動した書籍購入システムは、PCアプリとの連携も非常にシームレスで、書籍自体の日本語表示も中々に良質。
この短期間で、ここまで不具合を克服し、かつコンテンツの質を充実させたという点は、高く評価して良いと思う。
ま、サービス使うつもりが殆ど無いので、どうでもいいんだけどね(おぃ
こいつを購入した理由、自炊本と業務上のマニュアル閲覧だから、有料図書データのほうは無料入手した本数冊でチェックしただけ。
文字の拡大縮小なんかも出来て非常に便利なんだが、普通の本ですら月間30冊ペースで買ってるだけに、電子図書をカード決済なんぞ始めた日には、確実に翌月破産する。
自宅のWifi登録もせず、PC側のKoboアプリも速攻でアンインスコし、サービス類は一切触らないようにしたのは、むしろそれが理由だったりする。
・・・・で、自炊用としてはどうなんだと言うと、これがそこそこ使える。
当初から言われていた通り、CBZ形式(JPEGをZIP圧縮して、拡張子をCBZへ」書き換えただけのデータ)の閲覧は非常に快適で、その速度も表示の質も文句無し。
今まで自炊したデータはほぼPDFなのだが、こいつのためにPDF→CBZ変換を一気に数百冊実施した、というか現在も順次実施中だ。
ただ、コミックはそのまま行けるが、小説だと余白のせいで文字が小さくなり、読み辛い。
そのため、CBZ形式へデータ加工するにあたり、Jpegの段階でIrfanView32を用いて定型トリミングし、余白を削除している。
なお、IrfanView32は、余白を自動判別して削除する機能もある。
私は画像サイズを統一するため使用しなかったが、他の人の評価を見る限り結構使えるようだ。
なお、自炊データを突っ込む場合、通常の図書データよりも遙かにデータ量が大きい(全部画像なので当たり前だが)ので、内蔵SDを交換すると、一気に使い勝手が向上する。
拡張SDスロットにmicroSD経由で自炊データを突っ込むと、容赦なく日本語が文字化けする不具合は、発売当初から改善されていないので、分解して内蔵SDを交換したほうが、使い勝手は良い。
ただ、本体の分解を伴うので、やるなら自己責任で。
分解による保証喪失、破損、故障を含め、当方では一切関知しない。
Koboは放り込んだデータを判別する際、検索を用いる。
読みたい本の題名とか、作者の名前をホーム画面左上の虫眼鏡アイコンで起動する検索画面で打ち込むだけで、読みたい本だけが出てくる。
AND形式による絞り込みも可能で、冊数が多くても結構高速に検索出来る。
自炊本でも検索・本棚登録が可能なので、大量にデータを入れても、比較的容易に読みたい本へアクセス出来るように工夫されている。
ただ、自炊本はPCアプリでの本棚編集に対応していない。
Kobo本体での本棚編集は、やりづらい上に鈍くさいので、有志による本棚編集アプリKTSEを用いると良いだろう。
ファイルがフォルダ分けしてあれば、そのフォルダごとに本棚化してくれる機能もあり、かなり便利である。
ただ、KoboTouchは本棚を沢山作ると、本棚を開く際に重くなる(本棚に入れる冊数が多くても重くなる)ので、フォルダ分け、ファイル数共にある程度自重した数にとどめておくことお勧めする。
なお、PDF形式のデータ閲覧については、CBZと比較して重い。
初期Vrの頃よりは大分改善されているそうだが、それでも結構カクカク状態。
マニュアル見るだけなら、これでもいいけど、コミックだと辛いかもしれない。
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購入金額
4,350円
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購入日
2012年10月頃
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購入場所
はにゃさん経由で楽天
Vossさん
2012/10/28