フルレンジスピーカーユニットが2個付く定例の8月号です。
1冊で2個のユニットが付いていて、2990円というお買い得なんですよね。
前々回、前回はFOSTEXのキットでしたが、今回は完成品ユニットで、
それもFOSTEXではなく、ScanSpeakのもの。
ScanSpeakは今回日本に本格上陸を果たすということですが、ハイエンドのみとか、ローエンドの大量生産とかではなく、
インタビュー記事の中で
- メーカー向け以外にDIY用の上級用、中級用、普及用も作っている
- ライン同士で切磋琢磨している
今回の製品も限りなく工夫されています。
入っているユニットの諸元ですが、
口径 10cm
形式 フルレンジ
インピーダンス 8Ω
最低共振周波数(fo) 100Hz
出力音圧レベル 84dB(2.83v/1m)
最大入力 15W
振動板実効質量 (mo) 2.3g
Q0(Qts) 0.58
マグネット径 φ60mm
総重量 0.27kg
バッフル穴径 φ 79mm
http://www.ongakunotomo.co.jp/kagutsu/k111.html
FOSTEX FE103Enと比べると
f0が17Hz高い→下は出ないからバスレフか、ウーハーで補う
出力音圧が5dB低い → 思ったほど気になりません
0.3kg軽いです!
ユニットを見てみよう
ユニットが収まっている箱を開けたところです。
段ボールの屑がついてますので、取り外したあとにブラシ等で吹き飛ばしましょう。
外してみました。
ネジは3か所ですので、6本付属しています。
エンクロージャにも6本付属しています。
コーンは、NRSC(無共振サスペンションカップリング)を使用したコーティングペーパー、エッジはSBRゴム製だそうです。
背面です。 磁気回路は防磁ではありません。
いまどき、ブラウン管やらフロッピーなどがないので問題にはなりませんね。
面白いのは空気圧調整の穴があること。
P-800にも似たような円形のスリットがありますが、こっちは完全に穴ですね。
ダンパー部分とコーンが見えますね。フレームの形は剛性を高めるためか立体的です。
本誌中のインタビューでは、フレームは敢えて頑強に作って、マグネットはフェライトだけども、グレードを高めて、振動板とのバランスを取っているとのことです。
エンクロージャとして、stereo誌から出ているものを使用しました。
組みあがりです。
下穴も開けてあるので楽ちんです。
使ってみての感想
アンプですが、DigiFi のおまけ Olasonic (東和電子) の USB-DACつきバスパワードD級アンプを使いました。
再生には iTunes for Windows を使用しています。
音質
容積が近い密閉箱に入れた昨年のFOSTEX P-800より 今回のユニットのほうが低音、中音域がいいですね。
裸の周波数特性を見る限り FE103Enよりフルレンジとしてはいいんじゃないかと思います。
音量
トランジスタ、ICアンプ時代ですから低能率スピーカーなんですが、iTunes側をフルボリュームにして置いた場合、
元の曲のゲインよりますが、
ニアフィールドだと、max 2.5W+2.5W のアンプの 3/100 から 4/100 で行けます。
6/100まで行くとちょっと大きすぎて危険なぐらい。
定位
ボーカルがちゃんとセンターから聞こえます。
面白いのは寸法です。
10cmユニットなんですが、バッフル穴径が 79mmです。
FOSTEX FE103En は 93mm ですからだいぶ違います。
かといって磁気回路が弱いわけではありません。
8.5cm用の箱とかで入っちゃいますね。
まとめ
今回のキットは最初注文だけしておいて、場合によってはキャンセルしようかとおもっていたのですが、キャンセルしなくてよかったです。
今まで 8cmどまりでしたが、もうちょっと大きいユニットを使ってみようかなって思わせてくれるそんなユニットでした。
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購入金額
2,990円
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購入日
2012年08月頃
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購入場所
Amazon.co.jp
CR-Xさん
2013/08/16
はにゃさん
2013/08/17
樹脂フレームとフェライト磁石による磁気回路ですが、
FOSTEX FE-87Eと比べても割りにいい音がしてます。
ふだんはこれをPC用スピーカーにしてますよ。