購入動機は弾幕系シューティングを快適にするため。

私はグラフィッカーやデザイナーではありませんので、色再現度や正確性は必要以上は

気にしていませんという前置きでの評価です。

●色合い：かなりきれい

数年前のIOモニタ(ミドルランクの物)との比較ですが発色は断然色鮮やかで綺麗です。

前モデル(FS2332)で悪評だったチラチラ感はありません。

またコントラスト、黒レベルを上手に調整すればマイルドな白になるので

俗に言う「目潰し」ではありません。

●遅延：非常に低遅延

普段使いであれば低価格モニタとの差はわかりません。

しかし弾幕系シューティングで意識を集中させた時には結構違いを感じ

ゲームパッドの入力に対し明らかに遅延が減っております。

●残像：高設定の3.4msは実用的でないが普通設定でそこそこ良い

オーバードライブを強にするとオーバーシュートが発生し

高速な弾だとあきらかに残像が見えます。

OFFにすると弾の輪郭がボヤける感、「普通」設定でくっきりと残像なしになります。

●Smart Detection(効果の範囲)：好み次第

動画モードとフルスクリーンが選択できます。

smart機能をONにすると、映像に合わせて効果を効かせる効かせないを

自動判断しているので、変化の乏しい動画ですと効果のON/OFFが

そこそこの頻度で起こります。

例えばホラー映画でビックリさせる場面を想像してみてください。

暗い場所で主人公が違和感を感じ足を数秒止める(数秒後にギャーが起こる！)

このような動きのほとんど無い場面では効果OFFになります。

その後ギャーで走って逃げるシーンで効果ONになる。

効果ON/OFFの違いは一番低い設定にしてもはっきりわかるので気になる人には

「うっとおしい」と思われるかもしれません。

面白いのが動画モード設定時にウィンドウで動画を見ている場合、

ウィンドウを動かすとしばらくウィンドウの元あった場所に四角く効果が残ります。

移動先の動画はワンテンポおいてから効果ON。

効果が切れるまでに1秒前後、効果がONになるのに2秒前後

ちなみに動画モードでの効果箇所は1箇所です。

●Smart Resolution(輪郭)：実用的なのは2段階までで嫌いな人は嫌いだと

5段階設定ですが3以上はかなり不自然です。

2段階までは確かにクッキリするのですが、無理矢理感も否めないので

嫌いな人には嫌いかも。

無理矢理感というのは特に文字周りで感じます。

特に暗い背景に明るい文字ですと文字間によっては不自然な影が出来ます。

グラフィック素人の私でも違和感を感じます。

2段階までは本当に各個人の好みだと思いますが

3段階以上は擬音で表すと「イガイガ」した感じになります。

デジカメで撮影してみました、低機能なデジカメですので

中間設定時の違いがイマイチ判りづらかったためOFFと最高設定時のみの撮影です。

<OFFの時>

<最高設定の時>

●Smart Insight(コントラスト)：動画重視の人におススメ

5段階で設定でき、こちらは好みによっては最高設定もありだと思います。

たとえば映画で夜の裏路地でなにかゴソゴソしているシーン

コントラストの低いモニタだと「何してるのかわからない」というシーンが

くっきり見えるようになり、動画をしっかり見たい人には非常にお勧めです。

ただしコントラストを意識した写真やグラフィックでは作者が意図したバランスが崩れますので

そういう面を気にされる方はON/OFFを切り替える必要がありそうです。

●スピーカー

残念ながら音楽を楽しめるレベルのものではありません。

システム音を鳴らす程度のものと考えておいてください。

●角度調整

ターンテーブルになっており左右の回転は双方１７２度まで。

上下の角度調整ですが、上25度で下は0度となっていますが

軽く(体感5度程度)下に向けられ、この点は個人的にかなりお気に入りです。

高さは6cmまで、デスクやテーブルで普通に使う分には充分な調整範囲です。

●総評：本当にゲームと動画用でそれらを重視する人にはおススメ

上手に設定すれば動画とゲームが非常に見やすい環境になりますので、

動画やゲームを重視される方には非常におススメです。

逆を言うと動画もゲームも見ない人にはおせっかいな機能がもりだくさんだけど

発色は結構鮮やかですので値段と釣り合っており損はしないと思います。

グラフィック重視の方ですと、同社の場合ColorEdgeを選択された方がいいと思います。