レビューメディア「ジグソー」

それなりに速いです。

SandForce SF-2281コントローラー搭載のSSDです。
BOXタイプのほうには3.5インチ変換マウンタ、バックアップソフトやUSB外付けケースなどがついてますが、これはSSDのみの単品。
3.5インチベイに取り付ける場合など、マウンタは別途用意する必要があります。
Kingston SSDNow V+200 120GB (SVP200S3B/120G)
Kingston SSDNow V+200 120GB (SVP200S3B/120G)

データ圧縮機能を搭載していて、転送時にデータの圧縮をおこなって高速化してます。
ですので圧縮が有効な場合は非常に高速な転送が可能です。

同じコントローラーを搭載したSSDではIntel SSD 520があります。
Intel SSD 520と同じコントローラーではありますが、特性は少し違います。
SandForce系は圧縮率が高いデータほど転送速度が落ち、圧縮率の低いデータほど転送速度が高くなる性格がありますが、こちらのSVP200S3はよりその差が大きく、どちらかというと、トップスピードに重点を置いたセッティングになっているようです。
ジグソープレミアムレビューやニュースサイトでも Intel SSD 520は取り上げられているので、そちらのサイトのベンチ結果【マイナビニュース:「Intel SSD 520」を試す - 新コントローラと25nm NAND採用で高速化】と見比べてみるのも面白いですね。

SVP200S3B ATTOによるベンチマーク
SVP200S3B ATTOによるベンチマーク

ATTOはゼロフィルのデータを使っています。
圧縮率の低いデータではかなり高速です。
読み込み546MB/s、書き込み514MB/sです。

SVP200S3B AS SSD ランダム
SVP200S3B AS SSD ランダム

AS SSDによるベンチ、ランダムデータを使ってます。
圧縮率の高いデータでは、かなり遅くなります。

SVP200S3B AS SSD Copy
SVP200S3B AS SSD Copy

AS SSDによるデータのコピー速度のベンチ。
ISOやMP3などの圧縮してあるファイルを使用しているため、転送速度はそれほど伸びていません。

SVP200S3B AS SSD Compression
SVP200S3B AS SSD Compression

AS SSDによる圧縮率の違いによるシーケンシャル転送速度です。
一番左がいわゆるランダムデータ時のシーケンシャル転送速度。
一番右がいわゆるゼロフィル時のシーケンシャル転送速度。
かなりの違いがあるのが分かります。
思い切ったバランス調整をしているようです。

SVP200S3B CDM デフォルト・ランダム
SVP200S3B CDM デフォルト・ランダム

CrystalDiskMarkのデフォルト設定、ランダムデータ時のベンチ。
AS SSDのランダムと同じ傾向です。
シーケンシャルもAS SSD Compessionの0%時と同じ傾向です。
圧縮率が高いデータほど転送速度が落ちます。
ただ、4Kリードは26.8MB/sで、それほど落ち込んでいません。

SVP200S3B CDM ゼロフィル
SVP200S3B CDM ゼロフィル

テストデータをゼロで埋め尽くしたゼロフィルに変更した結果、速度が伸びています。
4Kの結果も31MB/sと、それなりに速い結果が出ています。

SVP200S3B CDM 1Fill
SVP200S3B CDM 1Fill

こちらは1で埋め尽くした1Fillです。
こちらも同様に速度が伸びています。


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傾向性を見ると、シーケンシャルのリード/ライトはデータの圧縮率によってかなり大きく上下しますが、4Kのリード/ライトは案外それほど変化しません。
このSSDの苦手とする分野は、「圧縮された大きなデータ」、といえると思います。
要するに動画ファイルや音楽ファイル、RARやZIPなどの圧縮ファイルの転送が苦手ということでしょうね。

実際にOSをインストールしてシステムデバイスとして利用していますが、遅いと感じたことは全くありません。
X-25Mに比べると、OSの起動速度はかなり速くなってます。

このSSDの正しい使い方としては、動画やZIPなどの圧縮してあるファイルはHDDに置いて、OSやプログラムファイルをインストールして使う、ということなのでしょう。
かなり割り切った仕様。

プログラムもある程度圧縮されていますが、それほど高い圧縮率ではないですし。
ZIPやRARの圧縮ファイルの転送速度が速かろうが遅かろうがほとんど関係ないといえばそうなんですが。

その分コストパフォーマンス的にはそれなりに優秀な気がします。
Intel SSD 520に比べると4000円ほど安い・・・。

ちなみにこのSSD、物理的に寿命がきたり壊れた場合、壊れる直前にリードオンリーの状態になり、データを保護してくれます。

このSSDを搭載しているPCでエクセルやワードを使うわけでもないですし、使い方によると思いますが普通に使う分にはかなり快適に使用できてます。
間違いなくSATA2.0接続のSSDよりは何やらせても速いです。
特定の環境に弱いだけなので、案外捨てたもんじゃないですね、SandForce。



*** ファームウェアのアップデートが必要です。 ***

CrystalDiskInfoなどでファームウェアバージョンを確認してください。
わたしが持っているSSDは332ABBF0となっていてます。
これはRev. 332のファームウェアという意味ですが、これは古いバージョンになります。
最新のバージョンをメーカーサイトからダウンロードしてアップデートしてください。
http://www.kingston.com/us/support/technical/downloads?product=SVP200S3&filename=SVP200S3fw501
  • 購入金額

    11,000円

  • 購入日

    2012年05月頃

  • 購入場所

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