●H8-3048Fって
日立の16ビットMPUのH8アーキテクチャのなかで、一番知られた石だと思います。
・ROM:128Kバイト(外部拡張可能)
・RAM:4Kバイト(SRAM)(外部拡張可能)
・クロック:16MHz ※基本クロックをソフトで1/1~1/8まで分周可能(ギア機能)
・タイマー:多機能タイマー 16ビットタイマーx5ch
・PWM:5相
・TPC:4chパルス出力
・WDT:ウオッチドッグタイマ(インターバルタイマーとして使用可能)
・リフレッシュコントローラ:2CAS/2WE方式(インターバルイマーとして使用可能)
・DMAC:ショートアドレス4ch(最大),フルアドレス2ch(最大)
・シリアル:独立2ch(同期/非同期切替,ボーレートジェネレータ内蔵)
・A/D:10ビット分解能x8ch(サンプルホールド内蔵)
・D/A:8ビット分解能x2ch
組み込み用としていろいろと便利な機能がてんこ盛りですね。
初期のCD-Rドライブではコントローラとして使っているものもありましたし、
後継のH8Sを搭載した光学ドライブが結構あったと思います。
ROMはFLASHメモリなんですが、書換のために 動作電圧5Vではなく12Vを必要とします。
昔のEPROMみたいですね。
今時のFLASHは内部にDCコンバーターを持っているので、単一電源です。
3048Fも例外ではなく、3048F-ONE は単一電源化されています。
●内容物
・H8/3048F基板(半完成品→現在完成品)
・AE-H8MB基板
・20x2列 LCD
・日立の開発ソフトウェア (現在はルネサス版にアップデートされてる)
・18Vぐらいのスイッチングレギュレータ
自分で12Vに降圧改造して使う
●画像のものは?
本体+エレキットのアンプと薄型スピーカーを付けて、シリアル経由であるデバイスをつけて、
スイッチを押すと、シリアルにコマンドを送出したあと、しゃべらせるようにしたものです。
H8-3048Fは、単純な制御には有り余る フラッシュメモリと、DMAによるリピート出力可能な8bit DACのおかげで、
サンプリングレート8kHz, 量子化ビット数8bitのLPCMを数秒鳴らすぐらいは、さっくり作れます。
これをやるときには、44.1KHz/16bitの元データ→8kHz/8bitの64kbpsのデータに変換し、
これを、Cソースに変換(バイト配列にするだけ)して、
自前のソースにincludeして、おしまいです。
ハードウェア的には、5V駆動しているので、DACはほとんどフルスケールで出力されますから、
0V - 約5Vですね。
TDA7052を使ったエレキットの1Wモノラルアンプに入れて、ボリュームで絞ってあげれば終了です。
数年ぶりに動かしてみましたが、さっくり動作しました。
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購入金額
0円
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購入日
不明
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購入場所
ふっけんさん
2012/04/23
なんだかんだ言っても、国内メーカーはFAQや資料が多く、使いやすいですね。
はにゃさん
2012/04/23
3048Fは長く使われたのもありますが、結構初期からメーカーサポートの状況が良かったように思えます。
そういえば、あさって インターフェイス 2012年6月号に FM3(Cortex M3コア)のボードが付きますね。
ちょっと気になってます。
ふっけんさん
2012/04/24
うわっ!
このシリーズ勤務先で使ったばかりですw
富士通はあまりマニュアルが詳細でなかったので、色々とメーカーに聞いて進めていきました。(最もソフトは私ではなかったのですが(^^; )
僅か、10MHz程度から動くARMというのも感慨深いです(^^;
はにゃさん
2012/04/24
なんと!ジャストタイミング!
昔のZ-80が 数百kHzから動作するってのがありましたが、今時のCPUで10MHzから動くってのはすごいですね。
この手は ルネサスのお得意分野ですが、富士通もやってるんですよね。
そういえば、松下はどうしたんでしょうね?