実質独立軍になる1941年のアメリカ陸軍航空軍、
名実ともに独立軍となる1947年以降のアメリカ空軍にわたる爆撃機の歴史を追っている。
この中で変わった機体を2つばかり紹介しておきます。
●後退翼を採用した ノースロップ B-35
10-10ボマーと呼ばれた1941年の要求仕様にもとづき作られた機体。
写真はXB-35で、二重反転プロペラを装備しているが、振動トラブルが続出。
のちの試作機 YB-35/35Aでは4翅プロペラに変更されるが、実用化に至らず。
フライバイワイヤーもない時代に全翼機は操縦しづらかったようだ。
10-10ボマーとしては、ライバルだった、コンソリデーテッド B-36が採用される。
B-36も主翼にエンジンポッドを備え、プロペラが後ろ向き配置という形状だったが、
出力不足で、翼端近くに補助ジェットを備えたD型が投入される。
戦後日本にも駐留していたようだ。
YB-35はその後ジェット化改造をうけてYB-49へ、B-36も同様にYB-60となるが、
どちらもボーイングB-52に敗れる。
数奇な運命というのか、全翼機はノースロップ・グラマン B-2というステルス爆撃機で再び歴史上に現れる。
●ノースアメリカン XB-70 バルキリー
マッハ3で飛ぶ戦略爆撃機。ただ試験機が飛行するころには弾道ミサイルによって陳腐化してしまい、実用化プランがなくなった機体。
XB-70は2機製造されて、2号機は試験飛行中に チェイサー役のF-104Nが尾翼に激突し、墜落して失われる。
このときの火の玉になったF-104Nの写真も含まれている。
残る1号機もNASAでの試験に供された後、博物館に収蔵された。
飛んでいるバルキリーが撮影されている動画はこれ。
ディスカバリーチャンネルで取り上げられた時のものらしい動画
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購入金額
0円
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購入日
1993年頃
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購入場所
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