レビューメディア「ジグソー」

渾然一体

所持する音楽データに対する私利私欲...イヤ私情私見あふれるコメント、音楽の杜。こういった分野のものは「好み」ですし、優劣を付けるのもそぐわない気がしますので、満足度の☆はあくまで私的な思い入れです。守備範囲が広いギタリストがいます。ジャズ、クロスオーバーからエスニック、テクノ、ヒーリング....そんなギタリストが残したカオスなアルバムをご紹介します。

渡辺香津美は以前ご紹介したとおり、

フュージョンの黎明期、まだクロスオーバーと呼ばれていた頃から活躍するギタリスト。現在も活動を続ける彼は、時期によって/もしくは/共演者によって、ジャズ~フュージョン~ブラジル系音楽~アコースティック~テクノポップと色々な側面を見せてきた。

そんな彼が今から20年前に立ち上げたバンド、“Resonance Vox”。

「胆はロック、精神はジャズ、ファンクな心に頭ブラジル」というキャッチコピーだったらしい(^^ゞ。メンツは渡辺香津美に加え、ベースのバカボン鈴木とドラムの東原力哉、パーカッションの八尋知洋。え~とつまり香津美以外はすべてリズム隊ですな(^^ゞ
メンバーも装丁もカオスww
メンバーも装丁もカオスww
「Pandora」。アタマ抜きのベース、ウラウラのバスドラム、左右を駆け回るパーカッションと「スキマを埋めるw」リズムアレンジ(特にバスドラムとベースは一緒に鳴ることが少ない)。リズムパターンがころころ変わるトリッキーな曲。香津美のギターもキレぎみww。まさにリズムトリオ+上物一人の特徴が出た曲。

「アシタ・テンキ・ニ」はドラムとベース、ギターのリズムユニゾンで導入され、犬の吠え声のようなクイーカが後ろで聞こえる。途中は4つ打ち16ビートのドラムとゆっくりグルーヴするベースの後ろで(イヤ前か?www)叩きまくり、打ちまくる八尋のパーカッションと弾き倒す香津美のギター。バカボンのベースソロあり~の、怪獣のドラムソロあり~の....う~ん、天気になりそうにないなww

「Fire Cracker」。東洋的な旋律のこの曲は香津美がかつてツアーに参加したYMO

も取り上げたMartin Dennyの曲。pipaの陶敬穎とyang-qinの張林をゲストミュージシャンに迎え、バカボンのステディなランニングベースと、八尋のハッとするパーカッションが冴える曲。

とにかく、堅実なバカボンに爆裂系の八尋、無手勝流の怪獣が乗っかり、香津美が〆る、そんなグループ。香津美のフュージョンらしいアプローチはこのバンド(あと2作オリジナルアルバムあり)で終わるので、貴重。このコ・ワ・レ・カ・タが...すばらしい!!

【収録曲】
1. Pandora
2. Peking Doll
3. Vega
4. アシタ・テンキ・ニ ( Ashita Tenki Ni )
5. Passy Home
6. Dr. Mambo X.
7. Fire Cracker
8. Kumpoo Manman
9. アラシ・ノ・ヨル・キミ・ニ・ツグ ( Arashi No Yoru Kimi Ni Tsugu )
10. Django 1953

「Pandora」。レコーディングでなくやっちゃうとこがスゴイ(@@;)


Kazumi Watanabe official web site
  • 購入金額

    3,000円

  • 購入日

    1991年頃

  • 購入場所

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