Zシリーズは最大6チャンネル30時間一時保管できるタイムマシン機能と、3D映像に対応しているかでモデルが分かれており、以下のようなラインナップになっています。
・ZG2 タイムマシン、3D
・ZT3 タイムマシン
・ZP3 3D
・Z3 なし
・ZP2 3D対応
補足として、ZP2はパーソナルモデルとなっており、画面サイズが26V型、32V型となっており、個室でも使いやすい仕様となっています。
また、37V型モデルのある、Z3、ZP3には、サブウーファーが付いておらず、低音が出ず音質が悪いと考えられます。
さらに詳しい違いは東芝公式サイトをご覧ください。
商品ラインアップ/機能一覧を見る|液晶テレビ|REGZA:東芝 http://www.toshiba.co.jp/regza/function/10a/index_j.htm
まず、買う前に気を付けなくてはならないのはS端子が無い点です。
WiiやPS2といったアナログ出力のゲーム機でS端子を使っている場合は要注意です。
また、D端子を使用する場合でも、アナログ音声入力は全て専用のアダプタ経由で接続することになってます。
見て頂けると分かると思いますが、少々不格好な感じで、強度的に不安を抱えています。
このようになっている理由は、BDディスクの著作権保護技術の規定によるものだそうです。
SCE、PS3でBD再生時アナログ出力制限に「規定に準じ対応」 -AV Watch http://av.watch.impress.co.jp/docs/topic/20110210_426002....
外観は特にアーチ形になったスタンド部分が目を引きます。
15度程度ですが左右にスイーベルし調整することもできます。
見た目華奢なイメージを持たれるかと思いますが、意外としっかりしており、強度的には問題ありません。
地震に対しても、国民生活センターのテストを見る限り、通常の液晶テレビと変わらないように見受けられます。
薄型テレビの転倒防止対策の重要性(発表情報)_国民生活センター http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20120315_1.html
今のところ、よく言われるフレーム浮きは見られません。触ってみるとギシギシした感じはします。何か変化があれば追記します。
肝心の画質です。
著作権の関係で写真等を表示できない事、また、以前使用していたハイビジョンブラウン管 32D4000との比較となる事をご了承ください。
斜めから見ても色が変わりにくいIPSパネルを採用していますが、LEDでなかった(冷陰極管、CCFL)頃の液晶と比べると、斜めから見た際に輝度が落ちやすくなっているためか、暗くなる傾向があります。
高視野角は期待してはいけないと感じました。
LEDエリアコントロールは、表示している内容(ソース)によっては邪魔に感じられます。
少し前に放映されていた、日産のCMなどで、黒地の背景に光が飛ぶような映像表現をしている場合、明らかに不自然さを感じました。
液晶の特性上、ブラウン管やプラズマよりコントラストの表示が劣るのは仕方ありません。
気になる場合はOFFにするとよいと思います。
残像については感じることはありませんでした。
音質はサブウーファーが付いているにもかかわらず、あまり良くありません。
やはり低音が弱く、シャカシャカとした音質で、若干声が聞き取りづらいこともありました。
気になる場合は、設置後の音質の補正は必須です。
追記:まれにビビリ音がします。おそらく筐体からで、EQで350Hz付近を落とすとマシになった「気が」します。東芝さんも問題を認識しているようで、後継のZ7シリーズから対策されたとの記述があります。
リモコンは軽量でボタンも押しやすく、少々違う方向を向いていても反応してくれます。
ボタンの配置については、よく使う字幕と番組説明がカバーの下にあるので使いづらいのが難点です。
カバーなしでもよかったのではないかと感じます。
また、32D4000のリモコンであった、BSチャンネルの一発選局機能がありません。
切り替え時にちょっと煩わしいと思うことがあります。
番組表、チャンネル切替、スイッチON時など、全体的なUIの反応はストレスを感じない速さです。
ミニ番組表という機能があるのですが、同じような機能で32D4000ではあった番組チェックといういう、現在放送されている番組のみが表示される機能が付いていません。
番組チェックの方が現在放送されている番組だけである分、文字サイズが大きく目が悪い私には非常に助かる機能だったので、削除されたのは残念です。
BSのデータ放送を視聴した後、地デジに切り替えた後、番組表からBSの番組表を見ようと切り替えると、データ放送の番組表が表示されます。
データ放送で番組表が必要になる場面はほぼないと思うので、通常チャンネルを常に最初に表示するようにしているとよいと思いました。
USB HDDを利用して録画できる機能が付いています。最近は他のメーカーでも同じ機能を搭載する機種が増えているようです。
他のメーカーには少ない、特徴的な事としては、W録画、長時間録画、マジックチャプターがあげられます。
長時間録画については、Z3から追加された機能です。
長時間モードには画質別に3種類あり、最も画質の良いモードでは元の解像度が変わることなく、画質の劣化も感じることはほぼありません。
ただし、ダビング等が出来なくなる制限がありますので、番組を残したい場合は放送波をそのまま録画するDRモードで録画する必要があります。
マジックチャプターのシーン認識は7割程度当たる、という感じです。番組によって認識率が大幅に異なる印象です。
録画の予約は番組表から選択するだけで、かなり簡単に予約することが出来ます。
毎週録画したい番組がある場合などは、「連ドラ予約」機能を利用する必要があります。
番組表のデータをもとに、前後3時間は監視しているようですが、出来ればキーワード録画機能がほしい所です。
今のところ、番組の録画を失敗したことはありません。
LAN HDD共有については、Windows 7が相手だと上手く機器の登録が出来ません。
DLNAについても、フルハイビジョンのTSファイルが標準画質に変換されたり、再生できなかったりとスムーズにいかないことが多いようです。
これらの機能は、一通り動作を検証した後は面倒になって使用していない、というのが実情です。
地味な機能として、SDカードスロットとパソコン用のキーボードを接続できるUSBポートが付いています。
SDカードスロットはSDXCに対応しています。すなわち、exFATに対応しているという事です。
USBポートについては、exFATでフォーマットしたUSBメモリを接続しても認識しました。おそらくHDDも認識すると思います。
SDカードスロットは、デジタルカメラで撮影したJPEGファイルを数人で見る場合などに便利です。
また、SDカードやUSBメモリの中にx264でエンコードしたH.264+AACでMP4の動画ファイルを入れて、再生出来ることも確認しました。
ネットワーク接続とは違いトラブルもなく、こちらは便利に使用しています。
どちらのスロット、ポートもやや抜き差ししづらいのは気になるところです。
消費電力はエコキーパーで測定したところ75W程度でした。
モードごとに正確に測定したわけではありませんので、参考程度にして頂ければと思います。画質の設定は「おまかせ」モードです。
以前のHDブラウン管ではおよそ130W程度でしたので、32から42と10インチのサイズアップにもかかわらず、約6割程度の消費電力で済んでいるという事になります。これには少々驚きました。
*** まとめ
いざ使ってみると、W録、長時間録画、SDカード、exFATのHDDが読める汎用USBポートと、Zシリーズしかない機能をよく使います。
弱点としてはやはり液晶特有のコントラスト感と音質です。
特に音質については、設置している周りのスペースはいくら本体が薄くなっても変わる事はありませんから、本体を分厚くしてでも音質を向上してほしいと感じます。
3Dが必要ない、でも高機能なテレビが欲しい場合には良い製品だと感じました。
***以下手前味噌かつ不親切ですが、いろいろな動作検証したBlogです。参考程度にどうぞ。
REGZA Z3のLANハードディスク再生はWindows 7だと機器の登録ができない件を検証 ≪ Like The Wind ~ Blog http://likemid.wordpress.com/2012/03/10/regza-z3-lan-hdd-...
REGZA Z3の汎用USB端子はexFATが読める ≪ Like The Wind ~ Blog http://likemid.wordpress.com/2012/04/03/regza-z3-usb-exfat/
REGZAの外付けHDDにTSファイルを追加し再生する方法 ≪ Like The Wind ~ Blog http://likemid.wordpress.com/2012/02/22/regza-hdd-xfs-ts/
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購入金額
77,000円
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購入日
2012年03月頃
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購入場所
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