■2012.10.19 ベンチマークを追加しました!
■2013.12.30 Haswell初のCeleronG1820へのリンクを追記(ページ下のリンクです)
AMDのSocketFM1向けAPU「A4-3300」です。
中古で安かったので購入しました(;゚∀゚)=3
【モデルナンバー(実クロック)】A4-3300 / 2.5GHz(Turbo無し)
【コードネーム】Llano
【製造プロセス】32nm
【L1/L2キャッシュ】(128KB/512KB)×2
【コア電圧/TDP】未調査/65W
【主な拡張命令】AMD64/3DNow!Professionnal(SSE)/SSE2/SSE3
【内蔵GPU】RADEON HD 6410D(コア数160,コアクロック443MHz)
【Socket/Slot】SocketFM1
【OPN】AD3300OJZ22GX
【リリース時期】2010年10月
【発売時の記事】
http://ascii.jp/elem/000/000/641/641008/
SocketFM1向けで市販されているAPUの最廉価モデルとなります。
(OEM向けには更に下位モデルのE2-3200とかあるのですが、DIYマーケット向けには流通していません)
A4-3300はデュアルコアのCPUを持ち、クロックは2.5GHzと低く、AthlonⅡ最遅(260u除く)の235e(2.7GHz)よりも遅くなると思われます。
内蔵GPUはRADEON HD6410Dと、型名こそ上位のA4-3400と同じですがGPUクロックが600MHz→443MHzへと大幅にダウンしています。
ディスクリートGPUのRADEON HD6450はシェーダユニット数(160基)で同じですが、GPUクロックが625~750MHzとのことなるので、こちらも単体のGPUに負けてしまうと思われます(´・ω・`)
但し、UVD3等、動画再生支援や高画質化機能はしっかりと持っており、これを目当てに使用するのが賢明だと思います。
Intelで対抗するとなると、CelronG530(3000円)+RADEON HD6450(2400円)=5400円。
A4-3300が通常3980~4500円程度なので悪くは無いですが、CPU性能を考えると、正直辛いですね(^^;
このAPUはパソコン工房で中古で2480円で売られていたので購入。
一応、BOX版でシールの記載では取説が欠品らしい・・・ でもそれっぽいものがあるw
CPUクーラーはグリスが拭き取られているので、使用されていますが、埃はほとんど無いので、ゲーム用途で性能に絶望して売りに出されたか、他のCPUクーラーに交換されて使用されていたようです。
これでFM1向けのCPUが5つ目・・・マザーは4枚ありますね(;゚∀゚)=333
CeleronG530と対決させてみたいが・・・ケースが余ってない(^^;
■■■ベンチマーク(2012.10.19追記)■■■
アウトレットでSocketFM1マザーが安く入手できた記念にベンチを取ってみました。
今更感が強いですが、意外と底辺CPUの対決レビューは少ないので、格安PCを組むときの参考程度になるかも知れません(^^;
A4のCPU部はK10コア(AthlonⅡ相当)の2.5GHzですので、SandyやIvy相手にどこまで頑張れるかが見ものです(;=゚ω゚)=333
マシンの構成
【CPU】A4-3300
【CPUクーラー】リテール付属品
【メモリ】PC12800 DDR3 4GB×2
【HDD】40GB S-ATA
【マザーボード】ECS A75F-M2
【グラフィック】A4-3300内蔵 RADEON HD 6410D
【OS】Windows7 HomePremium 64bit
比較対象はCeleronG530、G555、PentiumG2120です。これらのベンチマークスコアはIntelローエンド3兄弟の自腹レビューから流用しています。
■エクスペリエンス・インデックス(Win7)
プロセッサではA4-3300が6.2と、CeleronG530より0.1のみ低い結果となりました。意外と健闘していますね(;=゚ω゚)=333
ゲーム用ではA4-3300はIvyBridgeコアであるG2120と同じ6.3です。A4の最下位APUでもIvy並みと見るべきか、IvyがやっとAPUの最下位モデルに追いついたと見るべきか・・・
■CrystalMark2004R3
やはり、CPUの演算性能で勝負するとA4-3300は劣勢です。CPU性能よりもメモリのスコアが低い方が気になります。しかしながら、2DやOpenGLは強くGPU性能ならG2120をも上回ることがあります(;=゚ω゚)=333
■CPU関係のベンチマーク
綺麗な階段状のグラフになりました。
パッと見でも判るとおり、A4-3300は最下位です・゚・(つД`)・゚・
単純にG530よりも20~40%比較遅い結果が出ました。さすがにK10アーキテクチャーのIPCでは、SandyやIvyには遠く及ばないようです。
■GPU関係のベンチマーク
APUの得意分野のGPU関係のベンチでは、CPUとは打って変わってA4-3300が有利な結果となっています(;゚∀゚)=3
概ね、Intel HD Graphics2000相当のG530やG555にはダブルスコアの差を付けています!
IvyBridgeなG2120(HD Graphics2500相当)とほぼ同等といった感じです。
逆に言えば、A4-3300クラスだと、IvyBridge世代のCPUに対するアドバンテージが無いと言っても良いでしょう。(上位モデルなら逆転されるでしょうし・・・)
■結論?
A4-3300はSocketFM1の市販で購入できるAPUでは最も安いものであり、3000円台前半で購入できる。そうなると、ライバルはCeleronG530(現在はG540)となる。
CPU性能はA4-3300側が20~40%程度劣るので、ゲームをしない人や、グラフィックカードを搭載することが前提の方には、間違いなくCeleronをお勧めします。
ただ、グラフィックカードを搭載しないことが前提でライトなゲームを楽しみたいなら、SandyBridge世代のCeleronGにダブルスコアで勝つことのできるA4-3300もまだ捨てたものでは無いと思う。
Trinityの発売により、今後はSocketFM1は処分ムードになっていくと思われる。廉価なマシンを組むなら、健闘する価値はあるでしょう(゚ω゚)
■Haswell初のCeleronG1820のレビューを行いました。
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購入金額
2,480円
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購入日
2012年08月25日
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購入場所
パソコン工房本店(大阪日本橋)
カーリーさん
2012/10/20
ふっけんさん
2012/10/20
ITXなHTPCを欲しい~ でも、それなら45W版を出して欲しい気がします。
付属のクーラーが小型ですが、冷却能力は低く、負荷をかけると高回転になり、それなりに騒音が大きくなります。
体感速度は、この4つのCPUではほとんど差が無いです。
それだけ、私がCPUを使う作業をしていないのでしょうけどw