レビューメディア「ジグソー」

やっと自室もギガビット環境に

自室にLANポートを持つモノが多くなってからは無線とルータ機能を落とした無線LANルータをスイッチングハブがわりに使っていたのだが、回線もauひかりの1Gbps光回線になり使用しているPCも有線はすべてギガビット対応になり、いつかギガビット環境に…!と思っていてやっと購入できたもの。

ハブ購入以前の我が家のネットワーク環境は以下の様になっている。

[auひかり ブロードバンドルータ(1Gbps)]
    ┃                    
  (有線,Cat.5e)   
    ┃
    ┣━━[Aterm 無線LANルータ(100Mbps)]
    ┃          └…(Wi-Fi,11g)‥PSP,共用PC,etc
    ┣REGZA 37Z1(100Mbps)
    ┃ 
    ┃                      
    ┣メインPC(1Gbps)              ┐
    ┗ハブ代わり無線LAN(100Mbps)       
        ┣Atom PT2サーバー(1Gpbs)     自 
        ┣Acer 3810T(1Gpbs)        室
        ┣その他テスト時接続用
        ┗Wii(100Mbps)           ┘ 

AAで非常に分かりづらいのだが、ハブが100MbpsでもメインPCはギガビットで繋げたいという理由で自室までわざわざ2本のLANケーブルを引っ張っていたのだ。
物理的にLANケーブルが邪魔というのもあり、Atomのサーバーもいい加減ギガビットに繋げたいという事で今回やっと購入に踏み切れた。

ハブに関してはどう選んだらいいかわからないので、以前日記で色々な方からアドバイスを戴いた。ありがとうございました。
以前から少し悩んでいたNETGEARの8ポートで4800円程の物と、れいんさんから教えて頂いたLogitecの物、またLogitecの物と仕様値段の似ているBuffaloの物と悩んだが、結局れいんさんに教えて頂いたLogitecの物に。
すべてギガビット対応で8ポート金属筐体というのは同じだが、NETGEARは本体が割と小さめ薄めで電源はACアダプタ、保証は本体が一生ACアダプタが2年。本体の保証が一生でもACアダプタが2年というのは実質保証は2年かな…というのと、LANポート側にアクセスランプがあるのがあまり気に入らなかったのでパス。
Buffaloと最終的に悩んだが、震災の影響で日本製のコンデンサから海外製のコンデンサに変わっていたBuffaloと違い、相変わらず日本製を使用している(と謳っている)Logitecの物にした。


製品本体。シンプルな外見。
製品本体。シンプルな外見。
蓋をあけたところ。
蓋をあけたところ。
本体背面にはネジの頭を引っかけられる穴が空いており、そのネジを打つときに目安となる様に箱に長さが印刷されている。
今回は使用しなかったが、このような配慮はユーザーにはうれしい。

想定外(?)だったのが、本体のサイズ。
所謂無線LANルータというのはよく電気屋などの展示で見るのだが、スイッチングハブはあまり見たことがなかったのでサイズが少々おもしろかった。
まず厚さ。乾電池とねんどろいどぷちが目安になればと思う。まぁ想定なサイズ。
厚さ。乾電池半分少々。
厚さ。乾電池半分少々。
背面から見る奥行き。もう少し正方形に近い長方形だと思っていたので、奥行きの長さが短く感じる。先ほども言った、ネジ頭を引っかけられる穴と強力な磁石がついている。
スチールラックに逆さからつくほど強力だが、ケーブルで負荷がかかると少々不安。
奥行き。メイコをすこし越える
奥行き。メイコをすこし越える
横幅。電源内蔵タイプだからか、意外に長い。大体19cmほどだ。
ねんぷちx3+α、500mlペット弱くらい。
ねんぷちx3+α、500mlペット弱くらい。

製品をしげしげと見ていたら、分解すると保証が切れるVOIDシールが見つからないので、これ幸いと分解してみる。と言っても中が見えるレベルに蓋を外すだけなのだが。
なかみ1
なかみ1
シンプルな中身。右側に電源で中央にはメイン基板が収まる。
一番見たかったネットワークチップはヒートシンクがついていて見ることが出来ない。値段帯的にはRealtekだろう。
電源部分には、埃などでショートするのを防ぐ為かプラスチックのコの字カバーがかけられている。
写真左右・本体側面には換気用のスリットが空いているのだが、電源側はそのカバーの所為でほぼ塞がれてしまっている。
また購入したポイントでもある日本製のコンデンサという仕様だが、見える限りコンデンサは日本のメーカーRubyconの105℃の物だった。

ある程度の発熱がある所為か(あるいは耐久性重視というのもあるだろうが)、スイッチングハブには金属筐体採用を謳っている物が多く本機も金属筐体だが、使用中は室温20℃下でほんのり暖かいレベルだった。
金属筐体がある程度熱を奪ってくれているので、夏場でも熱落ちするレベルまでは熱くならないだろう。



ギガビット環境にして肝心のLAN内速度を、ネットワークドライブとして登録したローカルディスク越しにCrystalDiskMarkで計測してみる。
今回ギガビットハブを購入したことにより、前述のネットワーク配線図は以下の様になった。

[auひかり ブロードバンドルータ(1Gbps)]
    ┃                    
  (有線,Cat.5e)   
    ┃
    ┣━━[Aterm 無線LANルータ(100Mbps)]
    ┃          └…(Wi-Fi,11g)‥PSP,共用PC,etc
    ┣REGZA 37Z1(100Mbps)
    ┃ 
    ┗ギガビットハブ GSW08P/MA(1Gbps)    ┐
        ┣メインPC(1Gbps)
        ┣Atom PT2サーバー(1Gbps)     自 
        ┣Acer 3810T(1Gbps)        室
        ┗Wii(100Mbps)           ┘ 

LAN内速度がそもそものローカルストレージでボトルネックを受けない様、メインPCと3810TではネットワークドライブとしてRamdiskを登録した。
Ramdiskを設定してないAtom機では、HDDのWD20EARXを選択。
ケーブルはすべて何かの付属品やもらい物のCat.5eケーブルを使用。
Atom→メインPCという記述をしていたら、Atom機からメインPCを参照しているの意味。
ジャンボフレームに関しては、まだ勉強段階なので何も設定せず初期設定のまま。

前段階、ハブ購入以前状態での速度。
メインPC→Atomサーバー
メインPC→Atomサーバー
Atomサーバー→メインPC
Atomサーバー→メインPC
Atomサーバー→メインPCへファイル転送
Atomサーバー→メインPCへファイル転送
順当な100Mbpsでの測定値。使用率が荒ぶるリードに対して、ライト時は安定している。
実際にファイル転送を行ってみてもおおよそ11MB/sと、ベンチマーク同様の結果が出る。
ファイル転送速度こそ慣れればこの速度でもいらつかないが、ネットワーク越しに動画を見る機会が多い私には動画再生時の操作(一時停止、シークなど)のレスポンスの悪さが一番気になる。
ローカルドライブとネットワークドライブを操作したときのそれぞれのレスポンスも同様だ。
さてギガビットにしてどうなるか。

そして、ギガビットハブ導入後の速度。
まずはAtomサーバーとメインPCの挙動。
メインPC→Atomサーバー
メインPC→Atomサーバー
Atomサーバー→メインPC
Atomサーバー→メインPC
リードアクセスこそ似た数字が出るが、ライトでは半分近くの数値に落ちる。
これはAtomサーバーでベンチマークの対象にしたHDD自体のライト性能が74MB/sと余裕を持ってない事にある。
リード速度がライト速度の20%程低いのは、単にチップの性能だろうか。
次にノートPCのAcer 3810Tを交えた結果。
メインPC→3810T
メインPC→3810T
Atomサーバー→3810T
Atomサーバー→3810T
メインPCからのアクセスの方が5-18%程高速。
両マシンともintel製のマザーボードだが、AtomサーバーはRealtek,メインPCはintelのネットワークコントローラなのでやはりintelコントローラが優勢という事だろうか。
3810T→メインPC
3810T→メインPC
今までシーケンシャルしか見てこなかったが、興味深い結果がランダムで出た。
Atom→メインPCテスト時には変化が無かったランダムアクセス4kのQD32で、まるでNCQが効いたかの様な結果が。
3810Tで設定しているRamdiskはフォーマットをFAT32としているのでランダム4kとQD32(NCQ有効)で結果がほぼ同じなのは当然だが、メインPCのRamdiskはNTFSフォーマットなのでNCQが効いても一応おかしくは…無いはず。
となると何故Atomサーバーから参照するとNCQ効いてないの?という事になるのだが。
ネットワーク越しではなく素にRamdiskのベンチマークを取ると、以下の様にQD32もお構いなしな結果が出るのは想定内。
メインPC Ramdisk
メインPC Ramdisk
ネットワーク越しやマシンが変わるだけでこうも見え方が変わるのは面白いところだ。


以上、とりあえず初のギガビット環境ということで主に使っているマシンの通信状況をベンチマークしてみた。
ベンチマーク上でもほぼ普通の3.5インチHDDと同等の速度が出せ、ネットワーク越し操作のレスポンスも100Mbps環境とは大違い。
まるでローカルドライブを弄るかの様にネットワークドライブを操作出来るのは、感動モノだった。
ネットワーク越しに動画を参照するときも、シークのレスポンスなどは段違い。

この金額でこの効果なら、もっと早く調達しておくべきだと感じたギガビットのスイッチングハブ。
金属筐体やポート数、コンデンサも日本製と安いながらもいいポイントが多いので安心して使えるのでは無いだろうか。
CPUなどと違って値段対性能が分かりづらいカテゴリの製品ではあるが、いい物を買えたと思う。
故障せずどれだけ動いてくれるのか、楽しみだ。
  • 購入金額

    3,836円

  • 購入日

    2012年02月01日

  • 購入場所

    通販 Amazon

18人がこのレビューをCOOLしました!

コメント (6)

  • notokenさん

    2012/02/02

    背面ポートは抜き差しが面倒ですが、美観が保てますよね。

    私は効率主義で前面ポートを使っていますが。
  • miraさん

    2012/02/02

    >notokenさん

    そうですねー。見た目にはいいですよね。
    確かに使い勝手だと、前面ポートが一番世話無く使えそうですが。
  • れいんさん

    2012/02/02

    普段メンテナンスしない
    恒久的な場合だと
    この形状はピッタリですね
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