レビューメディア「ジグソー」

バリバリ使います

 自分は、高専の機械工学科に入っているので、このソフトは授業で使いました。

 でも、自分はそれだけでなく、日常的に使っていました。用途は高専ロボコンでのマシン設計で、2009年から使っています。
2010年の全国大会出場マシン
2010年の全国大会出場マシン

近畿地区大会での一枚
近畿地区大会での一枚

試合動画
 マシンの紹介はこれくらいにして、ソフトの話です。製図ソフトとしては高いポテンシャルを持っていて、使い方ガイド的な本まで出ています。

 それだけに、使っていて不便に思う事は無く、使い込めば使い込むだけ性能を引き出せる、と言う感じです。

 秀逸な機能としては、クロックメニューというのがあります。これは、マウスのボタンどちらか片方を押しっぱなしして、12方向どちらかに動かすと、特定のコマンドが使えるというものです。
こんなイメージです
こんなイメージです

 また、レイヤー機能もかなり便利で、最大16x16=256のレイヤーを利用できます。

 また、曲線の機能も豊富で、曖昧な寸法でもかなりそれっぽいものができます。下は、タミヤのプラモデルの説明書から寸法を取って書いてみたものです。
1986年のF-1チャンピオンマシン、ウィリアムズ FW11
1986年のF-1チャンピオンマシン、ウィリアムズ FW11

 PCの高性能化と低価格化によって、3DCADがかなり普及してきています。3DCADは確かに素晴らしいですが、2Dには3Dには無い利点があります。
一応SolidWorksも使えます
一応SolidWorksも使えます

 3DCADは、部品を作ってから組み立てていくというコンセプトなので、どうしても一度頭の中で寸法を決めていなければなりません。一方、2DCADは大まかな寸法さえ決まっていれば、あとはどんどん製図を進めていく事ができます。なので、同じ物を設計するのならば、2DCADの方が速く終わるのです。

 ただ、当然の事ながら2DCADが平面である事は変わらないので、重なっている部分があると、頭の中で3次元空間を想像しなければなりません。どちらのメリットが良いかは人によりますし、経験にもよりますが、自分は3DCADには慣れないですね。

 ただ、干渉などを見る際や、リンク機構を試してみる時などは、3DCADが圧倒的な優位を持つため、自分は、jw_cadで製図→必要に応じて3DCADでも製図 というスタンスを取っています。
リンク機構の動作チェック
リンク機構の動作チェック
  • 購入金額

    0円

  • 購入日

    2009年01月頃

  • 購入場所

15人がこのレビューをCOOLしました!

コメント (6)

  • きっちょむさん

    2012/02/25

    今のカリキュラムは、製図機による製図の授業なんて無いのかな?

    トレース紙に何枚かを重ね合わせて本番の絵を写し描き、、、
    手が真っ黒になった記憶がありますw
  • 名湯さん

    2012/02/25

     うちの高専は、一年の時に少しやるだけです。しかも方眼紙に定規当てて描くだけという…
  • きっちょむさん

    2012/02/25

    そうなんですかー。
    時代を感じますw

    製図機を使って製図するのも、、実際に手で描くので脳が活性化されて、
    新しいアイディアが出たりして良い所があったりするんですけどね^^
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