実は人気があるから。でも再版されない。何故でしょう?
”日本の”キリスト教界では少数派というか忌避されていると言えるかもしれない先進的神学であり、しかし実はそんなに奇抜で新しいわけでもない。真っ当で正当な、それはナチに捉えられたボンヘッファーが獄中で記した書簡を発端の一つとする事が出来るであろう神学の流れの中で研究を進めた一つの解説であろうと考えられます。おそらくは物の理を思考の根底に置く(もしかしたらレアな)理学者、科学者、技術者が先入観無く読むのであれば良く理解できるであろう「神の姿」が描かれています。
それは論理的空論ではありません。神がどのように姿を現すか明確に説明されているのがこの書籍なのです。日本ではやはり少数派と思われる”しがらみ”等と無縁な論理的 Marxist も理解しうる「神の姿」が明確に提示されています。
宗教界こそが変化と最新の研究成果を恐れているのかもしれません。
さて、本来なら神学という分野の書物は人気が出ると言うようなものじゃない。何故人気があるかというと 柳澤桂子 さんが著作中で何度か言及し、柳澤さんの神感、宗教観に大きな影響を与えた本だからのようです。 柳澤さんの壮絶な人生 の中で大きな影響を与えた事が何度も紹介されているわけで、彼女の著作を読んだ方々が「是非読んでみたい」と思うのは不思議ではありません。
当然版元に問い合わせが殺到する事となりますが、絶対に再版されない。検索して頂ければ分かると思いますが、その表紙画像すら見つかりにくい葬り去られようとしている本です。その位の禁断の書物(らしい)。
実は私が20代の頃に著者と知り合い、今でも交流して頂いています。そんな中で一時必要性が生じこの本の内容をファイル化しました。著者にも渡してあります。権利関係等確認し、校正できたならばネット上で公開しようと著者と合意しています。葬り去られかけているこの書物を多くの方に読んで頂けるようにしたいと憧れています。準備が出来たならば著者のサイトで公開する予定です。また、著者サイトでは聖書の話等も順次拡充していく予定です。
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購入金額
819円
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購入日
1983年頃
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購入場所
教文館
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