// リモートアクセスで遠隔地のパソコンを自由自在にコントロール RemoteView
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■□━ はじめに ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
この度、RemoteViewのプレミアムレビューをさせていただけることになりました。
只今「インテル Core i7-2700K 速攻レビュー!」プレミアムレビュー最中で、合計5個のレビューを同時に進めておりますが、このような遠隔操作系のサービスは自分が最も好きな分野ですので、妥協せずじっくり試してみたいと思います。
またしてもこのような貴重な機会を用意していただいたZigsowさま、RSUPPORTさまには大変感謝しております。
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┃ 目次
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┃ 1. / RemoteViewとは?~基本機能紹介とAgentの設定~
┃ 2. / 外出先でノートPCから自宅のマシンを操作してみる。
┃ 3. / スマートフォンから自宅のマシンを操作してみる。
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1. / RemoteViewとは?~基本機能紹介とAgentの設定~
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RemoteViewは別のPCを遠隔操作をするためのサービスです。自宅のPCなどにAgentと呼ばれるプログラムを起動しておくことにより、簡単に外部から遠隔操作をすることができるようになります。
PCの遠隔操作といえばWindowsの一部エディションで使用できる「リモートデスクトップ」や、Macなどでも採用されWindowsやLinuxでも非常にメジャーな「VNC」などが知られていますね。
実際これらのアプリケーション・サービスは我が家で大活躍中で、外出先で非力なネットブックしか持っていない時でも自宅のパワフルなマシンを使用できたり、画面を接続していないサーバー用のマシンを操作するのに重宝しています。
今回RemoteViewを体験するにあたり、まずはRemoteViewのWebページで会員登録を済ませます。
プレミアムレビューに申し込んだ人でなくても会員登録をすれば14日間無料でRemoteViewを体験できるようになっています。
会員登録をした後、Webサイトにログインすると画像のようなページが表示されます。
まずは"遠隔操作される側"のPCにAgentをインストールする必要があります。(なお、Agentは現在Windowsのみに対応とのことです。)
インストール自体は簡単で、短いステップで完了しました。
リモートデスクトップやVNCだと、ネットワーク越しの接続もできるようにするためにはいろいろと必要な手順があって非常に煩わしいのですが、RemoteViewではこれだけの作業で土台となる操作される側のPCの準備が完了します。
なお、今回操作される側のPC(以下自宅PCと表記します)はIntel Core i7 2600Kで組んだ自作PCです。
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2. / 外出先でノートPCから自宅のマシンを操作してみる。
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前の章で操作される側のPCの設定は完了しました。ここから実際に別のPCを使って先ほどAgentをインストールしたPCを操作してみたいと思います。
今回使用するのはSONYのVAIO Type P。600gの軽さと非常に小さなボディで一世を風靡したマシンです。
このVAIO Type PとWiMAXルーターを使用して自宅のPCを操作していきます。
まずはこのType PからRemoteViewWebページにアクセスしログインします。するとこのような画面が表示されます。
先ほどAgentをインストールしたPCがリストアップされていますので、今度はこちらのメニューの中から「リモートコントロール」を選びます。
これだけの作業で自宅のPCの画面をType Pに表示させることが出来ました。Agentのインストールの時もそうでしたが、非常に設定が楽でいいですね。
この時、自動的に自宅PCのデスクトップの背景画像が黒になるなど、転送量を抑制するための処理が入ります。
さらにリモートコントロールウィンドウのメニューから自宅PCの画面解像度や画質の調整を行うことが可能です。今回、メインPCよりも解像度の低いノートPCから接続するに当たり、実寸表示でも画面が収まりきるように変更するなどを行いました。
ノートPCはWiMAX回線で接続しており、スピードテストをしたところくだり1.4Mbpsしか出ていない環境でしたので、制御モードを高速制御モードに設定してあります。
この設定の下、実際に自宅のPCの操作を行いました。
通常のエクスプローラー操作やブラウジング、オフィス系ソフトなど試してみましたが、非常に遅延は小さく、リモートで操作していることを忘れさせられる反応速度で感心しました。動画の再生などはさすがに無理がありましたが、圧縮によって画質は非常に抑えられているものの、ラグ自体は非常に抑えられている印象です。
また、リモートコントロールウィンドウのメニューよりサウンド共有を選択することでクライアントからも音声を出力することができました。
さて、RemotoViewを使用していてもうひとつ感心したのが機能の豊富さです。
単に自宅のPCの画面をリモートで表示して操作するだけでなく、かゆいところに手が届く便利な機能が備わっていました。その中でも特に便利だと思ったものを二つ紹介します。
・ファイル転送
リモートアクセスをしていると必ずファイルの転送が必要な瞬間が出てきます。これが結構めんどうだったり転送に時間がかかったりと不便だったりするのですが、RemoteViewではファイル転送の機能もしっかりとしたものが実装されていました。
まずはリモートコントロールのウィンドウのメニューからツール→ファイル転送とすることで、選択したファイルを自宅のPCのドキュメントフォルダに転送できます。
また、ブラウザのAgent一覧のページより追加の機能→遠隔エクスプローラと選択するとファイル転送専用のウィンドウを立ち上げることもできます。具体的に転送先のフォルダを指定できたり、自由度が非常に高いです。
・描画機能
この機能を使うとリモートコントロールウィンドウに絵を描くことが可能です。実際に絵を書いてみるとクライアントで描いた絵がそのまま自宅PCの画面にも表示されました。
これまでこのRemoteViewは外出先で自分のPCを操作するために使うサービスとしか思っていませんでしたが、実際にはそれだけではなく、家族や友人など別の人のPCを操作するということまで作りこまれたサービスだったようです。
この描画機能は誰か別の人のPCを操作する際、画面の操作に対して絵を書いて説明するためには非常に重宝する機能です。
ちなみにこの描画機能以外にもレーザーポインターという機能もありました。
Windows標準のリモートアシスタンスに比べ、説明しながら操作するという点で非常に便利な機能ですね。
これ以外にも自宅PCのシステム構成を確認できる機能があったり、自宅PCのログオフ・再起動などができたり、簡単にURLを送って自宅PCにをのページを開かせるなど機能面の豊富さには関心をしました。
私のように自分のPCを操作するには必要ない機能かもしれませんが、PCに不慣れな家族や友人のPCにAgentをインストールしておき、困ったことがあったらRemoteViewを使って助けてあげる・・・なんて使い方をするには非常に優れたサービスですね。
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3. / スマートフォンから自宅のマシンを操作してみる。
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さて、今回一番やりたかったのがスマートフォンからのリモートアクセス。
モバイルに最適なVAIO Type Pを持っているとは言え、「ものすごくちょっとしたこと」をやるためにわざわざWindowsを起動させるのも非常に面倒です。
スマートフォンならいつもポケットに入っているのでさっと取り出せるし、リモートアクセスするならいちいちWindowsを立ち上げる必要もありません。
今回使用するのはdocomoのAndroidスマートフォン「Optimus bright」です。
こちらの設定も非常に簡単で、Androidマーケットより「RemoteView for Android」をインストールします。アプリケーション自体は無料です。
起動するとログイン画面が出てきます。ログインをするとAgentがリストアップしますので目的のPCを選択、次にユーザー名とパスワードを入力すると接続完了です。
始めて起動すると操作方法が表示されます。どれも直感的なものなので操作方法は非常に簡単です。
このようにWindowsの画面をスマホに映し出すことができました。小さい画面なので操作に何はありますが、WiMAX回線より遅い3G回線でも以外に実用に耐える反応速度で動いてくれています。
フルHDの広大な画面はこの狭い画面で扱うには何があるため解像度は下げて使用しています。
AndroidのVNCアプリの中には日本語入力が十分に行えないものも多く、きちんと日本語も打ち込めるか心配していましたがRemoteViewではきちんと対応していました。
いったん端末で日本語変換をしてから自宅PCに入力した文面を送信しているようです。
スマートフォンでの入力だと予測変換を多分に活用するため、いったん変換してから送信というのは非常に都合がいいですね。
今回はスマホで試してみましたが、画面がもう少し大きいタブレット端末からだともっと操作しやすいのかもしれません。
それでも、外出先で急遽読みたい資料がある・・・といった時にいつでもWindowsを操作できるという安心感がこのRemoteViewを使用する最大のメリットだと思います。
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■□━ まとめ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
まだRemoteViewをインストールしてから2日間しか使用していませんが、自分で設定や運用をすべて行うリモートデスクトップやVNCと違い、サービス提供元が存在してサポートも受けられる、というのは非常にありがたいですね。
これまでリモートデスクトップやVNCを使用していて自宅のIPアドレスが変わってしまったりするとすぐ接続できなくなったり、そういったことにも対応できるように設定しようとなると面倒で、頻繁にOS入れ替えを行うため、いつしか面倒になって使わなくなったりしていましたが、これだけインストールや設定が簡単だとこういった心配もしなくてよくなり、活用機会が増えていきそうです。
これからしばらく実際に使用してみて何か面白い使い方があったら追記していきたいと思います。
このたびはレビューをごらんいただきましてありがとうございました。
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我輩!テトであーる♪さん
2011/12/14
今iphoneでのリモートで私も取っ組み合いしてます(^^;;
すごく参考になりました _φ(・_・