今回は、このソフトウェアを自宅のPCにインストールし、会社のPC、スマートフォン、タブレットから接続した場合のレビューをさせていただきます。
まずは、リモートで使用可能なメニューを確認していきます。
<接続確認>
PCと正常に接続できているかどうかを確認する事が出来ます。
<リモートコントロール>
対象のパソコンにリモートで接続する事ができます。この項目については、追って詳細にレビューさせていただきます。
<遠隔エクスプローラ>
接続元のPCと接続対象のPCの両フォルダを表示し、相互にファイルを送受信する事が出来ます。Webサーバにファイルを転送する際に利用するFFFTPやNEXTFTPのようなFTPの機能と同じような目的で使うことが出来ます。
<システムの終了>
サブメニューより、リモートPCをログオフ、システムの終了、再起動を行う事が可能です。
<遠隔画面保存>
リモートのPCの画面を画像として保存する事が出来ます。ローカルのPCでPrint Screenを押して、ペイント等に貼り付け、画像として保存した場合と同じ事が出来ます。
<プロセス実行>
ファイルを指定して実行する事が可能です。ローカルのPCでは、"Winsowsキー"+"r"を押してファイル名を指定して実行をした場合と同様です。
<プロセスリスト>
リモートのPCで実行されているプロセスのリストを表示する事が出来ます。ローカルのPCでは、タスクマネージャーのプロセスリストと同一の内容(表示フォーマットは異なります)となります。
<遠隔システム情報>
リモートPCのシステム情報やデバイスドライバの一覧情報を確認する事が出来ます。
<Agent再起動>
リモートPCで実行されているAgentの再起動を行います。実際にその状況になった事はありませんが、おそらくリモートでの接続が不安定になったり接続が出来なくなってしまった場合にソフトウェアを再起動するといった使い方をすると思われます。
<接続アカウントの変更>
リモート接続するPCへログインするアカウント情報を変更できます。複数のユーザーでアカウントを切り替えて使用している場合に、別のユーザーとして利用する場合に変更が可能になっています。
<登録情報>
PCの概要情報や、接続時の設定を変更する事が出来ます。接続時の設定は、リモート接続時にも設定から変更が可能になっています。
それではまず、PCから接続した場合です。リモート接続を開始すると、接続先のPCへのログインアカウントの入力がポップアップで表示されます。こちらにアカウント名とパスワードを入力すると、接続用ウィンドウが表示され、接続が開始されます。
すると、ルータの設定も必要なく何の問題も無く接続が完了しました。通常、リモートデスクトップ等で接続をしようとすると自宅でサーバを構築して、そのサーバ経由で接続をしたり、面倒なルータの設定をする必要があるのですが、このソフトを利用するだけでわかり辛いネットワークの設定も必要なく、接続が出来るようになってしまいます。
これだけでも、一般のユーザーにはかなりのメリットがあると思います。
接続した際の画面の説明はこちらの動画をご覧下さい。
無料で使用できるWindows標準のリモートデスクトップ(バージョンによって使用出来ない物があります)と比較してみます。
Windows標準のリモートデスクトップを利用した場合、リモートログインした際にローカルでログイン済みであった場合には強制的にローカルがログイン画面に戻ってしまう(2重ログインが出来ない?)のですが、RemoteViewを使用した場合にはローカルのウィンドウには「遠隔制御中」という文字が表示されるのみで、ログオフ状態になる事はありません。しかも、接続中にもローカルからも普通と同じようにPCを操作する事が出来ます。
これは、Windowsのリモートアシスタンスと同様の効果かと思われます。ただし、リモートアシスタンスと異なる点は、リモートアシスタンスの場合には遠隔制御を開始する際には、接続完了後に操作要求を送信し、操作される側でその要求を受諾しない限りは操作が出来ないという点です。
さらに、リモートデスクトップで接続した場合には、画面サイズが接続元のPCの解像度と同一になりますが、RemoteViewで接続した場合には接続先の解像度と同一になります。この仕様は接続元と接続先の解像度がどのようになっているかで一長一短があると思います。そして、表示色数については、リモートデスクトップは固定となりますが、RemoteViewについては表示色数を設定する事が可能になります。色数が増えれば増えるほど、転送が必要なデータ量が増大しますのでネットワーク環境によって設定が変えられるのはメリットになるかと思います。
実際に、リモートデスクトップで接続した場合には操作してから実際に画面に反映されるまでのラグを体感できることが頻繁にありますが、RemoteViewを使用している際には気をつけているとラグを感じる事はありますが、実用レベルでは問題の無いレベルに抑えられているように感じました。
次に、自宅内でWindows標準のリモートデスクトップ、RemoteViewの一般回線速度で高速制御モード、RemoteViewの高速回線速度でグラフィック制御モードで接続した場合を比較してみます。
この動画は、上記の3パターンに加えて動画のキャプチャで使用したCommunity Clipsを使用してローカルで再生した動画を加えた4パターンの動画をそれなりに時間を同期させて編集した物になります。
この動画を見てみると、次のような事が言えるかと思います。
1.リモートデスクトップはかなりのコマ送り状態になっている。
2.RemoteViewの高速制御モードではリモートデスクトップとあまり差が無い。
3.RemoteViewのグラフィック制御モードでは見てわかるほどの差が出ている。
4.リモートデスクトップでは実際の再生時間よりかなり送れているが、RemoteViewでは遅れはある物の最小で表示が出来ている。
さらに、動画ではわかりませんが音声についても同時に受信してみたところ、リモートデスクトップで接続した場合には音声が途切れ途切れに再生されてしまっていたのですが、RemoteViewを使用した際には音質はかなり悪くなってしまうものの、あまり途切れずに再生されていました。
タイトルにも書いていますが、このソフトはアプリケーションをサイトからインストールするだけで全ての設定が完了してしまい、複雑なネットワーク設定も必要ありません。
現在では、自宅でもルータを設置するのが普通になってきていますので、UPNPでの設定が可能な物も多いですが、万が一接続できなくなってしまった場合の対応が素人では難しいと思います。
その点、RemoteViewはネットワークの設定が不要であるため、ルータの設定が変わってしまったために接続できなくなるというトラブルとは無縁です。また、専用のログイン可能なサイト経由で接続が可能なため自宅でサーバを立てる必要もありません。
これらの事を考えてみると、パソコンを使いこなしている人ではなく、初心者の方にこそ使ってみて欲しいソフトだと思いました。
ただ、接続するにはPCを立ち上げてアプリケーションが動いている状態にしておく必要があるため、WHS2011にアドオンのWOL(Wake on Lan)ユーティリティーなどを入れて使用している場合には省エネという面でサーバ運用のほうが若干有利かもしれません。若干と記載させていただいたのは、私の場合、サーバを常に稼動している状態なのですが、メインマシンは大容量電源の処理能力重視のマシンであり、サーバは連続稼動を前提とした省電力マシンとなっているためです。
実際問題としては、WOLを可能とするにはネットワークカードやBIOSの設定なども必要となりますので、ソフトウェアのみでの対応は難しいと思いますが、可能であれば是非とも実装して欲しいです。
最後に、このソフトを使ってみた全体の感想を書かせていただきますと、良く作りこまれた良いソフトだなと思いました。リモートデスクトップはどうしても敷居が高くなりがちなので、こんなに簡単に遠隔接続が実現できる環境はすばらしいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
<<心残りorz>>
本当は、スマートフォン&タブレットでの動作レビューまでしたかったのですが、どうしても時間が取れずそこまで手が回りませんでした(´Д`)
@50分で公開のリミットだったので、一旦ここまでで公開とします。
後日、時間が取れたらスマホ系も追記しますので勘弁してくださいぃ><
ごめんなさい(つд⊂)エーン
某支配人@名古屋定住@イベント行きたいさん
2011/12/18
4枚比較動画、結構な差が出てますね。
スマホ系の追加楽しみにして、ウォッチ化しときま~す♪
ガトーさん
2011/12/18
コメントありです~(^-^ゞ
今年中には追加したいですねぇ(;´д`)
ぼちぼち頑張りますですp(^-^)q