はマルチプレイヤーの父Victorをドラマーとして捉えた場合同じ系統の楽器で共演と言えなくはないね...)。そんな親子の息の合ったプレイが聴ける珍しい盤をご紹介します。
以前ご紹介した美人すぎる?SaxプレーヤーCandy Dulfer。
実は彼女の父も音楽家である。しかも同じSaxプレイヤー。ジャンルもジャズ~フュージョンフィールドで重複している。つかCandyのサービス精神旺盛でアツイプレイはきっと父親譲り。父Hansはジャズフィールドにいたが、打ち込みや電気楽器系の使用を拒むどころか、積極的に取り入れてパワーとスピード感あふれるプレイで観客を楽しませる。彼は彼で日本でもヒットしたアルバムを持つが、今回ものは父Hansと娘Candyががっぷり組み合い、ガッツリ聴かせるアルバム。当時Hans62歳、Candy32歳。Hansがテナーを、Candyが主にアルト(一部バリトン)を吹く。さすが親娘、息がぴったり。曲調はハイパーダンスビート!!ラッパ系は他ミュージシャンの生演奏もあるが、他楽器はすべて打ち込み。
「Big breakdown」。Hansのカラーのダンスチューン!ボイスのサンプリングスクラッチやきらびやかな音のシンセサイザーループで彩られている。親娘の掛け合いは常にCandyが先に行くのがほほえましい。娘が先に切り裂き、オヤジがガッツリブロウする。
「Hands in the air」はCandyの音楽制作でのパートナーでもあるThomas Bankが制作に関わるのでちょっちCandy調。でもダンスビートであることはかわりなく、親娘の息の合ったユニゾンが延々と続く。
「Tribute」はCandyのちょ~泣きのアルトのイントロからはじまり、Hansのパワフルなソロへと続き、その後も交互のソロが疾走するスピードチューン。マイナー(短調)ユーロダンスビートをバックにCandyの歌い上げるラインと、Hansのねじ伏せるパワーラインの対比が面白い。とても仲の良い親娘らしく、息の合ったプレイの中にも娘に先行させ後追いでも力でつじつまが合わせられるオヤジの貫禄も感じたりして..現在Hansオヤジはまだ現役で、レコーディングこそこの“Dulfer Dulfer”以降1作にとどまるが、まだまだライブハウスでは吹いてるみたいw。 ガンバレオヤジ!
【収録曲】
1. Big breakdown
2. Bumrush (feat. E-life)
3. Hands in the air
4. Move your money (feat. Brainpower)
5. Modular
6. Modular (Groove reprise)
7. Ooh let's go!
8. Indian vibes
9. Sambastic (feat. Lilian Vieira)
10. Got soul (Japanese version)
11. Triphoppin' with Hans
12. Triphoppin' with Candy
13. Cool criminal
14. Tribute (Japanese version)
15. The bronx (rockin'b it well) *日本盤ボーナストラック
HANS DULFER OFFICIAL SITE JAPAN
CANDY DULFER OFFICIAL SITE (UNIVERSAL MUSIC)
-
購入金額
2,520円
-
購入日
2003年頃
-
購入場所
N-DRさん
2011/09/26
cybercatさん
2011/09/26
>親子揃ってファンキーでいいですよね。ダンス系でけっこう好きです。
むしろオヤジの方がよりダンス系、っていうのがいいなぁ。
60越えてもこのチャレンジ精神。
こういうオッサンにないたいなって。