所持する音楽データに対する私利私欲...イヤ私情私見あふれるコメント、音楽の杜。こういった分野のものは「好み」ですし、優劣を付けるのもそぐわない気がしますので、満足度の☆はあくまで私的な思い入れです。音楽は人の心に深く刻まれます。その刻まれた音楽と再会した時に、記憶の地平線が広が場合もあります。そんな記憶を呼び覚ました盤をご紹介します。
Earth, Wind & Fire(EW&F)。1970年代絶頂を誇ったファンクバンド。以前ご紹介したPhilip Bailey
の所属グループ。活動のペースは落ちているものの、2011年現在も活動を続ける長寿グループでもある。
1980年代に入りそれまでのブラスを前面に押し出し、悪く言えば泥臭くもあったサウンドから脱皮を図ったEW&F。 自分の音楽への没頭はその当時が一番深く、当初EW&Fとしては“Electric Universe”から聴いてしまって、EW&Fというグループを勘違いしていた。その後これを聴くに至り、記憶がよみがえってきた。小学生の頃、親に隠れて土曜深夜の深夜放送をラジオで聴いていた頃、このメロディと出逢った-「September」。そのディスコの王道と言うべきサウンド、クロいフェイク、ブラスの旋律、それは地方都市でベッドの中でラジオに耳を傾ける子供には十分刺激的だった。
ただその後中学では、台頭してきたニューミュージックとAORへの傾倒、高校ではフュージョンへの憧れとすこしこの分野から遠ざかっていた。
そして大学時代。一緒にバンドを組んだギタリストの家に泊まり込み、曲を作っていた時、彼らと再会した。ちょうど曲にファンキーなテイストを入れたく、いろんな曲を聴いてはパク..アイデアの元を捜していた頃、彼が取り出したのがこのアルバム。そこに入っていた「September」こそ、小学生の時聴いたその曲だった。EW&Fとして認識して聴いた最初のアルバムが、異端の“Electric Universe”であったのが、不幸と言えば不幸。
さらにこの「September」がオリジナルアルバムに含まれず、もう少しドロくさい「Fantasy (宇宙のファンタジー)」や「Getaway」を先に聴いていたのが、あだに?なり、この軽めで典型的ディスコ曲な「September」がEW&Fに結びつかなかった。
このアルバムは、彼らの初期ベストにして最高の時期(アルバムとして、“Open Our Eyes(太陽の化身)”~“Raise! (天空の女神)”のあたり)の真ん中に位置した。
「Fantasy」。「宇宙のファンタジー」と謎の邦題がついた曲。グループファンク王道で、コーラスで歌われるメロディに、フェイクした歌声が重なり、ブラスが盛り上げる。ギターのミュートカッティングが気持ちいい。
「Getaway」。ブラスのラインがどうしようもなくファンキーなこの曲では、Philip Baileyのファルセットが冴え渡る。イントロのスキャットが、彼ららしくリズムカルでイイ。
そして「September」。改めて聴いても、他のEW&Fの曲と曲と少し風合いが異なる。激していない声で淡々とすすむ。ミドルテンポのリズムはまさにディスコ!!
土曜の夜(つか日曜の早朝)、眠い目をこすりながら聴いたオトナの世界。他の曲に比べ圧倒的に軽いタッチの曲、♪Ba de ya-♪と繰り返されるかけ声、ブラスの旋律も他の曲に比べカルくリズミカルで都会のディスコを想像したもの。そんなことを思い出した再会でした。
AmazonはCDリマスター盤につないであるけど、例によって自分の持つのは1988年の初CD化時代のもの。従ってMegamix2曲は含みません。
【収録曲】
1. Got To Get You Into My Life
2. Fantasy (宇宙のファンタジー)
3. Can't Hide Love
4. Love Music
5. Getaway
6. That's The Way Of The World (暗黒への挑戦)
7. September
8. Shining Star
9. Reasons
10. Singasong
The Official Earth, Wind & Fire Website
「September」
いわゆる「ベスト」なので
特にこの盤だけのテイクは入っていない(最近のものには後からリミックステイクが追加されたので、それなら★4)
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購入金額
2,500円
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購入日
1988年頃
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購入場所
はにゃさん
2011/09/20
cybercatさん
2011/09/20
ををっ、さすがですw。
marchinさん
2011/09/20
The twenty-first night of September?
明日(今日は9/20)の夜の出来事を・・・?ww
懐かしいですね。
当時叔母達が同居していて、子供ながらにファンキーな映像を一緒に見ていたの思い出します。
モーリス、ベイリーは子供ながらに「なんかすげぇ!」って感じましたよ。
で、中学生くらいに洋楽に目覚め、家にあったレコード聞いてましたよ。
そのときに「宇宙のファンタジー」って・・・^^;
邦題って勢いでつけるの?って感激しましたね(笑)
フィリップ・ベイリーとフィル・コリンズのデュエットにも驚かされたりしました・・・
今じゃ、この手の音楽って懐かしくもありますが、久々に聴くとクオリティ高いなとも感じます。
退会したユーザーさん
2011/09/20
あの頃が懐かしいですね。
cybercatさん
2011/09/20
>明日(今日は9/20)の夜の出来事を・・・?ww
....意識してなかったけど、そうですね!!
>そのときに「宇宙のファンタジー」って・・・^^;
>邦題って勢いでつけるの?って感激しましたね(笑)
この頃のプログレ、ソウルの邦題は前者はクラシック⇒宗教音楽?で神々しく仰々しい「光の~」「栄光の~」「~の神殿」「~の騎士」など、後者は黒人⇒暗黒大陸??でおどろおどろしい「暗黒の~」「~の狂宴」といった訳のわからんステレオタイプな邦題が多かったですね。
「That's the Way of the World」の「暗黒への挑戦」って...(^^ゞ
いやそれを言うなら「Biyo」の「異次元への飛翔」の方が...
いやいや「Let Your Feelings Show」の「天空に捧ぐ」はもっとイキ(ry
cybercatさん
2011/09/20
>Fantasy、リアルタイムでディスコで聞いていました。
おっ!カッコイイ~~