木炭を入れて肉を焼くBBQグリルは取り立ててオヌヌメするようなものを使っているわけではなく、ごく普通の商品。かなり使っているので脂でギトギト炭で黒々の状態で、とうていココに写真を載っけられるようなシロモノではないが、いくつかの周辺機器を。
ずいぶん以前ツーバーナーだけはご紹介したが、
あれはキャンプ用品屋で買えるオクタン価が低いホワイトガソリンだけではなく「Dual」の名の通り、オクタン価が高い車用のガソリンも使える変態仕様。
*豆知識:車においてはオクタン価が高い(ハイオク)=価格が高い=上質なガソリンのイメージがあるが、物質としてガソリンをとらえた場合、特にハイオクガソリンは燃えづらい燃料。イソオクタンなどなかなか燃えない物質の含有率が高く、「スパークで着火するまでは燃えづらく(自動発火しないように)」してスパークで一気に点火、爆発的に燃えるようにして高出力を得るようにしたもの。さらにエンジン用燃料の付加価値として清浄剤なども入っているので、単なる燃料として考えたときには車用ガソリンはむしろ「燃やしにくい不純物の多い燃料」。
でもこんな変な?機材ばかり持っているわけではなく、一般的にもオススメできるものも持っている。
今回ご紹介するのは燻製製作用ケース。
折りたたみ式のコンパクト燻製ブース、「いぶし処 お手軽香房」。燻製って大きく分けると素材をあぶりながらスモークの薫りも入れるような熱燻法、やや温めながらいぶす温燻法、温度を上げずスモーク臭のみをまとわせる冷燻法の3種があるけれど、こういったバーベキューのときに話題になるのは、普通できあがりまでに1週間以上を要する冷燻法ではない。
熱燻法は前述のツーバーナーなどでウッドチップが載った皿を過熱し、焦げたチップが発するスモーク臭が素材に染みこむとともに、熱源による素材への加熱もあり、色艶が良く薫り高いものが作れる。チキンや白身魚丸ごとの燻製などはこのタイプ。
温燻法はウッドブロックに火をつけスモークボックスの中に入れるが、ウッドブロックは「燃える」のではなく、線香のように煙を出すのが中心のため、素材には積極的には火は入らない(暖かくはなる)。ベーコンなどの肉製品の加工やスモークチーズづくりなどはこの方法。
温燻はウッドブロックを置いた皿の下は高温になるのでケアが必用だが、上屋は段ボールでも代用できるのに対して、熱燻は熱源を使うため、耐熱容器である必要がある。
今回ご紹介するものは持ち運びが容易なよう折りたためるが、金属製であるため温燻/熱燻両対応の簡易スモーカー。内容物としてはパタパタと折りたためる4面の「壁」の部分を形作る本体と天井部分の蓋、材料のせる棚になる網が2枚とウッドチップ/ウッドブロックを置くための皿が1枚と材料を吊り下げるためのフック。組み立てて底部にチップ/ブロック皿を入れて点火する。底には網があるけれど素材からの汁などが垂れそうで段ボールかませた。今回は温燻にしたので、2段の棚の上段ににチーズとカマボコ、下の段にベーコンブロックとソーセージを配置。1時間ほどいぶしていただいた。製品としては安い割りには金属製で熱燻にも対応しているところと、持ち運ぶにはコンパクトであるところは○、ただし素材を置く網の目が粗いので燻製素材がちょっと配置しづらい点と(コンパクトさとのバーターだが)魚を丸ごといぶすときなどは少し高さが足りないところが×。網の目がもう1cmほどピッチが狭いか格子状で、高さがあと5~10cm高ければいうことなかったけれど。製造元(新富士バーナー)にはこれとは別に、一回り大きくて本格的な「おかもち香房(ST-123)」、直火にかけられ家庭用コンロでも熱燻が作れる「スモークポット(ST-126)」、温燻特化型の「燻家(スモークハウス)(ST-114)」、「おつまみ香房(ST-115)」があるけど、「おかもち香房」は高額だし、「スモークポット」はしょっちゅう作らないなら場所を取る、「燻家」と「おつまみ香房」に関しては購入しなくてもそこらへんの段ボールで作れるので、結局シーズン数回しか使わない付け焼き刃スモーカーとしてはこのくらいが適当?w
でも今回やった温燻はウッドブロックに着火さえすれば、あとは放っておけるのでとってもオススメ。キャンプ/バーベキューのつまみにw【製品仕様】
寸法:幅222×奥行194×高さ415mm(使用時)/幅230×奥行40×高さ44mm(収納時)
重量:2.0kg
材質:フタ・チップ皿:鉄(メッキ鋼鈑)、網・フック・鉄(亜鉛メッキ)、つまみ:天然木
セット内容:本体、フタ、燻煙網(2枚)、チップ皿(1枚)、つり上げフック(3本)、木製つまみ(2個)
新富士バーナー 製品紹介ページ
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購入金額
2,579円
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購入日
2010年頃
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購入場所
退会したユーザーさん
2013/04/30
直接ダンボールの上に置いてるのではないでつよね(・・?
下が熱くならないならベランダでも使えるのかしらん(・・
cybercatさん
2013/04/30
>直接ダンボールの上に置いてるのではないでつよね(・・?
「直接」ではないです。
「お手軽香房」の最下段には皿を載せるための「網」がついていますので、ウッドブロックを載せる皿と段ボールは数ミリスキマがあります。
ただ「燻家」と「おつまみ香房」のリンクを見ていただければ参考になりますが、例えば
・魚焼き網や餅焼き網を段ボールに載せる
・その上にウッドブロックを入れた金属皿を載せる
・それに適当サイズの段ボールをかぶせる
で、簡易スモーカーはできあがりますので、そのかぶせる段ボール箱に工夫して
・棒を水平につき通して、それにたこ糸で縛った素材をぶら下げる
・2本の棒を渡してその上に網をかける
などの工夫をすれば、温燻であれば実質ウッドブロック(と金属皿)だけの購入で試してみることができますよ。
気に入れば、それから機材買っても遅くないかも。
オススメはチーズ、ベーコン、カマボコあたりが切って並べるだけなので初心者向きです。
hideさん
2013/04/30
いつもべたべたになるのがイヤで、段ボールで作って、捨ててますが、完全に開きになるなら、掃除しても良いかも・・・
cybercatさん
2013/04/30
>安ーい!!
上級の「おかもち香房」は1万円クラスですが、これは尼なら2000円程度。
これで段ボールではできない(危ない)熱燻まで対応ならイイカナと。
>いつもべたべたになるのがイヤで、段ボールで作って、捨ててますが、
それはそれで便利なんですよね。
最後、炭の残り火にくべてしまえば持ち帰る必要すらない、ということで。
温燻しかしないならそれもアリ、と思います。
退会したユーザーさん
2013/04/30
ぽちる気まんまんだったのでつが・・
ちょち考えまつ(--;;
cybercatさん
2013/04/30
ちなみに清掃に関しては、本品「開き」にできますので洗剤でガシガシ洗うことができます。
れいんさん
2013/05/01
プッファー
あぁ、こっちおかわりだよ。
cybercatさん
2013/05/01