(ええっと、まっさきに画像の"右側"を見てしまった多数の(?)人は
Googleなりpixivなりで、絵師さん名「キムラダイスケ」検索で)
画像の左にある建物、これを見て「おっ」と思ってしまった人は
「青森オタク」か「古代日本史オタク」のどちらか、あるいは両方です。
というわけで、この「sony電子書籍専用な書き下ろし小説」の舞台は
青森、三内丸山遺跡。
http://sannaimaruyama.pref.aomori.jp/
といっても、縄文時代の話なので青森という地名そのものは
まだ存在しないのですが。
全六巻中、第一巻は無料でして、その始まり方は
BC3500年。
やっと定住を始めたばかりの人々の村に
昏睡状態で流れてきた主人公。
村の美少女に介抱され・・・・
って、
「Y's(イース:falcomのアクションRPGゲーム)じゃないですか」
という始まり方をする、これは歴史ラノベでした、はい。
最近、SonyReaderStoreでは「水滸伝」や「十字軍」など
歴史モノが販売される様になったため
こちらも"その系統"の歴史物語になるかなと思って
続きの第二巻(350円)を買ってみたのですが、、、
第二巻まで話が進むと
なんだか半猿人な感じの種族が出てきたりと
かなりファンタジー色が強く・・・
うーん、、、
実際に三内丸山遺跡に行って、
縄文時代において
・漆塗りが行われていた
・黒曜石や翡翠などが、海を隔てての海洋貿易で取引されていた
・画像左側の様な巨木から作られた柱6本の跡が残されていた
(この建物の目的は不明。現在でも「跡」および「等身大レプリカ」有)
などなど、個人的に感心すること多数だったため
どちらかというと「史実メインでファンタジー色は抑えめ」が良かった。
あと、ラノベは絵が命なので、
正直
・絵が少ない(というか、表紙にしか絵がない)
・モノクロ(その点でもラノベは電子ペーパー向かないかも)
という点が気になる
(「そもそも、コレはラノベじゃないよ」という声も
あるかもしれないけれど・・・)
そして、これは「卵が先か鶏が先か」な話にもなるのですが
SonyReader所有者のメイン年齢層がラノベ世代ではない
という可能性が高く・・・
(もちろん、その「ラノベ世代にSonyReaderを売り込む」という目的で、
今回の小説が専用書き下ろし扱いになった可能性はあります)
いずれにせよ、電子書籍専用書き下ろしという
勇気ある行為に敬意を表しまして
第二巻は買ってみた次第です。
(2011年8月5日以降に出る第三巻は買うかどうか、なんとも・・・。
全部そろえたら1750円という値段を考えると
ちと高いと思ってしまうぐらいの少ない枚数かも。
無料の第一巻は文字Sサイズで59ページ分、
350円の第二巻は文字Sサイズで169ページ分 @5inchReader)
http://ebookstore.sony.jp/stc/special/author/aoimori/
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購入金額
350円
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購入日
2011年08月04日
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購入場所
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