山内さんのコミックス版を網羅し、小説版の同じ平安時代ものの
こちらに踏み込みましたw
平安時代後期に成立した「とりかえばや物語」を下敷きとして、
少女小説らしい改変がなされた
テンポの良い物語です。
快活で男性的な性格の女の「綺羅君」、内気で女性的な性格の男の「綺羅姫」。
女君が男として宮廷に出仕し、男君も女として後宮に。
二人を取り巻く恋愛模様と、いかに最後にそれぞれがそれぞれの性に
ふさわしい場所に落ち着くか、という展開が面白いです。
その後、二人を「とりかえたいなあ(とりかえばや)」という親の嘆きが
題となった「とりかえばや物語」も、
現代語訳版で読みましたw
原典では、親友の宰相中将の子を妊娠してしまったりと、
展開がもっと激しかったですねー。
女東宮と男の「綺羅姫」のペアが好きだったですw
主上&女の「綺羅君」はまあ、どっちでもいいやー。
いろいろ抱き合わせの新版がでましたが
中身はほぼ変わらず。フォントと、ルビの位置が少々変わってるだけですねー。
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購入金額
700円
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購入日
1991年頃
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購入場所
古書店
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