それまで使っていた物が5年以上使っていたこともあり
購入を決めた。
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大きさは一般的なコンパクトデジカメのサイズで、他社に比べると
若干大きい部類に入るだろう。
当然、カード型や小型と呼ばれる部類に含まれる大きさではない。
電源を入れると、沈胴式レンズが飛び出してくるため、更に大きい
印象になるが、一度使ってしまえば気になる大きさではない。
デザインに洒落た感じはなく、丸みが弱く、デジカメというアピールが
強い風貌だ。
色は、黒と赤から選択できるが、赤はワインレッドという感じで
派手な色合いではないため、デザインが落ち着いている分、
色でデザイン性を上げるために、私は赤を選択した。
父に同機の黒をプレゼントしたが、黒だと重厚な雰囲気になる。
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光学ファインダーはなく、液晶で被写体を確認する必要があるため、
ファインダー派の私としては、この点に関して不本意な購入であった。
ズームキーはシーソー式のボタンで、液晶側側面に配置されており、
再生時のズーム・サムネイル一覧表示等の切替にも使用される。
他社で採用されるシャッターキーと統合されたスライド式のズームボタンは
使い勝手が良いとは思えないのだが、私だけだろうか。
液晶サイズ3インチ光沢タイプでタッチパネルはなく、液晶右脇の
ボタン群で操作する一般的な構成。
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色合いとしては、若干両端に寄った感のある画になる。
濃い色は濃く、薄い色は薄く記録される傾向があり、メリハリのある画で
私としては好みである。
輪郭強調されるわけではないため、くどいというレベルではない。
撮影機能としては、オート、半オート、マニュアル、シーン、連射、
顔検出、動画等、基本的な物は一通り揃っている。
動画は、フルHD撮影やメディア限界までの連続撮影はできない。
マイク性能も高くないため、緊急時に仕方なく使うとか、
ちょっとした素材を集める時に使う程度だろう。
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私が一番気に入っている点は、センササイズと画素数である。
私としては、昨今の1000万画素を遙かに超える画素数が売りの
デジカメには疑問を持つ。
デジカメに限らず、ケータイのカメラも1600万画素を搭載していたり
するが、画素数が増えれば当然データサイズが大きくなり、
小さいセンサはノイズを拾いやすくなる。
つまり、たくさんのデータを集めてもゴミを含む率が多くなるのだ。
ケータイのカメラで撮影した画像をズームすると、変な色(偽色)の
ドットが多いのはこれが一因である。
本機は、コンデジでは希なくらい大きめのセンサを搭載しており、
インチ当たりの画素数が低く抑えられている。
そのため、お気楽に撮影しても、ノイズの少ない良い画が撮れるし、
ファイルサイズも無駄に大きくならない。
購入時に、レンズ(絞り)が若干暗いかとも思ったが
センサが大きいため暗くなることが少なく、フォーカスが合う時間も
短くなるというメリットにも繋がっている。
残念ながら本機は、階段から飛び降り起動不能になってしまったため
作画を載せることができない。
過去の写真を載せようかとも思ったが、ここに使えるようなものが
見当たらなかったため、ご容赦頂きたい。
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不満な点もある。
まず一点目、前機種に比べると隙間が多いらしい。
どういうことかというと、水場(風呂場の入り口)で撮影したところ、
内部に水蒸気が入ったのかカビが発生してしまったのだ。
液晶の表示にゴミのように表示され、撮影したデータにも影となって
写り込んでいる。
使用後に毎回キッチリとカバーをかけていたのも悪かったのかも
しれないが、前機種ではこういうことはなかった。
修理に出すと分解が必要で万単位の修理費がかかるということで、
写り込みがフレームの端だったり、目立たなかったりするため
しばらくだましだまし使用した。
もう一点、沈胴式レンズが飛び出す時、少しぶつかっただけで
レンズエラーとなって起動しないことがある。
電源を入れ直せば起動するが、急いで撮影したい時に
これになられるとシャッターチャンスを逃してしまう。
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トータル的に見ると、可もなく不可もなしのコンデジである。
コンデジは普段鞄の隅に潜ませ、気軽に撮影するというのが
一般的な使用方法であるが、本機の場合、それで使える画が撮れて
しまうのが嬉しい。
前述の通り、本機は壊れてしまい代替機を考えている。
他機種に余程魅力がある物がなければ、同じ物にしたいくらいだが。
残念ながら、このシリーズは既に廃盤になってしまっている。
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購入金額
20,000円
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購入日
2009年03月頃
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購入場所
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