レビューメディア「ジグソー」

多才な人の本気アルバム

所持する音楽データに対する私利私欲...イヤ私情私見あふれるコメント、音楽の杜。こういった分野のものは「好み」ですし、優劣を付けるのもそぐわない気がしますので、満足度の☆はあくまで私的な思い入れです。多才な人、という人種がいます。キーボードプレイヤー、シンガー、プロデューサーそのいずれでも成功を収めたヒト。ジャズ、ブラコン、ファンク、前衛音楽そのいずれでも並外れた才能を見せたヒト。そんなヒトが残した作品をご紹介します。

George Duke。キーボードプレイヤーでありプロデューサー。ショルダーキーボードの開発に関わると言った博学なところもみせれば、EWFもかくや、といったファルセットヴォイスで歌い倒したりもする。そんな彼が残したディスコアルバムが本作“Dream On”。メンツはベースByron MillerにドラムスLeon "Ndugu" Chanclerという黒々コンビに、ギターはCharles "Icarus" JohnsonとMichael Sembelloというファンキィバンド。

1曲目のMichael Sembelloのミュートリズムギターがパーカッシヴに鳴り響く中、GeorgeのファルセットヴォイスでまさにEWFか、という感じ。スラップ...というより「チョッパー」ソロもオクターブの典型的なモノで王道ファンクっ。

「I Will Always Be Your Friend」ではそのファルセットがコーラスに生かされAOR。ラストの転調がこれも王道ですね。

7曲目の 「Son Of Reach For It (The Funky Dream)」はぶりっとしたベースのソロにコーラスのかけ声、モジュレーションがたっぷり効いたシンセソロがとってもファンキィぃぃぃぃぃぃぃぃ!

ラス前の「Positive Energy」はどことなくCASIOPEAのスキャット曲「Dazzling」を初期のメンツでやったような縦ノリの曲だが、Georgeのモノシンセソロで一気に彼のカラー。
このネック付きキーボードがクラヴェイター
このネック付きキーボードがクラヴェイター

非常に高質なファンクアルバム。「Positive Energy」のスキャットも「ヴォーカル」と捉えるとすべてがヴォーカル曲で、「このアルバムは歌で行こう」という強い意志が感じられる。「80年代ファンク」を味わいたければ、ゼヒ!

【収録曲】
1. Shine On
2. You
3. Dream On
4. I Will Always Be Your Friend
5. Framed
6. Ride On Love
7. Son Of Reach For It (The Funky Dream)
8. Someday
9. Positive Energy
10. Let Your Love Shine

George Duke Online

「Shine On」

  • 購入金額

    3,500円

  • 購入日

    1987年頃

  • 購入場所

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